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自分の気持ちは自分で決めたい

誰かと話しているとき、特に恋愛にまつわる話をしていると、自分とは全く違う恋愛観に出会うことがある。

恋愛は話題にしやすくて、なのにその人ならではの価値観や考え方が全面に出てくる。価値観や考え方は人それぞれだって頭ではわかってるはずなのに、恋愛観を聞くと自分とは違うんだ、って改めて気づかされて楽しい。

だから、恋愛の話を聞くのがすきだ。

私は最近、人の恋愛観を聞くときに気をつけてることがある。それは、相手の気持ちを否定しないこと


というのも、私は以前、付き合っている人に関する質問に答えて、「それ、彼のこと本当は好きじゃないんじゃないの?」と言われたことがある。自分では本当に好きなつもりだし、嘘をついてるわけじゃないんだけど。

そう言った人は、「私は本当に好きだったらこうするけどな〜」と続けていて、単にわたしとの違いを言っただけだった。なのに、わたしは気にしいだからか「私、本当は彼のこと好きじゃないのかな……?」と不安になり、仲のいい人や付き合っている本人に、「すきじゃないのかもしれない……」と意味のわからない相談をしたりした。

彼のこと好きじゃないんじゃないの?」は、よく聞く言葉で、たぶんわたしも言ったことがある気がする。でも、そう言われて気持ちに不安になってから、あまり良い言い方ではないんじゃないか、と思うようになった。

それは、この言葉が相手の気持ちを決めつけている言い方な気がしたから。「好きじゃないんじゃないの?」というのは少し強い言葉で、わたしはそれを跳ね返せなかった。わたしの気持ちが弱いからだと言われればそれまでだけど、それでも、自分で自分の気持ちを疑ってしまったから、この言葉は言わないようにしようと思った。

最近も、ある程度仲のいい人とは恋愛話をすることがある。自分には理解できない恋愛観の人と話すこともある。そこでもし、その人の恋愛感情がわからないぞと思ったら、せめて「すきなんですか?」と聞く。ただ、それで本人が「好きだよ」と言ったら、それでいいのだ。

恋愛観は話題になりやすいから顕著なだけで、そのほかいろんな価値観とか考え方だって、他人には理解されにくい。というかそもそも違う人間なんだから、完全に理解されるわけがない。

だから、もし自分には理解できない価値観だったとしても、せめてその人が表現した感情は肯定したいな、と思う。

理解できないことと、それを否定することは違う。もし相手の価値観が理解できなくても、肯定はできる。

好きでも嫌いでも、嬉しいでも悲しいでもつらいでも、自分のなかで生まれた感情を誰かに否定されたからって、疑わなくていいよ。

自分の感情くらい自分で決めさせろって気持ちでいようねって、そんな話。

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