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ジョンフィッチ/マックス・フレンゼル「TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術」

・本書は、ビジネスコーチでエンジェル投資家のジョン・フィッチ氏、AI研究者でライターのマックス・フレンゼル氏が、生きる意味を深く掘り、人生を充実させるための概念である「タイムオフ」について著名な方々の事例を交えて解説した1冊。

・人間の素晴らしい経験のためには、休息、内省、回復のための時間、つまり重圧や期待から心と体を解き放つための時間が必要なのだ。
・どんな目標があっても、前に進むためには「休息倫理」を労働倫理の一部として理解しなければならない。
・しっかりした休息倫理があると、インスピレーションやアイデア、力が沸く。やる気がみなぎり、情熱を大切にできる。
・新しい視点を得ること、自由な発想とひらめきを得ること、刺激的なアイデアに触れてワクワクすること=息を吐くこと。
・きちんと息を吐き切れば、次はより深く吸える。休息倫理と労働倫理は直結しているのだ。
※優れた「休息倫理」とは、どういうものかについて述べられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、タイムオフのひとつに「テクノロジー」をテーマに取り上げられている。
・自分たちの目的のためにテクノロジーを使うことは難しい。なぜなら、人間の脳は現代のテクノロジーが常に繰り出す情報量を想定してデザインされていないからだ。
・もしあなたが、なにかを作り出し、解決し、変化を起こしたい、目標を達成したいと思うならば、邪魔な存在から距離をとること。
・心がさまよう時間は、クリエイティビティに欠かせないひとりきりの時間だ。私たちにはそういうゆっくりとした静かな時間が必要なのだ。
・本書では、「繋がりを断ち、デジタル・ミニマリストになろう」とすすめている。
・注意力を取り戻すためのアプローチとして、
◇認知コントロールを高めるための脳へのアプローチ
◇気を散らすものを少なくするための行動や環境に対するアプローチ
の2つが紹介されている。
・「なじみのない新しい環境に身を置く」「瞑想や内省などのマインドフルネスのための活動を日常的に行う」などアナログな活動を通じて脳を向上させることもできる。
・これらのタイムオフは認知コントロールを高め、注意力が散漫になるのを防ぎ、かなり高い確率で邪魔をはねのけられるだろうと著者は推測する。
・まず、メタ認知を向上させ、問題を意識することから始めること。つまり、自分が苦しんでいる原因を把握し、タスクを常に切り替えることの弊害に気づいてほしい。
・そして、生活に取り入れる(もしくは排除する)テクノロジーのルールを決め、どのデジタル機器を実際に使いたいのか意識的に選び、だらだら使用しないようにすること。
※具体的な取り組み方、著名人(トリスタン・ハリス/ティファニー・シュライン/ブルネロ・クチネリ)の事例についても紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「タイムオフってなんだろう?」「僕たちは、どこで間違えたのだろう?」というプロローグと序章から始まり、「創造する」「休息する」「睡眠をとる」「運動する」「ひとりになる」「内省する」「遊ぶ」「旅をする」「繋がりを断つ」「これからの働き方」「僕たちの物語」という章で構成されており、
◇アリストテレス
◇チャイコフスキー
◇ベートーヴェン
◇近藤麻理恵
など、著名人のエピソード等を交えて、タイムオフ(戦略的休息術)について紹介した内容となっている。

500ページ以上ですが、どの項目も現代人にとっては必要なので、じっくり読むことをおすすめします。

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