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渡部清ニ「10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート」

・本書は、会社四季報を100冊読破、日経新聞の切り抜きを25年間実施、指標ノートを9000日以上記録し続けた投資のプロによる投資の魅力ならびに「三種の神器」投資術が紹介された1冊。

・投資の「三種の神器」とは、
①四季報
②日経新聞
③指標ノート
の3つである。
・日経新聞は誰でも入手できる日報とも言えるツールであり、「これは」と思える記事を毎日チェックしていると、株式投資に役立つ「気づき」が得られる。
・「指標ノート」とは、日経新聞から日経平均株価終値、出来高、TOPIX終値、マザーズ指数、10年国債金利、NYダウ平均株価終値、SP500終値、NASDAQ指数終値、米国10年金利、NY為替、WTI(原油価格)の11項目の数値と、その日の紙面から特に気づいたことをコメント欄に記入する、という単純な作業で、慣れてくれば5〜6分ですむ。
・著者は指数ノートの制作を1997年から日課にし、2023年の2月時点で指標ノートの冊数は8冊に達した。
・著者が、「指標ノート作り」を続けてきた理由は、この単純作業を繰り返していくうちに、ある日の数値やコメントが別の日の数値やコメントと関係しているのが見えてくるからだ。
・これによって市況や産業動向などの変化を見出せるようになり、「気づき」の領域を広げることが可能になる。
※指標ノートの中身を掲載しているが、その内容は本書をお読みください。

・日経新聞は「当たる・当たらない」で読むものではない。それは間違いであり、四季報についても同様のことが言える。重要なことは、書かれている記事をいかに有効活用するかである。
・日経新聞の読み方として、
①何が書いてあるかを理解する
②考えをまとめる
③記事の内容と反対の見方をする
という3つの視点で読むようにすることを勧めている。つまり、
①記事の内容をそのまま受け止めるようにし、「この記事は当たっていない」「この記事は事実誤認ではないか?」といった感想を挟まない
②記事の内容を把握した上で自分の意見を明確にする
③「しかし、こういう見方もできる」という自分の意見を加える。
ということである。
・同じ記事を読んでも、受け止め方は各人各様で異なったものになるはずたが、とりわけ②③の読み方をすることによって、書かれている記事を有効活用できるようになる。
・肝に銘じておかなければならないのは、「とにかく続けること」。著者自身、四季報読破も日経読み合わせ、指標ノート作りも、始めた当初はきつく感じたが、慣れてくるとクセのようになり、1つの作業を忘れるとスッキリしないと語っている。
・「継続は力なり」と言われているが、「三種の神器」の積み重ねは宝であると著者は語っている。
※その他の日経新聞の読み方についても紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「「投資の三種の神器」は四季報、日経新聞、そして指標ノート」という序章から始まり、「転換点を見つける「指標ノート」の作り方」「"変化"をつかむ日経新聞の読み方」「「指標ノート」と「日経新聞の切り抜き」から世界・日本の動きを俯瞰する」「「三種の神器」からお宝株のストーリーを読む」「最強の四季報拝読術-投資スタンスを盤石にするために」「四季報の達人が教える有望銘柄の見つけ方」という章で構成されており、「投資の三種の神器(四季報・日経新聞・指標ノート)の詳細」「生活スタイルの変化の先の読み方」「有望銘柄の5つのタイプとは」「有望銘柄の見つけ方」など、投資の三種の神器を通じて、未来の読み解き方について解説した内容となっている。

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