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長谷川晶一「詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間」

・1992年と93年、日本のプロ野球で史上最高の日本シリーズと言われた試合があった。それは、森祇晶監督の西武、野村克也監督のヤクルトの14試合である。

・1992年の西武は森監督がチームを率いて7年の間に、リーグ優勝6回、そのうち日本シリーズを5回制覇していた(このうち2年連続で日本一に輝いていた)王者に対し、ヤクルトはセ・リーグを死力を尽くして苦難の末に14年ぶりの優勝を掴み取る挑戦者であった。

・1992年の日本シリーズの世間の見方は「西武有利」というシビアな見方が多かった。

・1992年日本シリーズは、西武4勝3敗、ヤクルト3勝4敗で西武が日本シリーズを制覇した。世間では、「西武はやはり強かった」という意見の一方、「ヤクルトも善戦した」「ヤクルトの強さに驚いた」という声も多かった(1992年の日本シリーズの詳細にご興味ある方は本書をお読みください)

・1992年の日本シリーズで西武の笘篠誠司、ヤクルトの笘篠賢治の2人が出場し、兄弟での日本シリーズの対決が実現した。

・1993年の西武は球団管理部長の去り、コーチが賭博容疑で解任される、主砲となる外国人選手がアメリカに帰国するなど、波乱があったが、森監督の手腕により、4年連続パ・リーグ制覇を実現した。ヤクルトも2年連続でセ・リーグを制覇した。

・1992年の日本シリーズは「西武有利」の声が多かったのに対し、1993年の日本シリーズは「西武、ヤクルト両者互角」「ヤクルトに勢い」といった論調が目立つようになっていった。

・1993年の日本シリーズは、西武3勝4敗、ヤクルト4勝3敗でヤクルトが日本シリーズを制覇した。

本書では、1992年、1993年の日本シリーズでの西武とヤクルトの激闘、そして、その当時、戦った選手たちのインタビュー(後日談やその時の日本シリーズのよもやま話など)が収録されている。インタビューには森監督、野村監督(刊行前に逝去)、清原和博、工藤公康(現ソフトバンクホークス監督)、古田敦也、高津臣吾(現ヤクルト監督)などが登場している。

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