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真・女神転生5をプレイした ネタバレあり

はじめに

おそらく人生初の女神転生(『真・女神転生4』はやったことあったかもだけど覚えてない)。
発売後にすぐ買って、ずっと棚に飾っていましたが、2023年10月にやっと手を出し難易度ノーマルで70時間かけて12月にクリアしました。

買った理由は正確には覚えてませんが、主人公の男とも女ともいえない中性的な見た目に惹かれたことと当時のAmazonのレビューが高評価だったから。
今では賛否両論あるようですが、私としてはだいぶ楽しめた、かつ、ところどころイラついたので、結果としては賛否あるけど"賛"寄りって感じです。
続編出たら主人公の見た目が好みでなくとも購入を検討したいと思っています。

自由度の高いゲームデザイン

最初の難易度選択で「初プレイはイージーの方がいいよ」と説明文が脅してきますが、難易度ノーマルでもさして苦労しませんでした。それもこれも序盤のジョカ戦で死にまくったんですが、その時にチラッと見た攻略サイトで「●●の秘石(特定の属性で攻撃)」「●障石(特定の属性攻撃を完全無効化)」の存在を知ったからで、それ以降のボス戦はとても楽でした。
ショップでふつうに売っているアイテムで仲魔のスキルを補えるので偏ったパーティでも問題ないって、すばらしい。

女神転生初心者の私は主人公のレベルアップ時のステ振りを80くらいまで"体(要は防御力)"に注ぎ込んだんですが、攻略サイト的には1番推奨していない振り方のようで、もう振り終わった後だったので「えええ」ってなりました。
主人公の死=ゲームオーバーなんで、主人公の死が遠のけば遠のくほど勝てると思ってたんですが、まぁ、実際ジョカ戦以外苦労しなかったんですが、火力は仲魔任せになっていたことは否めません。
主人公は終盤こそ「荒神螺旋斬(全体物理攻撃)」と「ミナゴロシの愉悦(クリティカル率上昇)」の相性の良さに気づいてからは悪魔を切り裂きまくることもありましたが、基本「神霊水(全体小回復)」「神奈備ノ守(全体防御力アップでめちゃ便利)」で補助にまわってました。

その火力も序盤のマーメイドのレベルを魔導書でひたすら上げ、香でドーピングしまくったから。
私の最終パーティは主人公、マーメイド、チロンヌプ、アリスという序盤加入の仲魔のみ。チロンヌプは「警戒のフホホイ(全体防御力+回避率アップ)」が便利であったものの、どっちつかずなステータスで、アリスは防御力が紙で困りましたが、みんな固有スキル持ちな上に見た目がとてもかわいい。
スキルの入れ替えが可能なので、序盤の仲魔も最後まで使えるところはすごく好きでした。マーメイドのキャラデザは70時間見ても飽きません。

今時珍しい説明不足なストーリー

登場人物は影が薄いです。ストーリーも正直最後までよく分かりませんでした。

本当に女神転生を知らなかったので、登場人物がパーティインするかと思ってたんですが、時々顔を合わせる程度の仲で、中盤まで「友達だよ!」と言われてたから安心してたら、終盤で「これからは敵だよ!」と突如敵側にまわります。とある彼女も助けるためにストーリーを進めていたのに、その彼女はあっさり死にます。もらい事故のようにヒロイン然としていたタオも死にます。
主人公の選択によってストーリーが変わるような情報を見ていたので「私の選択が悪かったんだな。2周目では彼女を助けるぞ!」と思っていましたが変わるのはEDとその付近だけで彼女たちの死は避けられないと知りました。
タオは終盤になぜか仲魔として再登場するんですが、死んだ彼女にも生き残ってもらいたかったです。

選択肢によって太宰、ユヅル、八雲の3ルートに分かれますが、ストーリーに全く付いていっていない私は突然「八百万の神がー」と言い始めたユズルをなんとなくの見た目で選択。太宰は、本当に本当に本当に申し訳ないけれど見た目がとても苦手だったことと、どちらにせよ考えがいまいち分からない。ユヅルを選んで嬉しかったことはハヤタロウが仲魔になったことでしたが、主人公たちのレベルが80近いときにレベル40で加入。おかしいでしょう。2周目に育ててねってこと?

