ちょっとした違和感をCLRしてみた件
教育のためのTOC Advent Calendar 2022 の17日目の記事です。※CLRって何?については、アドベントの9日目の記事を参照ください。
本日参加したとあるイベントの中で、違和感を感じた言葉をCLR(Categories of Legitimate Reservations)してみようと思って書き始めました
"CLR"ってするもんだっけ? との新たな疑問も浮かんでますが、それは横に置いて話を進めますね
正規雇用と非正規雇用
少子化についてのお話の中で出てきた言葉なんですけど、”正規”って?となり、手元にあった辞書を引くと、
正規: 正式であること。規則に合っていること。
とありました
ということは、
正規雇用: 正式である雇用。規則に合っている雇用。
非正規雇用: 正式でない雇用。規則に合っていない雇用。
となります
正式である雇用? 正式でない雇用?
さて、CLRしてみます
まずは、明瞭性の懸念
単語や文章の意味があいまいでないか?
辞書の力は借りましたが、あいまいではなさそうです。
次は、存在の懸念
文が意味することが厳密には妥当でなかったりしてないか?
ん?
あかん 文じゃないので上手く当てはめることができません
ということで、そもそも感じた違和感はどういう違和感だったのかに立ち戻ります
”非正規雇用”とは?
正規雇用に違和感はあまり感じてないのですが、非正規雇用の方に違和感というか反発に近いものを感じていますので、”非正規雇用”とは?
について考えてみます
近くに有る広辞苑を見てみると、
非正規雇用: 正規雇用に対して、パートタイム・有期・派遣などの雇用。その範囲は明確ではない。
(正規雇用: 特定の企業でフルタイムで働く直接かつ継続的な雇用関係。←→非正規雇用。)
ここまでの情報を私なりに要約すると
パートタイム・有期・派遣などの雇用は正式ではない
パートタイム・有期・派遣などの雇用は規則に合っていない
という文ができました
さて、存在の懸念 ふたたび
文が意味することが厳密には妥当でなかったりしてないか?
世の中のパートタイム・有期・派遣などの雇用の多くは、なんらかの正式な手続きを経ているだろうし、それなりの規則に合っていると思いますので、これらの文は厳密には妥当でなさそうです
更に進めて、因果の懸念
因果関係がきちんと成立しているか?
これは、文がひとつだけなので関係なさそうに思いますが、
パートタイム・有期・派遣などの雇用は正式ではない
を論理的に説明できる何か が思いつかないことが存在の懸念を補強していたりするかもしれませんね?
さて、夜も更けてきましたので この辺で
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