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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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太陽よりも眩しい星 19話レビュー【ネタバレ注意】

こんにちは。ちーです。
少女マンガ「太陽よりも眩しい星」にハマって、いろいろしたためています。

2022年12月13日発売の別冊マーガレット1月号で、19話が公開されました。

これがも~~、とんでもない神回で!

18話も最っ高だったんですが、まさかのそれを大幅に上回る天元突破で!!

大好きすぎて思わずTwitterネームに、19話の名台詞をもじったのを加えちゃいました。

19話、ホントに完璧に最高すぎて
レビューするならその時間で読み返そうぜ
って感じで、書くつもりなかったんですが。

ふと気づいたんですよ。

18話も「神回!!!」って泣いてたのに、
19話を前にしたら完全に記憶が上書きされて

18話を読んだ時のフレッシュな感動がもうすでに思い出せなくなってる

ということに…!!!

だって知ったら
知る前にはもどれないから

別冊マーガレット2023年1月号P.56
「山田家の女」三葉のモノローグより

ちょうど湯木のじん先生が的確に表現してくださってました。

知ったら知る前にはもどれないんです…!!

ということで方針転換して、今の感動を残しておくことにしました。

さて、このレビューの注意事項です。

完全にネタバレしまくってます。
ダダ漏れです。

本編がすばらしい出来栄えなので、
事前知識ゼロで読んだほうが
100倍しあわせになれます!!

ということで、ネタバレNG派も
ネタバレOKだけど19話未読の方も
まずは別マ1月号買って読んでください。
まじですばらしいですから!!

紙で買うと可愛いカレンダーもついてきてお得♥
たまほしは6月にかわいい相合い傘のイラストが載ってるよ♥♥

たった560円で2022年大勝利で年を越せるよ!!!


…さて、このくらい念押ししたら皆さん大丈夫ですかね??
まずは本編を読んでくださいね。

もし「師走は560円でも出費がイタイ」って方がいたら、ちーまでご連絡ください。

いまは
「こんなに尊い作品を読ませてもらってるのに電子版(550円)と紙版(560円)買っても1,110円しか課金できないってどういうこと??? 」
っていう謎の怒りに包まれている真っ最中なので

別マ買ってお送りします。
いやまじで。

公式にお金を落とせる手段がこれくらいしかないんや!!!
もっと搾り取ってくれていいのに!!!
お布施させてほしいいいい………!!!
じたばた。

2022年内ならどなたからでも受け付けます!
ただちょっと送付先住所とか本名とか聞くけどね!
連絡待ってまーす!♥


………。
……………。

はっ!!!
荒ぶりすぎて完全に迷走してる……。
怪しい名簿屋みたいになってる!
失礼しました。

気を取り直して、レビュー始めます。


太陽よりも眩しい星 episode.19 花火

■ワードチョイスが匠の技

今回はなんたって神城の台詞です。
良い。良すぎる。

…そんなびっくりする?
俺、がんばってたじゃん、いろいろ
高校受験も…

別マ2023年1月号P.338

この言い回し!
神城独特でほんとうにすき。

それにね、ほんとにがんばってた!
神城はがんばってたよ!!

朔英目線だと、朔英の自信のなさからくる誤認識に誘導されてしまうんだけど。

猛勉強して偏差値の高い北高に入ったのもそうだけど、
中学でも高校でも話しかけるのは神城からだったし、
ツーショ写真やLINE ID交換も神城から提案してる。

研修旅行で同じ班になるよう画策したり、
英フェスの練習に誘ったのも神城でしたね。
学祭の受付を同じにしてもらえないかな…も神城からでした。

朔英が勇気を出して映画に誘ったり、
自分から告白できたのも、
もともとは神城が接点を持つために努力したからで。

そう考えるとこの不器用でピュアなふたりは、付き合う前からお互いを補い合ってたのかもしれない。
はー尊い…!!!

