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最近買ってよかったもの、辞書

ライターという仕事をしている身で恥ずかしながら、最近になって紙の国語辞典を買った。記事やnoteを書きながら「この使い方であってるかな?」と確認したり、本を読んでいて知らなかった言葉に出会ったときに意味を知るのに重宝してい

小中学生の頃も、国語辞典をよく使っていた。けれど、その頃といまとでは、使い方が少し異なる。

子どもの頃は、ただ知らない言葉を知るために辞書を引いていた。一方でいまは、それに加えて類語を確認するような、自分のなかの言葉を増やすような感覚で辞書を読んでいる。調べたい言葉の説明を読み、そこで見つけた言葉を再度調べてと、枝葉を広げるみたいに読んでいくのもおもしろい。「もう少し自分の伝えたい言葉に近い表現ないかなー」と思って探すのにも役立ってくれている。


辞書といえば、紙派とデジタル派とあるけれど、わたしの場合は、先に紙の辞書『新明解国語辞典』を買い、続けてスマホの辞書アプリ内で『三省堂国語辞典』を買った。わざわざスマホで追加購入した理由は、この前のnoteに書いた通り「それこそ」の意味を調べるため。もとから紙とアプリと両方使おう、みたいな意図があったわけじゃないのだけど、結果的に両方買ってよかったと思っている。

アプリだと、検索窓に言葉を打ち込むだけで調べられるし、検索履歴が残るし、ブックマークもできて便利。「最近知った言葉リスト」みたいにまとめておいて、後で見返すこともできる。紙は紙で、読み物みたいにペラペラめくって見るたのしさがある。


ちなみに『新明解国語辞典』と『三省堂国語辞典』、じっくり読み比べてはいないものの、前者の収録項目数が約7万9000、後者の収録項目数が約84,000なので、数で勝負なら『三省堂国語辞典』を選ぶのがいいかもしれない。

あと『三省堂国語辞典』は、「穿つ」の項目に穴を開けるとか掘るといった意味に加え、「するどい観察力で、本当の姿をとらえる」と「あまりに根拠もなく、深読みする」の両方が載っていて、説明が丁寧な気がした。他の部分は比較してないからわからないし、あくまでいち個人の印象だけれど。

まだ実感するには至ってないけれど、『新明解国語辞典』は「言葉の本質をとらえた鋭い語釈と、それを裏付ける適切な用例を一体化して提示すること」が特徴とのこと。外山滋比古さんの本でも紹介されていた。その良さを感じられるまで、もうしばらく使ってみよう。

最近は、辞書が身近なものになりつつあるとともに、『舟を編む』を読みたいし観たい衝動に駆られている。

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