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良いのか悪いのか?医学部に入って変わった価値観5つ!

こんにちは、アイチャンです。
今回は「医学部に入った事で変わった価値観」についてです。

医学部は人間の生死に関わる分野を学ぶため、非日常的な経験を沢山します。それを経験していく内に、段々と自分の価値観が変わっていきます。

自分のビフォーアフターを振り返りながら、話していこうと思います!

⑴人を人体として見れるようになる

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医学部は他の学部や職業では中々味わう事の無いような、刺激的な経験が出来ます。

例えば解剖学。亡くなった人の遺体(ご献体と言います)を解体していきながら、人体構造を理解する学問です。

腐らないように脳を取り除いて、ホルマリンに漬けてありますが、それくらいの処置しかされておらず、見た目は人のままです。そこから皮を剥ぎ、内蔵を取り出し、頭部も全て解体します。

これを人間の解体だと考えると、かなり残酷だと思うのですが、そのうちに学問的に「人体」として見れるようになります。リアルな人体模型という感覚です。

私も初めて解剖実習室に入った時は異様な光景すぎて失神しそうでした(だって20体ほどの死体が並んでいる訳ですから)だけど人の適応能力というのは恐ろしいもので、あっという間に見方が変わり、慣れてしまいました。「これは勉強の一環だ」と洗脳されていったのです。

解剖に限らず、こういう体験は医学部に入ったら誰もが通る道です。六年間すれば、知らず知らずのうちに見方が変わっていきます。やる前はビビっていても、意外と大丈夫だと思います!

*今でも無理なもの

とはいえ、「全て平気なのか?」と聞かれれば、答えに詰まってしまいます。私は今でも避けてしまう部位があります。

それは「目」です。目は口程に物を言うという諺があるように、人はどうしても相手の目を見てしまう生き物なのだと思います。単なる人体として見ていても、目が見えた瞬間に命が宿る気がするのです。それがたとえ遺体だとしても、です。

解剖の実習中に目玉をくり抜く作業があるのですが、それだけは出来ず、同じチームの子に助けてもらいました。目が合っているはずなのに、全く動かない目は不気味で、それを身体から切り離す勇気が出ませんでした。

⑵グロい画像が大丈夫になる

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先ほども書いたように医学部では解剖をしますし、それ以外の授業でも、頻繁に病変部位や手術中の画像が出てきます。中には見た瞬間に目を伏せたくなる画像もありますが、それもしっかりと見ないとテストに落ちるので、見ざるを得ません。

本格的に医学を学び始める二回生のうちはグロテスクな画像が出る度にショックを受けていたのですが、次第に慣れていき、今では殆どの画像が大丈夫です。もはやそんな画像の載ったレジュメを見ながら、焼肉を食べられるくらいです笑。

※なぜか食べ物に例えたがる

先生が臓器や組織の説明をする時、やたらと食べ物を例にしてきます。たぶん身近で分かりやすいので、良かれと思っているのでしょうが、結構迷惑なもんで、しばらくは食べる気が失せます。

皮下脂肪がスクランブルエッグに似ているのですが(解剖の時に分かります、きっと)、あれはトラウマになりました笑。何か他に良い例えは無いもんですかねぇ…。

⑶下ネタを下品と思わなくなる

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医学部に入ると男女関係なく、普通に性器の勉強をします。循環器や呼吸器と同じ様に、男性器、女性器という項目が確立しています。

世間一般では、異性の性事情にやたら詳しいと引かれるかもしれませんが、医学生は知識が豊富です笑。そういう授業になっても気まずい雰囲気が流れる訳ではなく、真面目な顔をして聴いています。

ただ他の大学生と同様に下ネタはバンバン話しますし、面白い時は笑います。20歳前後なので、そういう話に興味があるのは当たり前ですよね。けれど医学に関する性的な話と下ネタで、しっかりメリハリをつけているだけです。

社会では性的な話全般がタブーと思われていますが、同性の事も、異性の事も知っておくに越した事はないと思います。義務教育でも性教育は見て見ぬふりをされていますが、将来のためにも正しい知識を真面目に教えてあげて欲しいと思います。

*時々やらかす話

テスト直前になると、友達との会話がテスト関連ばかりになってきます。そうなると、友達間で男性器や女性器の事も普通に話します。もちろん医学的な観点からですよ。

大学内や登下校中なら問題ないのですが、誤ってレストランやカフェの中で話してしまって、後悔する事が時々あります。「あ、ヤッバ」ってなりますね笑。
俗語ではなく、しっかりと医学用語を使って話していますが、やっぱり周囲の人にとっては不快だと思うので、以後気を付けたいと思います。

⑷色んな年の人と話すのが平気になる

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これは医学科あるあるなのですが、同級生と言っても、年齢が同じとは限りません。半数くらいは浪人生で、中には一浪どころか二浪、三浪もいます。更には再受験で入学したり、学士編入で入ってくる人もいて、本当に年齢がバラバラです。

そして六年制なので、18〜24歳まで(それ以上の可能性もあるのですが)が同じ大学に在籍しています。小学校みたいな感じですね。
これだけ色々な年齢の人と授業やクラブを通して接するので、自然と年上とのコミュニケーションの取り方が自ずと上手くなります。

私も中高生の時は「年上=怖い」という方程式を作り上げてしまい、先輩と話す度にビビっていましたが、大学に入って、色んな人と関わるうちに「それは間違いだったな」と思えるようになりました。

確かに目上の人を敬うのは大切な事ですが、「尊敬する」と「怖がる」は全然別の意味です。目上の人にゴマ擦って、ペコペコする事が正解なのではなく、上手く自分の意見を伝えられる力が、社会に出てからも必要とされるのだと思います。大学生のうちに頑張って身につけたいと思います。

⑸20代前半でも大人という意識が薄い

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現役合格、留年ゼロという一番ストレートコースで卒業しても、医学科には18〜24歳まで在籍することになり、20代前半は学生生活で終わっていきます。

学生の殆どが20代だからか、二十歳を超えても、大人だという意識が中々芽生えません。4年制大学に進学した友達が就活や就職をしているという現実が嘘みたいに思えてきます。

だから5、6年生になっても、中々大人になれず、浮き足立っている人も時々います。残念ながら。

しかし自分の心がどれだけ若かろうと、年相応の責任が付いて回わるのが現実です。TPOに応じて、振る舞いを切り替えられるようになりたいですね。

まとめ

以上、医学部に入って変わった価値観についてでした!

他の学部では経験できないような事が沢山できて、充実しています。この記事を見て、少しでも「医学部って面白そう」と思って貰えれば、嬉しいです。

それでは!

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