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梅岡比俊(編者) 「臨床経験豊富な専門医100人が教える!健康医学 本当はカラダに良いこと 本当はカラダに悪いこと」

・本書は、阪神間に耳鼻科4院・小児科2院、東京都に消化器内科1院、計7院の地域密着型クリニックを展開し、年間患者来院数が約15万人の医療社団法人理事長が、100名の医師に日々の臨床や研究の中から、それぞれの最先端知見(2012年4月時点)をもらい、8章に分けて紹介した1冊。

Q 牛乳を飲むと骨が丈夫になる?
A 牛乳を飲むと骨は"弱く"なる。
・「牛乳で健康になる」は幻想。牛の母乳であり、仔牛を養うための完全栄養食である牛乳は、ヒトによって最適につくられておらず、多く飲むほど自己免疫疾患やアレルギーが増えることもあるほどである。また、カルシウム摂取についても最適とは言えない。牛乳は体内で酸を多く産生する酸性食品であり、体内に入ると、体はカルシウムを骨から引き出して中和しようとし、その結果、骨は弱くなる。
※詳細については本書をお読みください。
・骨を丈夫にするためには、
①イワシやししゃも、しらすなど骨ごと食べられる小魚や、小松菜、春菊などの緑の濃い葉物野菜、切り干し大根、海藻などを食べる
②運動をして日光に当たること
③動物性食品や喫煙・飲酒を控えること
などが効果的である。

Q 筋トレは毎日続けないと意味がない?
A 毎日ではなく、「週2〜3回」が最適。
・筋肉は速筋と遅筋の二つの筋繊維で構成されており、瞬発的に大きな力が求められる場合は速筋を、持久力が求められる場合は遅筋を鍛えることが重要となる。
・筋肉を大きくしたい場合、「①筋肉に負荷をかける→②筋繊維がダメージを受ける→③筋肉が修復する→④筋細胞が大きくなり、増殖する」というサイクルを繰り返すこと。短時間のトレーニングで筋肉に高負荷を与え、休息を挟むことにより、修復過程で筋繊維の数が増えていく。

Q 夜10時なら2時の間に寝ると美容にいい?
A 時間よりも最初の3時間が大事。
・「夜10時から2時の間に寝た方がいい」という説があるのは、この時間に肌の良い成長ホルモンが多く分泌されるから、というのが理由。寝入って最初に深い眠りに入るタイミングで、多くの成長ホルモンが分泌されることは事実だが、成長ホルモンの分泌は、時計で決められる時刻には依存していない。深夜1時に寝ても、深くて質の良い睡眠が取れていれば、成長ホルモンは十分に分泌される。
・ノンレム睡眠の中で最も深い眠りが現れるのは、最初の2周期程度。その後は徐々に浅くなっていくので、深い最初の3時間にまとめて分泌され、その後はほとんど分泌されない。なので、睡眠のゴールデンタイムは最初の3時間である。
※最初の3時間で深く眠るには、「体温の調節」と「光の環境」が大事。詳細は本書をお読みください。

・本書では、「食」「サプリメント」「運動」「睡眠」「医療(薬)」「健康」「歯(口腔ケア)」「美容・ダイエット・アンチエイジング」の8章で構成されており、「海藻類は毛髪にいい?」「筋肉をつけないたらプロテインは必須?」「20分以上続けないと脂肪は燃えない?」「睡眠時間は90分単位がいい?」「うつ病は「抗うつ剤」で治る?」「自分にあった大病院の医師の選び方とは?」「早寝早起きは長生きの秘訣?」「食後30分は歯磨きをしてはいけないって本当?」「1日2Lの水を飲むと美容効果がある?」といった健康医学の疑問について解説した内容となっている。

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