次は同じページのこちら。

…泣かないで
もう泣かないで
泣かせたくない

別マ2023年1月号P.338

優しさと愛にあふれてて、朔英がほんとうに大事なんだなと伝わってくる台詞です。

言葉とともに優しく涙を拭おうとして、でも触れらる直前に躊躇って、結局朔英が自分で涙を拭うところも最高によい。

神城にとって、朔英はずっと「手が届かない感じの人」で、大切な大切な存在なんですもんね。
気持ちが通じ合ったあとでも、さわるのには勇気が要る。
何なら許可をもらってからじゃないとさわれないのかも。

この不器用なふたりがラブラブ甘々モードに突入するのはいつになるのか??
次回以降がとっても楽しみです!

ところで、作中で朔英が涙を見せたのは3回。

1回目は1話、中3の運動会。
借り人競争のお題が「大きい人」だったと言われて涙ぐむシーン。
この時は神城が追いかけてきて、涙目の朔英に「本当のお題は可愛い人だった」と真っ赤になってフォロー。

2回目は4話で、研修旅行先のホテルの中庭で、神城が好きな人のことを語るシーン。
この時は朔英は涙を見せないように素早くジャージの袖でぬぐっていて、神城は見てません。

そして3回目が18話。
朔英が神城に告白して、びっくりした神城が言葉を探してたら、フラれると思った朔英が「気にしないで、これからも友達で…」と言いながらポロポロ泣いてしまう。
そして今回の19話につながります。

つまり、借り人競争の時の涙を、神城はずっと引きずってるんですね。

ここで思い出したのは、借り人競争の涙の理由。
「大きい人」と言われたからなんですよ。

正確には「神城にそう思われてた」というのが涙腺決壊ポイントだったんですが、神城にはそこまで細かいニュアンスはわからないわけで。

朔英の体格をいじる優心を、蹴飛ばしたりヘッドロックしたり、「ちょっとやりすぎじゃない??」と読者が引くくらいに激怒したのは…。

もしかして、あの時の朔英の涙が頭にあったから??
と、思うなどしました。

きっと朔英はこれからも泣きます。
いつだって自分よりも他人を優先して生きてきたあの子が、独占欲をそのまま神城に伝えることなんてできないはず。
それに関係が深まった時に出てくるもろもろの醜い感情の処理もヘタそうだから。

だから本当は泣かせないこともよりも、泣かせちゃった時に何をするかのほうが重要なんだろうな、と思います。

今までは朔英の成長と神城の成長、それぞれを見守っていたけど、これからはふたりで成長していってください。

読者はそれを読んで、引き続き尊みを享受させていただきます…!!!

全部 俺だったの?
俺は全部岩田だったよ

別マ2023年1月号P.341

19話の極めつけはコレ。この台詞。
やばくないですか?!?!
何度読んでも沁みます。
 
正確には2文の間に
「目見て言えなかったり、ごまかしたりしたけど」
が入っているので、直接的には「過去に好きな人のことを語ってたのは、全部岩田のことだよ」なんですけど。

私の脳内には山崎まさよしの名曲が流れました。

雨も雲も街も風も光も窓も
全部、君だった。
冷めた朝も夜も微笑みも涙も
全部、君だった。

山崎まさよし「全部、君だった。」2003年

つまり、この言い回しって
俺の全部は岩田だったよ。
→神城を構成する主要要素はほとんど朔英で構築されてるよ。

というニュアンスを含んでいる気がするんですよね。

すでに読者は知ってるんですよ。
朔英の感情や思考のほとんどが神城で占められていることを。

神城の言葉は、それと同じかそれ以上の気持ちがあるってことを暗に示してくれてると思うんです。

想いが通じても、気持ちの大きさって必ずしも同じじゃなくて、微妙な温度差で力関係が歪んでくことってあるじゃないですか。
(少女マンガあるある)

でもこのふたりならそんなことはない!って感じました。

この台詞は神城らしさ満点でありながらインパクトも拡がりも最高です!

河原先生はたくさんある言葉の中から、どうやってこんなにぴったりの言葉を選べるんだろう??

額縁に入れて飾りたい最っ高の名台詞です。

■19話は作画がイイ!

