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弥永英晃「症状改善率98%のカリスマ心理カウンセラーが明かすパニック障害の不安がスーッと消え去る17の方法」

・本書は、1万人のカウンセリング経験をした心理カウンセラーであり、作家である著者が、「潜在意識や脳、身体、遺伝子(DNA)」にアプローチした自分でパニック障害を消し去るメソッド17ならびに、著者のパニック障害克服体験記、パニック障害の回復のステップが紹介された1冊。

・パニック障害は1980年に米国精神医学会で独立した病気のひとつであることが認められており、「国際疾患分類10」に記載され登録されている。強い恐怖または不快感を感じる症状があり、
①動悸、心悸亢進(心拍数の増加)
②発汗
③身震い、または震え
④息切れ感、または息苦しさ
⑤窒息感
などDSM-IV-TR という精神疾患の診断基準に記載されている13の項目のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内に頂点に達した場合、パニック障害と診断される。
・パニック障害の患者は約480万人いて、その数はうつ病以上で、社会的問題のひとつである。

不安をスーッと消し去る17のメソッドの事例(一部)

メソッド1 「1分間ふんわり瞼押し アシュネル反射法」
・アシュネル反射とは眼球を圧迫することで起こる眼心臓反射を利用した自立神経機能検査で、身体にアプローチするだけで不安を抑えられる。そのやり方は、
①両目を閉じ、左右の三本指で、30秒〜1分程度優しく軽く触れる。
(絶対に強く圧迫しないこと。コンタクトレンズは外す)
②目を開けて、左右に目をゆっくり動かす
③ゆっくり深呼吸する。

メソッド2「輪ゴムパチン法 意識を身体に戻す効果」
・輪ゴムを手にはめておき、不安を感じたら、反射の手で輪ゴムを引っ張り、手を離し、輪ゴムがパチンと強く手首に当たるようにする。ゴムをパチンとはじいたときの一瞬の痛みで、これから悪いことが起こるであろうという不安にとらわれた意識を、未来から「今ここ」に戻す。また、「私は輪ゴムを引っ張って、軽い痛みを感じると安心する。落ち着いている……。心がとってもラクだ……」というフレーズを覚えて、自己暗示をかけておくと効果的。この方法はオリンピック選手が、一瞬で不安を解消する方法としてメンタルトレーニングに取り入れており、スポーツ心理学でも認められている。パニック発作や不安時にも役立つ。

メソッド3「おでこヒーリング 脳のサバイバルモードをリラックスモードに変える」
・何か失敗してしまったときに、おでこに手を当てることは、ストレスを発散し、大脳辺縁系が興奮している不安脳の状態から脱する、古代より人間に備わった無意識の動作でもある。この方法は海外では医療手法として保健適応されているほどだ。
・おでこヒーリングのやり方は、「てのひらでおでこ全体を軽く押さえて、不安やストレスのことを考えながら、目を閉じる」という簡単なもの。これをすることにより、不思議とだんだん不安な感情なイメージが消えていく。
※その他のメソッドについては本書をご覧ください。

・本書では、「パニック障害の概要・著者のパニック障害の体験記ならびに克服方法」「自分でパニック障害の症状をラクにする技術」「パニック障害の回復のステップ」「心・身体・遺伝子に働きかける不安を軽くする自己暗示の方法」「ひとりで簡単にできる不安をスーッと消え去る17のメソッド」などが紹介された内容となっている。

薬や認知行動療法に頼らず、パニック障害を克服されたい方はぜひ手に取ってみてください。

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