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秋山ジョー賢司「不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術」

・本書は、経営者を中心に、元プロアスリート、能楽師など、業界の第一線で活躍するエグゼクティブに向けて指導する著者が、「不安を覚悟に変える技術」を伝えた1冊。

・不安の原因を追及しても、不安が消えることはない。不安をつくるプロセスを知ることで、初めて不安に対応できる。

・不安の正体とは、脳内シュミレーションによる「不快な状態」のこと。人間の脳は、「未来イメージ」→「脳内シュミレーション」→「脳からの指令の発動」→「実際に身体の状態が変わる」というメカニズムで私たちに指令を出す。不安をつくりだすメカニズムは、
①どんよりした未来をイメージ→②①でイメーたものを脳内シュミレーションする→③当日、脳内でそのように指示をする→④完了(イメージと同じになる)という流れである。逆にイメージする未来が良いものであれば、今のあなたにとって「いい状態」が生み出される。

・自信がない=「よりどころ」がないということ。成果や能力をアップさせることは、もちろん重要だが、そこにだけ意識を向けても、自分の「よりどころ」は見つからない。自信を持つためには、成果や能力ではなく、「価値観」をよりどころにすること。「安心した自分」に自信を持たせるには、よりどころとしての価値観を「理想の自分」がきちんと抽出して、相手に伝え返す、という自己対話が重要。

・人間は、未来=未だ来ていない=まだ起きてもいない"先のこと"を想像することで、不安を感じてしまう。つまり、「未来がどうなるかわからない」から、不安なのだ。逆にいえば、「こうなるだろう」とわかっていることに対しては、不安を感じない。

・人生の目的を見つける2つの心理とは、
①「自分はダメだ」「まだまだだ」「結局"そこそこ"なんだ」と自分自身を否定しているうちは、本当の自分は見つからない
②「もがいている状態」は、「自分のことをあきらめていない」という証拠
である。本当の自分のあるべき姿、自分の進むべき方向が見えれば、明るい未来をイメージできる。素晴らしい「脳のメカニズム」によって、不安もなくなるだろう。

・不安が覚悟に変わる心の鍛え方とは、
①「不安から安心へ」
②「安心から自信へ」
③「自信から勇気へ」
④「勇気から覚悟へ」
というステップを踏むこと。
(詳細については本書をご覧ください)

・本書では、「科学的に「不安」と「ストレス」から解放される」「思い通りに生きることを妨げる「偽りの自分」を知る」「偽りの自分から脱出する」「心を強くして人生の主導権を自分に取り戻す」「不安を覚悟に変えて「本当の自分」で生きる」という章で構成され、著者が解剖生理学、NLP、コーチングなどをもとに、20年かけて開発された科学的メソッドが紹介された内容となっている。
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