もーーほんとに作画が神!!
細かい部分まで繊細に書き込まれてて、随所に河原先生の気合いを感じます。

朔英ちゃんは過去イチ可愛くて、
神城は過去イチかっこよくて、
渡辺くん(※)も緻密に描き込まれ。

※渡辺くんは中3の運動会の借り人競争でお題をチェックした人

最近雑に描かれてた井沢ですら丁寧!

キャラの表情も的確。
おかげで存分に感情移入して読むことができます。
ありがたや〜!!

■19話の構図が神!

構図や背景も完っ璧なんですわ…!!

体育倉庫でふたりが向かい合う見開き。

「俺は全部岩田だったよ」の俯瞰。

「行こ」の時の神城の、少し下から見上げる角度。
これは朔英の目線で見てる神城ですよね。

同じく花火を見上げてる神城も朔英目線。
すごくかっこいい!

神城と鮎川くんのシーン、
ざわめく後夜祭の雰囲気、
神城が朔英を花火に誘うところ、
つきあってくださいのところ。

臨場感が半端ないです!

作中に出てくる「打上花火」(DAOKO&米津玄師)をBGMに後夜祭の場面を読むと、たまほしの世界に入り込めて超おすすめです。

なお、仕事中のBGMにはまったく適さないのでご注意ください。(仕事中に聴くな)

■過去話の答え合わせ

19話では過去のあれこれの答え合わせが出てきます。

①中3運動会の借り人競争の神城のお題
改めてお題チェック担当だった渡辺くんの口から朔英に、『好きな人』と書いてあったことが語られました。

※渡辺くんはモブ扱いながら小学生の頃から作中のあちこちに神城の友達として登場していて、神城の親友ポジションです。

ちなみに渡辺くんの名誉のために申し上げますと、「光輝、あのことも言った?借り人競争のアレ」と朔英に事前確認してから伝えてます。
情報管理ばっちり。

あと「あの時大きい人とか言ってごめんね」と謝っているので、ずっと心につかえてたようです。

朔英を泣かせて追いかける神城に、他クラスの受付を突然押し付けられた渡辺くん。

それでも文句は言わず、受付に朔英と神城がいない理由をみおちゃんに問い詰められた時にも、あれこれ察してたはずなのに「知らねーよ」。

めっちゃいい奴。
渡辺くんに幸あれ!

②神城の好きな人

神城が第三者のように好きな人のことを語っていたことについて、本人から「目見て言えなかったり、ごまかしたりしたけど、俺は全部岩田だったよ」と説明がありました。

何で?という解説はないけども、この先明かされていくのかな。

今回の説明だけでスッキリしてるたまほし愛読者が何人も見受けられたので、きちんと言及されてたのがすごく良かったです。

※なお私はゴリゴリの両片想い提唱派だったので、神城の好きな人は朔英だとまったく疑っていませんでした。
逆に「これで朔英のこと好きじゃなかったら体育館裏呼び出すぞ?!」と思ってましたね。
呼び出さずに済んで良かったですw

■過去話のオマージュ

19話には過去話のセルフオマージュがたくさん出てきて、こっそりと今までの総集編ぽくなっています。

読み込んできたファンにしかピンとこないであろうスペシャルプレゼント。
河原先生、粋すぎます!

①告白されてキョロキョロする朔英

体育倉庫にふたりしかいないのに、「好きだよ、ずっと」の言葉に周りを見回す朔英。

これは1話の運動会借り人競争の時と同じです。

ちなみに1話の台詞はこう。

いやなんでキョロキョロすんの!?
岩田だって

単行本1巻P.55

で、19話の台詞はこう。

なんでキョロキョロするの!?
岩田だって!!

岩田なんだって

別マ2023年1月号P.337

うーん、ダメ押しの一言が沁みるっっっ!!!

前回は『好きな人』のお題だったけど、本人には伝えなかった。
今回は目の前で告白してる。

それでもキョロキョロする朔英。
なかなか伝わらないもどかしさと、ほんとは何でもできるのに自己評価の低い朔英への愛しさと、いろんなものがあふれてきているような気がします。

あーもうほんっと最高です!!!!!

