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マツダミヒロ「13歳からの考える練習」

・本書は、質問家で、メルマガの読者は10万人超。Podcastの視聴者は30万人超である著者が、思春期の子どもたちに、実際に著者が相談された47の悩みに対して、自分で考えるきっかけになる「質問」を紹介した1冊。

・13歳は考えることが多い時期だが、同時に「なんでもできる時期」でもある。13歳はいろいろなことひ悩んだりするのが当たり前のことだし、むしろ「いいこと」である。なぜなら、「悩んでいる」ということは、つまり「考えている」ということだから。
・本書を通じて身につけてほしいのは、「悩みを自分で解決するための考え方」である。

・本書を読む際、
①質問の答えはすべて正解!正しいも間違いもない
②つらいならら無理に考えたり、答えなくてもOK!
③自分の当てはまるところだけ、つまみ食いで読んでOK!
の3つを覚えておいてほしいと著者は語る。
・いざ世の中に出れば、「これが絶対に正しい」という正解はないことのほうが多い。
・どんな答えでもいいし、1つだけなくらたくさん出てきてもいい。「わからない」でもぜんぜんOK。
・たとえわからなくても、質問を読むと頭の中で答えを探すスイッチが入って、無意識のうちに考えることを始めている。すぐに答えが出なくても、時間がたったら答えが出てくることもある。

著者に相談された47の悩み(一部)
01 友だちがあまりいません。友だちをつくるには、どうしたらいい?

[魔法の質問]
その人と同じところはどこ?

・著者も相談者と同じで友だちは少ないほうだった。クラスのみんなが盛り上がっていても、著者だけなんとなく輪に入れない。そんなタイプだった。
・しかし現在、いろんな国や地域に行って、そこでいろんな人と出会って、世界中に友だちがいる。
・そうなった理由は、最初から友だちをつくろうって、無理をするのをやめたから。そのかわり、目の前にいる1人の友だちとの関係を大切にした。その人と一緒に時間を過ごすようになると、また、その人の仲の良い人とも信頼関係ができた。そうやって広がっていったのだ。
・だから著者は、友だちは1人いたらいいんじゃないかなあって思っている。
※その1人をどうやってつくるかというのは、本書をお読みください。

[考えるヒント]
友だちって、そんなにらたくさん必要かな?

34 どうして勉強しなきやまいけないの?学校の勉強って意味、あるの?

[魔法の質問]
学ぶといいことはなにかあると思う?
どんな勉強だとしてみたい?
したい勉強がないなら、やってみたいことはある?
・著者は将来、ゲームをつくりたかったから、プログラミングの勉強をした。もし、海外旅行に行きたいって思っているなら、英語の勉強は役立ちそうだし、宇宙ロケットを開発したいなら、数学は勉強していたほうがよさそう。
・こんなふうに、未来をイメージしたら、学ぶ意味が見えてくるんじゃないかと著者は語る。
・やりたいことがまだわからないときの考え方として、
①やりたいことが見つかった時に勉強する
②将来の職業の選択肢を広げるためにとりあえず、勉強しておく
などがある。
・いろいろ考え方があるが、大事なことは、なにを勉強するかじゃなくて、「勉強の方法」を身につけることかもしれない。大人になってからも勉強することはあるが、勉強の方法を身につけておかないと「勉強って、どうやってやればいいんだ?」って困ることもあるかもしれないからだ。

・本書では、「友だちのこと」「自分のこと」「将来のこと」「部活や勉強のこと」「恋愛のこと」「家族のこと」という章で構成されており、「やりたいことが見つからない」「自己紹介がすごく苦手」「学校に行きたくない」「自分に自信が持てない」「エッチなことばかり考えてしまう」「勉強する意味がわからない」などの「どうしよう?」が、読むことで「こうしよう!」に変わる内容となっている。

13歳だけでなく、すべての年齢層に読んでもらいたい1冊です。

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