また、太宰とユズルどちらかのルートにあった一貫した考えの選択肢を選び続けるとタオから特別な神意がもらえるようなのですが、その状況に合わせた無難な選択肢を選んでいた私はどっちつかずと判定されて何ももらえませんでした。これ、初見&ノーヒントでもらえる人っているんですか。攻略サイトを見ない限りは不可能じゃないかと思うくらい難しそうなんですが。

そんな説明不足なストーリーとは別に人間のミヤズと悪魔との恋物語がサブクエストで語られます。ふつうに良い内容ですし、ユズルの妹のミヤズがメインで関わる唯一といっていいイベントにも関わらず、ムービーもなくさっぱりしてます。2周目で学校にいるミヤズに話しかけるとこの悪魔との夢を見たと伏線まであります。ミヤズはメインキャラクターのように紹介されていたと思うのですが、このサブクエストを見逃すとただのモブ。
ちなみに私はサブクエストを見逃したので、フィン(櫻井孝宏)は1回戦い、マップでちょっと会話した後は会っていません。
彼が何者なのか未だに分かっていません。

ここまで書きましたが、ストーリーもキャラクターも悪くはありません。
説明不足で構成に違和感があるだけです。私はスーパーファミコン世代ですが、こういうゲーム性の高さで押し切った作品は珍しくありませんでした。ただ、選択肢だけは、どのルート寄りなのか分かりやすくしてほしかったです。私は70時間をどっちつかずにふらふらしてたんかと虚しさが残りました(その通りですが)。

私が2周目を諦めた理由

私が2周目を放棄しようとしている理由であり、一番イラついたことが、高低差のあるマップがひたすらに見にくいことにつきます。

登れない場所がめちゃ多い。某有名ゲームだとストーリーを進めると高低差関係なく自由にマップを駆け回れますがそういうことが一切できません。私はネタバレが怖いという理由で攻略サイトを見ませんが、迷子になりすぎて、薄目で5回くらい攻略サイトのお世話になりました。
2周目でもマップを把握しているわけはなく、あっちにうろうろ、こっちにうろうろ。クエストナビという小さい悪魔がアイテムの場所を見つけてくれる要素があるのですが、切実にストーリーで必ず行かなければいけないところまでは道案内をしてほしかった。更にはギミックがめんどくさい魔王城まで待ち構えていると思うと気持ちが沈む。無理。

というわけで、3ルート全部制覇したいという欲求はあるのですが、2周目を放棄することに決めました。
周回プレイ推奨なのか、2周目は1周目の要素をほぼ引き継げます。マーメイドを更に強くしたかったので、2周目は中盤手前まで進めましたが、無念の離脱です。2周目はストーリー進行に合わせて見えない壁を作ってもらってもいいから高低差を無視できる機能を追加してほしかったです。

これ以外に気になったことは主人公の名前のこととレベルの上限が99なことくらい。

キャラクターの名前が苗字:漢字+名前:カタカナで統一されているのですが、誰にも会っていない状態で主人公の名前を求めるのは不親切だと思いました。私は事前情報がほぼゼロだったので、公式サイトのキャラクター名を調べてから主人公の名前を決めました。
あと、レベルはアマノザコのマガツヒスキルと福音書を使えばけっこう簡単に99までいくので、もっと上限をあげてもらいたかったです。これはゲームバランスを保つためにあえて制限していそうな気もしますが。

まとめ

ゲームとしてはとてもとてもおもしろかったです。

2023年はこの作品とジャンル違いの『超探偵事件簿 レインコード』しかプレイしていないので、久しぶりにRPGをやったという充実感が半端ありませんでした。ちょっとした空き時間にレベル上げや探索ができて、探索もマップが複雑だからふらっと寄り道して、予期せぬアイテムやミマン(妖精みたいなの)を発見することもありました。

マップの複雑さは悪いことばかりではないんですよ。
ストーリーで必須のところまで案内してくれれば、文句ないんですよ。


このゲーム、調べたら2021年11月11日発売だったので、部屋の棚に2年もあったことになります。時の流れの速さが恐ろしいです。






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