②朔英の涙を拭えずにバツの悪そうな神城

右手で首の左側をかいてるポーズが、2話で朔英と呼び捨てにした後と同じです。
服装も同じ北高ジャージ。

バツの悪い時や照れ隠しの時に出る癖なのかな?

実はこのあと、お付き合い申し込み直後にも同じポーズをしているので、「付き合いだしたらこの癖が頻出するから、これで神城の心情を図ってくれたまえ」という河原先生からのメッセージなのでは?と思いました。

③「花火の時誘いに行くから!!」

左に朔英、右に神城が立って向かい合ってる横向きの構図なんですが、過去に何度も出てきてます。

で、探してみたらめちゃくちゃありました。

・1話
朔英のモノローグ
「きっとひとめぼれだったと思う」
ランドセルを背負った小学生の朔英と神城

・4話
「片想いなんだ」と神城が好きな人がいることを伝える場面
ホテルの中庭で北高Tシャツのふたり

・8話
朔英のモノローグ
「あの頃からずっと消えなかった気持ちを神城につたえたい」
サッカー少年団の小学生の神城と、セーラー服姿の高校生の朔英
※ここでは朔英と神城の左右の位置は逆転

・8話
神城が英フェスの練習に朔英を誘う場面
※ここでも朔英と神城の左右の位置は逆転

・8話
朔英のモノローグ
「見えてないものがあるのかな」
小学生のジャージ姿の朔英と、しゃがんで朔英の目線に合わせる制服姿の高校生の神城
※8話の最初の構図の対ですね!
※単行本で追加されたページです

・10話
地下鉄の曲線部対決

・11話
1話の構図の回想

・11話
映画館に行く地下鉄の中

・12話
朔英のモノローグ
「遠くで光る星じゃなくても神城は見てくれているのかなって」
「そうだったらすごくいいなって」
「うれしいって心が言う」

・4巻の表紙
廊下にしゃがんで見つめ合うふたり
廊下にうつっているのは小学生のふたり

・13話
朔英のモノローグ
「好きだったよ、ずっと」
後夜祭での告白を決意して、翠ちゃんとみおちゃんに伝える場面

・18話
1話と同じ絵
「小さかった私の宇宙に突然現れた眩しい星」


昔から向き合い続けてるふたり…
尊い!!!

④体育倉庫から出る時の「行こ」

単行本1巻のカバーと同じ構図です。

※単行本は中学のジャージ、19話は高校のジャージと服装には違いがあります。

少し下から見上げる朔英目線の神城。
昔と違って大きくなったんだな
朔英目線の神城は特別かっこいいな!と
胸が熱くなる要素満載です。

もしかして単行本の他の表紙も、今後の展開を踏まえて描いてあったり…??と妄想が広がります。

⑤回想シーン

渡辺くんが運動会の答え合わせをしてくれたあと、朔英が回想しながらモノローグを展開します。

回想だから当然なんですけど、神城が過去に気持ちをこめてた時の表情が並ぶのでぐっときます!

しかもこれ、絵を再利用してないんですよ…。
ページのバランスを崩さないように新たに描いてる。
で、表情とポーズがブレないからいつのことかすぐにわかる。
画力もこだわりもすごい!

私もあのとき
「好きな人」のカードひいたけど
勇気がなくてごまかした
でも神城は

別マ2023年1月号P.357

これはもちろん中3運動会のシーン。(1話)
「好きな人」のカードを見て友達と笑う神城を見つめながらも、仲良しの女友達を連れて行った自分と、『岩田!』と手を伸ばしてきた神城の回想です。

あのときも少しずつ

別マ2023年1月号P.357

これは公園で英フェスの練習をした日。(9話)

「岩田俺のことすごい子供だと思ってるでしょ」
「もうある小学生のイメージを上書きするって難しいんだな」

こう言ったあと、拗ねた顔で上目遣いで朔英を見つめる神城です。

最初からずっと

別マ2023年1月号P.357

これは映画デートの時。(12話)
「はっきり言うけど小学生じゃなく男として見てほしい」

ごまかさないで
本当の気持ちを言ってくれてたんだね

別マ2023年1月号P.358

ここではもう一度、借り人競争で朔英に手を伸ばしてくれた神城。

いやまぁ、結構本当の気持ちごまかしてたけどね?!
これとかね↓

(好きな人と)うまくいったとしても話しかけるよ!俺
岩田のこと小学校から大事な友達だと思ってるから!!

