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大学で教わらなかったダンサーのなり方

このマガジンでは珍しくダンサーっぽいことを書いてみようと思います!

まずはじめに、ダンサーって口で話すのが苦手だから体で表現するみたいな生き物だと思うんですけど、(旦那でありダンサーであるまーくんもまさにそう)私はダンサーらしからず、言葉で書くのが好きなので言葉で残していこうと思います!言葉でそこにあるからこそ、ゆっくりお家で読んで、他人の人生の覗き見をして、自分はどう思うかな?なんて考えてみることができると思うので。私は人生の記録として考えを綴るだけ。読んでる皆さんは、地球に住んでる一人のダンサーの生き方の例の一つ、くらいの感覚で読んでもらえると嬉しいです。あと、超有名ダンサーでもないうちがこんなこと書いていいのか、、、っていう感情がたまに湧いてくるのですが、いいんだ!有名ダンサーが書くのが得意とは限らない!だってダンスに優れてるんだから!いっちゃんくらいがちょうどいい!という謎な慰めと喝のもと、懲りずに書いていこうと思います。あと、これは私が先輩からいただいた大事な教えが詰まってるし、頑張って書くのでちょっとだけ集金させてください。美味しいアイスを買うのに使います。笑 *期間限定で無料公開します (〜2024.7.12)

ダンサーのなり方って?


就活を辞めて、大学を卒業して、
『ダンサーになりたい!』
『ダンスでやっていけるようになりたい!』
って思っていた頃の私は、

レッスンに通ったり、代講したり、
ナンバーに出たり、クラブショーに出たり
していました。

でも、ダンサーってどうやってなるんだ??

これで合ってるのか?

分かりそうで分からない、
見えそうで見えない先にもやもやしていました。

そんな時に、転機がやってきます!!

ダンス修行のために数日間、
一人で名古屋、大阪に行ったのですが

お目当ての先生の一人、すごくかっこいい
フィメールダンサーの方のレッスンを
都市部から少し離れた
ちょっとローカルスタジオっぽいところに
受けに行った時のこと。

クラスを受け終え、話していると、
流れでそのまま先生と駅まで二人で帰ることに。

よく分からん東京からきた小娘と駅まで歩く間、
いろんな話を聞いて、話してくれたのですが、
その時のきっと10分〜15分の会話が
大きな転機をくれたのです。

『どんなダンサーになりたいの?』

先生からのその質問に私は、
「ダンス上手くなって、
レギュラークラス持って、
海外にも教えに行きたくて、
バックダンサーもまぁできたら嬉しくて
振付とかもやりたいし、ショーとか
ゲストで呼ばれるようになりたいです!」

って答えたんです。

『あんた結局、一番なりたいのは何?』

「海外でレッスンしたいです!」

考える間もなく、
この一言が真っ先に出てきました。

ドイツに留学してた時、
クラスをしにきたChris Martin, Larkin,
Sorah Yangなどのアメリカのダンサー達が
来て、クラスを教えて、現地のダンサーと
知り合って、時間を過ごしているのを見て
こんなのできらた最高じゃん!!!!って
思ってたからです。

その先生は言いました、

『一番やりたいことからやりなよ。
全部階段みたいに繋がってると思わない方が
いいよ。何を目指すかによって、繋がるべき人も、やるべきことも全部変わってくる。

ゆくゆくは、、、なんて考えてるうちに、
できなくなるのがオチだよ。
一番やりたいことのためなら、
なんでもできるでしょ?
嫌なことも我慢できるでしょ?』

ズコーン。

その通りだ、、、
その通りすぎて、苦しくなったのと
やる気が出たのを覚えてます。

続けて先生は、
『インストラクターになりたいなら、
それはダンスの「先生」だから。
ダンスだけじゃなくて「いい先生」になる
方法も学ぶ必要が出てくる。
全部やろうとして全部そのための勉強できる?』

うぐぅ、、、その通り過ぎる。。。

それまでは、
代講してればレギュラークラスが持てる。
ピックアップショーを続けてたら
ゲストになれる。

トラの仕事をいっぱいもらってたら
バックダンサーになれる!

そしたら海外のダンススタジオや
オーガナイザーの目に留まって
声がかかって海外に呼ばれるように
なるかもしれない!

