20+α年前の大学病院は今と全然違います。

20年以上前の大学病院のカルテは手書きでした。

お偉いドクターが書いたカルテの文字を、解読するのに一苦労で、みんなであーじゃないか、こうじゃないかって話をして楽しかったです。

ドクター、ナースのカルテと共有なので自然にコミュニケーションを取る機会も多かったし、手書きで書いたドクターの処方箋を持って、薬局に取りに行ったり、全て手動でした。

それが1年経っただけで全て電子化されて、パソコンの使えるナースたちが入職してくる時代が来るんだから、、、、、、

びっくりです。

また病棟は当時、誰でも入れる時代で、しょっちゅう何かが無くなっていました。例えばテロップ打つ機械とか。
先生のパソコンとか。

今思えば誰でも侵入できていましたし、何なら外来棟の夜は浮浪者の寝床でした。

その浮浪者が鳩に餌をやるもんだから、病院の脇の汚染がひどく、目も当てられない状態。

朝になったら障害者が掃除をしにくるのだが、全く綺麗にならないし、指導者も適当だし。。。。。オペ出しの邪魔でしか、、、、

患者の質や、私たちの態度も全然違っていて、当時は医療者が偉いと言う認識で、患者は言い方は悪いが、大人しかった。

それに年寄りが入院して来た時は、必ず、嫁がびっちり世話をしに毎日通っていたし、ザ!嫁姑みたいな、患者が嫁に厳しく当たる、嫌味を言う。
なのに私たちにはペコペコと言うことはよくありました。

私たちだって、勉強会の時は患者と呼び捨てだったし
症例検討会では患者はK.Tなど略されていましたが、
現代となっては患者様、K.T様となりました。

嫁が毎日世話しに来ると言った文化も今じゃあり得ません。

病院の裏口(ドクターやナースが出勤してくる)通路には喫煙所があり、24時間煙がモクモク、昼夜問わず、色んな科の患者の憩いの場でした。

喫煙所は、検温の時間や夜中に患者がいなくて、よく連れ戻しに行った場所であり、

退勤時は「おしんちゃん!お疲れ。」と言われ手を振られた場所であり、

オペ前の患者が「後、1本、あと1本、」とオペ向かう直前まで吸っていて、オペ室にヤニ臭のまま届けたり

その喫煙所も数年後には撤廃、全面禁煙、入院中の喫煙は強制退院の対象とまで変化して行きました。

セキュリティは厳しくなり、掃除もきっちり。時代は激変です。

ここまで変わるのかって言うくらい。

当時、私より後に入って、少年にしか見えなかったカワイイ、カワイイ系、とか言われていた研修医も、
肩書きすごいことになって、写真付きの紹介に。

今じゃ立派な?素敵な?おじでした。




セキュリティも厳しくなり、浮浪者も消え、入り口の楽しげな喫煙所も撤廃。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?