「太陽よりも眩しい星」21話追加レビュー
こんにちは、ちーです。
時間差ですみません!
21話、ようやく消化できた感じがするので、追加でレビューさせてください。
自分でも
「13,000字も書いておいてしつこくまだ書くんかい!」
って思ったんですが(笑)
書き残して整理させてください〜!
★前回の21話レビューはこちら→ ★
■印象の違う神城光輝くん
本作の1〜3巻、神城光輝は何を考えているのかわかりにくい、人狼とポーカーフェイスが得意なキャラとして描かれていました。
少年のような笑顔で、でも大人っぽくて思慮深くて、多少ヤンチャながらも、とても優しい男子です。
しかし4巻からちょっと様相が変わります。
鮎川くんと朔英の話をする神城光輝くん、
嫉妬と独占欲がめっちゃ顔に出てる。
あれれ、ここまでわかりやすいキャラでしたっけ??
4巻冒頭の13話は、本誌では表紙&巻頭カラーで学祭編の開始タイミング。
「これは初見の読者さんを想定して、わかりやすく演出してるのかな?」と解釈していました。
でも17話からはまた、余裕のある当初の神城に戻っていました。
鮎川くんとの会話での「やだ」を覗いて。
この辺のキャラのブレ方に、ちょっと違和感を抱いておりました。
でも21話で、鮎川くんとのテンポの良いコント、
いや違った!
コントのような将棋対決で小学生丸出しなのを見て、ようやく腹オチしました。
すでに11話で昴が教えてくれてたんです。
これ、作中では昴のマウント(神城のことを昔から知ってる従姉アピール)ぽく誘導して描かれてるんですが、たぶんガチ感想です。
本来の神城は、きっとまだまだ子供っぽいんです。
20話の回想を見ても、もともと小学生の頃から他の子よりも素直な性格ですしね。
1〜3巻は、小1で出会った瞬間に一目惚れした朔英から見た神城が描かれています。
ここでのポイントは朔英目線ということ。
我々は常に、
牛乳が飲めなくても、
ドッチボールが弱くても、
じゃんけんで負けても、
どんな姿でも王子様のようにキラキラする
超強力補正機能つき朔英フィルター
を通して神城を見ているのです。
しかも神城本人も「小学生じゃなく男として見てほしい」ので、朔英の前ではできるだけ大人っぽく振る舞おうとしているんですよね。
なので、読者目線では違和感のある
昴や鮎川くんに「子供だな」とおちょくられるイジられキャラの方が、実は神城の実態に近い。
…のだと思います。
お付き合いが始まって、朔英の強力補正フィルターも少しずつ実態に合わせて調整されていくと思いますし、……。
いや、朔英フィルターの超強力補正機能は一生このままかもしれないな???
まぁでも、鮎川くんという客観視するキャラが身近にいることで、神城の描かれ方は変わりそうです。
朔英フィルターではかっこいい神城との繊細なラブストーリー。
鮎川フィルターでは素直な小学生城をおちょくりつつの駆け引きラブコメ。
同じ作品なのに、神城の相方が変わるとがらりと雰囲気が変わるお得な二重構造!!
(相方言うな)
神城自身も彼城として成長していきそうですし、この先はさらに違う神城光輝を見せてくれるかもしれませんね。
とっても楽しみです!
ちなみに神城フィルターの朔英はひたすらに可愛いだけで実態とそれほど変わらなかったですね。
ほわんと可愛かったり、
ジャンヌ・ダルクのように凛々しかったり、
横顔が大人っぽくてうつくしかったり、
思っていたとおりの女神さま❤
まったく普段どおりですよね?
あれ?
もしかして私にも朔英ちゃん向けの強固なフィルターかかってます??
「いやいや、本来の朔英ちゃんとは違うだろー!」ってツッコみたくなった方。
もし良ければ、「あなたにとっての岩田朔英ちゃん」を、ぜひコメントで教えてください🙇笑
■メディア化の予感
神回の18話を初めて読んだ時、蛍光塗料つきのTシャツが光る演出が凄すぎて変な声が出ました。
神城のTシャツに蛍光塗料がついたエピソード、
洗っても落ちなかったという会話、
クラスで選択した天体展示、
ちりばめられた伏線が見事に結実した瞬間。
私はこの時、生まれて初めて推し作品を「メディア化して欲しい!」と思いました。
できれば実写で。
だって絶対映像映えしますもん!
顔は映さずに制服とジャージを着ている体格の似たふたりと、体育倉庫と、暗い中で光るTシャツの胸元の蛍光塗料と、校庭で打ち上がる花火と。
一連の象徴的な場面を、打ち上げ花火をBGMにしたイメージ映像で観てみたい!!!と強く思ったんです。
キャラのイメージは崩したくないから、顔と声はナシが良いのですけどもね。
その辺は臆病ですみません。(笑)
しかし、そんな視覚的に印象的なエピソードの次は、20話・21話の雨です。
朝からしとしとと降っていて、鮎川くんとの将棋対決で強くなる雨足。
そして終局後に晴れる空。
待ち合わせの場面では水たまりに映る青空。
いやいや、これはもう河原先生の方で映像化を意識して描いているのでは?!
天気を使った心象表現は昔からの典型的なモチーフではありますが、屋外でのエピソードでもない限り、マンガだと伝え方に限界があります。
一方で映像であれば、全体のトーンを暗くしたり雨音を入れたりと表現しやすいです。
雨音の強弱などの細かい変化も伝えやすく、何よりもその効果でいっそう場面が映えます。
映像化のお話ってオファーが来てから実現するまでに最短でも1年半はかかるイメージ。
実はすでにお話が来ていて、それを念頭に置いて描かれているのでは…??とか、妄想しました。
しばらくは実写映画のキャスティングを妄想して過ごしたいと思います!
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!❤
2023年2月26日
ちー
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?