って思ってたんです。

でも、一歩引いてみて周りを見てみると、確かに

ゲストショーに出てて、
バックダンサーをやってる人が
全員海外に呼ばれてるわけじゃないか、、、

日本で人気のレッスン講師が、
必ずしも海外に行ける訳じゃない。

なんで、こんな単純なこと
今まで気付かなかったんだろう、、、

自分の当時の憧れていた先生達は
s**tkingz, shingoさんとかで、
バックダンサーもして、
Enで大人数入れてる人気講師で、
振り付けもしてて、
ゲストショーもバンバンやってるかつ、
海外でも教えてた人たちだったから

ついつい、
じゃあはじめにこれやって、次はこれやって、
って小さい目標をひとつずつクリアしていけば
そこに行けると思ってたんです。

ちゃんと先生達に聞いたことないけど、きっと
「やばいダンサーでいたい」とか
「世界で活躍したい」とか
高い目標があってそこを目指していたからこそ、
全てが後から付いてきたのかなって思うんです。
時代の流れも合ってたからなおさらに。

置き換えて考えてみても確かに、
世界でミリオンセラーを出す歌手になりたい!
ってそこを見て歩いてる歌手と、

まずは歌上手くなって、日本で曲作って、
リリースしてみて、
売れてきたらライブもやって、
って歩いてる歌手は

歌う歌も、
歌う言語も、
着る服も、
やることも進むスピードも全部
変わってきますよね。

なんで気付かなかったんだ、ほんとに、、、
ガキンチョだったわ、、、

でも、その人生の転機から
私の行動は大きく確信を持って変わりました。

じゃあ、うちが本当にやりたいことは

1番は
『海外でレッスンできるようなダンサーになりたい』

2番は『レギュラーレッスン持ちたい!』
どこで?『NOAとEn!』

じゃあ、1番のためにまず頑張ろう!

何をしようか、誰と会おうか。

そしたら海外だ!
一か国じゃなくてたくさんの国の人が
集まる場所の方がいい!
ダンスキャンプに行って、
いろんなダンサーと出会って、
自分のダンスを見てもらおう!

そこでインスタとかFacebookを交換したときに
何も自分の作品がなかったら意味ないよね!
行く前までに、動画作品撮って載せておこう!

どんな作品が自分らしさを
アピールできるのかな?
それまでにどれだけバイトすればいいかな?
いくら節約したらいいかな?
ダンスキャンプである程度かませないと
ダメだよね!自分らしさを出しながら
かませるように練習しなきゃ!
基礎のクラスいきながら、コレオのクラスも
受けて自分らしく踊る練習をしよ!

って、
やらなきゃいけないことがポンポン出てきて

すんごく嫌なバイトも
永遠の連勤も我慢できたし、
バイト先で謎にもらえたカップラーメンばかり
食べて、詰め詰めのスケジュールの中、
動画作品を撮って、ダンスキャンプに行くためのシンガポール行きの空港でまーくんが編集しながら動画をアップロードするっていう

めっっっっちゃしんどいけど、
ギリギリでワクワクする日々でした

(ギリギリでい〜つも生きていたいから〜
あ〜あ〜)

その時にあげたのがこれ。

リズムダンスもするけど、感情表現もするよ!
この2スタイルをどう表せばいいかな、、、?
同じタイトルにしてCDのA面B面みたいな感じで見せよう!

そんなアイディアでした!

ダンスを仕事にするって意識し始めてから、
初めてのダンスキャンプ。
気合モリモリで行って、まさかのLyleクラスで
ピックされてAkanenさんと現在では爆売れスーパーダンサーの友達Appleと踊るという!!!

それからやるべきことを考えてはやって、
考えてはやってを繰り返して、ひたすら

「海外で教えられるようになるには
どうしたらいいか」だけを考えてました!

その時期に気付いたことは他にもあって

当時海外で教えてた理想の人たちを見た時に、

「あ、ファッションも重要だ!」
「上手いだけじゃなくて目がいくオーラがないとだめだ!」
「キラキラしないと!笑」

そんなことも気付いて、
みんながそこに値すると認めるような存在で
いることを意識し始めて、

ヨレヨレの服は着ないようにしたし、髪も整えて
まずは、いつだって自分らしい、自分がイケてるって思える存在でいなきゃ!いたい!って思うようになりました。

(アースカラーの服が多くなったのもこの頃。笑それまではめっちゃHIPHOPな古着着てたの。笑)

だって、Enで教えてる先生みんないつも
芸能人みたいな感じだったんだもん。

形から入るのもありだよね!
(お金とのバランスがせめぎ合いだけど笑)

余談ですが、その当時の自分への合言葉は、
『金がないなら、頭と足を使え!!』
だったので笑

渋谷までチャリで40分かけてイベント行ったり、
ヘアモデルでタダで切ってもらったり、
安いスーパーはしごしたり、
必死でした笑 おもろい笑

振り返って思うのは、このタイミングで

ちゃんと自分が着たい自分らしい服を着よう
髪型をしよう、

って思えたのはすごくいい気付きだったし、
自分とは?を考えるすごくいいチャンスでした。

それから数年経って思うこと

あれからの日々を振り返ってみると、
考え方が大きく変わったあの日の帰り道から今日までで、やりたかったことは一応叶えられたかなって思います!