単行本2巻6話P.37

まぁでもがんばったから良し!
ほんとに、朔英も神城もがんばった!!
おめでとう〜〜〜!!!!🎉

■19話の岩田朔英

何度も言って恐縮ですけど、朔英、かんわいくないですか?!?!
もともと可愛かったけど、19話は眩しすぎて目がくらみそう♥

まず表紙からしてかわいい。
小1の朔英、可愛すぎる!

次に、神城に「好きな奴いるってノートに書いてたじゃん。あれ俺なの?」と訊かれて「あれは神城のこと」と返す朔英。

しゃがんでるけど身長差でちょっと見上げてるんですよ。
で、自然と上目遣い。

上目遣いがまったくあざとくないのに激かわいい女子って他にいます?!?!

涙目なのがさらにかわいいいいいい♥

そのあとも実感わかなくてキョトン顔なの可愛い。

みおちゃんに「ごめんね、受付…」と話しかけた時に、涙の余韻と実感できない告白でふわふわしてて艶っぽい表情。
毎月電子版を0時になったら購入してるんですけど、隣で子供が寝てるのに思わず「きゃーーーーー!♥」って叫びましたよね。

朔英の新たな表情!
こんなの、神城が見たらどうなってしまうのん?!
可愛すぎやろーーーー!!!

あとは渡辺くんの答え合わせを聞いて赤面するシーン。
かわいすぎてもだえしぬ。(私が)

たぶん渡辺くんの口からも『好きな人』っていうのを聞いて、初めて実感がわいてきたんだと思うんですよね。

同じ表情を、神城に「俺とつきあってくれませんか」と言われて返事する時にもしてますね。

もうもうもう、ほんっっっっっ…………とに
かわいいーーー!!!

普段は電子派なんですけど、19話はカレンダーも気になって紙でも追加購入したんですが、A4でこの朔英を堪能できて本当に良かったです。
いや、むしろ電子版に戻りたくなくなるレベル。

0時ちょうどに読むために電子版は手放せませんが、これからは紙版を買う頻度もあがるかもしれません。

※このコーナー、かわいいしか言ってないですね。でも可愛いですからね!(エンドレス)


■19話の神城光輝

いやいやいやいや神城くん!!!
大変よくがんばりました。
握手したい。頭なでくり回したい。

闇堕ち寸前いじけ城(※)の頃にはどうしてやろうかと思っていたけど。

※「岩田好きな奴いるから」「俺じゃないよ」「岩田は誰にでもそうだから」しかもそれを昴に言うデリカシーのなさ(16話)

今回は100点満点どころか120点です!!

この質問攻めも良き!

岩田好きな奴いるって言ってたじゃん
ノートに書いてたじゃん
あれ 俺なの?
そんときは別の奴だったの?

別マ2023年1月号P.340

だって朔英、ほっといたら絶対こういうの自己申告しないタイプ。訊いて正解。

全部俺だったの?
俺は全部岩田だったよ

別マ2023年1月号P.341

私も…全部神城!

別マ2023年1月号P.342

この会話ができて初めて、お互いに安心できたんだと思うから。
きちんと話をリードしたのは超GJ!

次に、上靴のままで外に出たのを朔英に「なんで」と訊かれて「だって…それは…」と朔英を見つめる神城の目線。

甘くて熱くて艶っぽい。
こういう表情、今まで朔英に見られないように隠してきたと思うので、とっても新鮮でした。

後夜祭で花火が始まった時の
「岩田!! あっちで見よ」

緊張しながらもみんなの前で堂々と声をかけるの、かっこよい!

直前の鮎川くんの「おまえ岩田さん泣かしたの?」も効いてる気がしますね。

朔英と鮎川くんがクラスで噂になってたのがすごく嫌だったから、噂を吹き飛ばすためにも人前で。
鮎川くんへの牽制もありそうな。
どちらにしても堂々としてるのは好印象しかない!