海外で教えることもできたし、
友達もいっぱいできたし、
なんならショーとかもできてるし、
2番目に目標にしてたレギュラークラスも
NOAで7年、Enでのクラスももう6年目かな?

それと同時に、頑張ってこなかったものは、
やっぱり叶ってなくて笑
バックダンサーはしていません!!!!!笑

前一回お試しができる機会がって、
オーディションに受かった子がバックダンサーをできるWorld Wideっていうイベントで踊ったことがあったんだけど、

アーティストの横でステージの2番くらいの
いい位置で踊った時に、
誰もうちのこと見てなくて
ゲンナリしたの!!!!笑

そのトラウマで多分目指せてないのもある笑
間違いなくいい経験だったんだけどね!

もちろんアーティストによっても、
ライブによっても変わるんだと思うし、
あの頃もっと頑張ってみてたら
違う未来だったのかもしれないし。

今でも実際1〜2年に一回くらい違う未来が
頭によぎったりするけど、
実際今の自分で全然ハッピーで。笑

たまにアーティストの方から、
ちょっと踊ってよって依頼が来てステージに立たせてもらえたりすることがあるからそれで幸せだし、うちの場合それが幸せだなって思います。

やっぱ、みんな適材適所なんだよ!
バミリ覚えられない人が何曲も覚えて
東京ドームなんて立てないもんw

ビジュ良くて、ダンスもかっこいい友達たちが
やってる方が合ってる!
日本のエンタメ界のためになってる!笑

同時に別の角度から

分析できるようになった今だからこそ
考えてみると、

私がなりたかったのは
『ダンスアーティスト』と
『インストラクター』

ってことが分かりました。

GANMIが目指してるダンスアーティストと
根本は一緒だけど目指し方だけ違くて、

自分のダンスを見て、いいね!感動した!って
言ってもらえて、

裏方でもなく、自分が作品の作者で、
作品の一部でもあって、

ダンスが特殊だからこそ
パフォーマーと混在するけど
自分で作ったものを見てもらいたい。
自分から湧き出る踊りを見てもらいたい。
その気持ちが大きいんだなぁ、と思います。

特にヨーロッパには
「ダンサーがアーティストである」
っていう自覚がすごく強い人たちがいて、
素敵だなって思うし、
この考え方が選択肢の一つとして、
もっと日本にも広がってほしいなぁと思います。

生活費をダンスで稼ぐ、から始まるのではなく
アーティストでありたい、
アーティストとしてどう稼ぐかで始まる思考は、行動にも大きい変化をもたらして、
ダンサーの価値の向上にも繋がると思います。

(って、最近やっと思えたから頑張る笑)
(長くなるので、今度これは別で書きます笑)

一個だけ、
手短に記憶と心に残ってる話をシェアすると、

アメリカのコロラドにLarkinのお父さんを
訪ねに行った時、

哲学的でアーティスティックなラーキンパパが、

「アーティストの定義ってなんだろうね?」

って話をしてたんです。

ラーキンのパパは
『アーティストとは、
世の中の人が潜在意識へのアクセスを
失いつつある中、そこに意識を向けて
アートとして作品を作り出し、
そのアートを通して世の中の人に潜在意識を
思い起こさせるという役割を担ってる存在なのかもしれない』

って言ってたんです。

深い、、、、深すぎる!!!!!!!

でも、確かにそうかもしれない!
日々働いて、働いて、働いて、
ふと聞く好きなアーティストの曲で
自分の好きなものや大切な記憶を思い出したり、
絵を見てバックグランドを想像して
自分と重ねたり。
アートって人としての自分の根源に
アクセスさせてくれてるのかも!

アーティストっていうとなんかすごく
大袈裟に聞こえるけど、
私、アーティストでいたいみたいです!!!!笑

もちろん生徒の上達が見れる「インストラクター」業も楽しいし、言語化が好きなうちの特技を活かせる天職です!

人間みんなできないことができるようになるってめっちゃ幸せじゃないですか!しかもその成果が音に気持ちよく乗れるってなんて最高な成果なんでしょう、、、溶

それにクラスの1時間半の間でも
普段のことを忘れて没頭できるって、
めっちゃいいですよね、、、!

なので、そのお手伝いをできる
インストラクター業は楽しいです!
どうやったらいいクラスを作れるのか
ストレッチ、雰囲気作り、流れ等を
永遠に研究できるのも楽しいです!

Enでのコレオのクラスはまた感覚が少し違って、
どっちかアーティストインストラクターって
感覚です。
海外でクラスするときも同じ感覚かな。

レギュラークラスとワークショップでも全然違うんだけど、自分のコレオを作品として踊りながら味わってほしい。

そこから自分自身や自分のダンスへの気付きがあったら嬉しい!
来てくれてるみんながどんどん自分らしい踊りに
なる姿が見れると嬉しい!っていう

また別の形のインストラクターであり、
アーティスト精神もミックスされているような
そんな感覚です。

総じて最近思うのは、
スピってる感じで飛躍してまとめるとw

私がなりたいのは、
『ヒーラー(癒しを与える人)』なのかな?
って思ってます笑

ダンスをアーティストとして発信しながら、
インストラクターとして教え続け、
でもその根底にはダンスで癒されて
幸せな気持ちになってもらいたい的な!
(なんかすごい聞こえ良い、、、笑)

ここまで考えられるようになったのも、
今のダンサーとしての生活があるのも、
完全に大阪での出来事が大きいきっかけの一つ!

大学で習わなかったダンサーのなり方を教えてくれたのは


東京から大阪にレッスンを受けに来た
見ず知らずのちんちくりんに暖かくて
厳しい言葉をかけてくれた
スーパーイケてるフィメールダンサーの
先生(LOCO YOKOさん)でした。

きっとその前にもそんな話を私にしてくれた人が
いたのかもしれないけど、私のアンテナが受信する準備が出来ていて、すんなりキャッチできたのは間違いなくこの時でした。

帰り道の会話はこの先も感謝するだろうし、

『東京から大阪まで足を運んで、こうやって
今話してることがすでにあなたの行動力の始まりかもよ』

ってかけてくれた言葉には泣きそうになった!
実際別れて電車乗った後、ちょっと泣いちゃってた気がする笑

また会った時にお礼言えるといいな!!!
絶対覚えてないと思うけど!

ダンサーになりたいみなさん

ダンサーになりたいけど、
もやもやしてる人がいたら、一度考えてみると
もやもやが晴れるかもしれません。

『1番やりたいことはなに??』

考えてみたけど、何になりたいか
どんなダンサーになりたいかが分からなかった人は、

判断できるほど色々やりましたか?

好きかどうか判断できるくらいまで
色々やってみるといいのかも

機会がないならそれをやってる人の近くに
行ってみたり、話を聞いてみたりするとか!

分かってきたらもう一歩深く考えてみて!

それはBETTER(誰よりもうまく)
を目指す道ですか?

DIFFERENT(人と違く)
を目指す道ですか?

「ダンスでお金を稼ぐ!」って
漠然な目標じゃなくて
どんな稼ぎ方でいくら欲しいですか?

そしてあなたの売り物であるダンスの品質は
買ってほしい人に売れるレベルをクリアしていますか?品質を上げる努力はしていますか?

接客が良くない店はいい口コミがつかない時も
ありますよね?
あなたの普段の態度は星何個ですか??

そしてもう一つ大事なこと!
理想や目標が分かってきたら、
声に出して周りに話すこと!
助けてくれる人が現れたり、
いい縁が舞い込むかもしれません!

もしかしたら、
ダンサーを趣味でやる方がしっくりくる
人もいるかもしれませんね!
それもかっこいいよ!
ダンスうますぎる社会人ってマジでイケてる!

ダンサー兼映像監督の我が旦那みたいに
何かと半々もまじイケてる!
あなたの個性は一つの
職業じゃおさまらんのかい!って!

どんな道でも自分が望むものなら
すごくいいと思います!

考えられなかったら、
行き詰まる前に周りの先輩に
相談してみてください!私もウェルカムです!

自分が分からなかったからこそ、
先輩がくれたヒントですごく助けられたので、
私も何かヒントをあげられたら嬉しいです!
今書いてるのもそうゆう理由です。

若いなら、考える前に
とにかく品質をあげるっていう手もあります!
品質が良すぎて、全世界が欲しがるっていうこともあるからです。
日本のウォシュレットとか和牛みたいに笑

明日から、何をするか、
来週、何をするか
来月、何をするか
今年、何をするか

解像度が少し上がってモヤモヤが少し
晴れたら嬉しいです!
向かう道中は完璧じゃなくていいんです!
てか、完璧とかほぼ無理です!

頑張って、休んで、
成功して、失敗して、

あなたらしいダンス人生を
歩んでもらえたらいいな!
っと思います!

おしまい


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