P.371から最後までの6ページはもうほんとに最高of最高すぎて誰か語彙力ください〜〜!!!!!

胸を張って花火を見ながら決意をかためる神城。
その姿を下から見上げる朔英。

神城が話を切り出したタイミングで間が悪く「花火きれいだね」って話かぶせちゃう朔英はほんと可愛いし、神城が「うん花火はきれいなんだけど」ってちゃんと一度受けるのもすごくすき。

それで
「さっき言ったの本当だから」
「俺とつきあってくれませんか」

丁寧語で男女交際のお申し込みですよ!!!

普段くだけた言葉を使う神城だからこそ、丁寧さに胸を撃ち抜かれました…!

ちなみにLINEリサーチによると、高1DKで直接会って告白した人は約19%だそうです。

やったぜ神城!
よくやった神城!!
周りに聞き耳立てられてても恥ずかしくない、堂々たる告白!!!

そのあとすぐに「……返事ほしいかな」って急かすのはちょっと笑ったw
早いよ早い!

この時さりげなく、右手が首の左側に回る癖が出てます。
告白直後、朔英の涙を拭おうとして手を止めた時と同じポーズ。

そして朔英にOKもらった時のめちゃくちゃ嬉しそうな顔と、そのあとのきらきら八重歯スマイル。

はーしあわせ。
何度読んでも泣く!
今まで読んできてほんとに良かったー!!

■19話の鮎川陽太

鮎川くん、ああ鮎川くん、鮎川くん

19話では鮎川くんの初めての表情も見ました。
怒っている鮎川くん、驚いている鮎川くん。
どちらもせつなさMAX。

「朔英に対しては人間的好意が第一で、恋愛感情があるわけじゃないのでは?」と思っていたけど、もう気持ちは育ってたのかなぁ…。

でもどうであれ、この先も朔英の良き理解者であるのは変わらないんだろうな、と思います。

神城も朔英も恋愛初心者だし、神城はちょこちょこ恋愛ポンコツの片鱗を見せてるし、まだまだ出番はありそうですけどね。

■19話の神城昴

最後まで光輝にハッパをかけ続けた昴ちゃん。

「昴とふたり、本当の姉弟みたい」と言われたあとの寂しそうな表情。

性格的にお相手なら年上だろうな、と思ってたけど、そうじゃなかったんだろうか。

後夜祭の最後の挨拶も元気にこなして、見事な学祭実行委員長でした。

有言実行の昴のかっこよさに私も惚れ込んでるので、今後も悪役的な感じにはなってほしくないなぁ…。

■19話の翠ちゃんみおちゃん

朔英がフラれたと思って気を遣うふたり

花火は3人で見ようと話し合うふたり

後夜祭で神城に呼び出された朔英を見て、手をつないで顔を見合わせるふたり

なんて良い子たちなのーーーー
もう大好き!!

あと呼び方が「香川さん」→「美織ちゃん」からさらに「みおちゃん」とひらがなに変化。
呼び方がこなれてきた感があっていい!◎

細かな違いで関係性の変化をあらわす河原先生、やっぱり天才だと思う!

■19話の井沢優心

ひとりだけ相変わらずでした。笑

神城が友情にあつい!っていうのを信じてて、後夜祭の神朔英を見てもカップルだとはまったく思わない辺り、やっぱりまだまだおこちゃまだな!

彼にも今後、成長の機会があるといいなぁ。
口だけの男ががむしゃらに何かに取り組む姿、結構かっこいいんじゃないかなと思います。

■結論

ちょっとのつもりが9千字を超えました。
たまほし、読み応えありすぎる!笑

19話はどこをとっても一分の隙もなく完っ璧です。
こんなにすてきな作品をリアルタイムで読めることに感謝しかない。

河原和音先生、この世に産まれて、たまほしを描いてくださって本当にありがとうございます!

たまほしを糧に、これからも日々をがんばります!


2022年12月14日
特大の感謝をこめて
たまほし愛読者 ちー

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