新人ナースやっぱり看護師する!ってなった話

新人ナース1年目の後半、休みの日に風俗嬢掛け持ちしていました。

客のことは余程インパクトが無いと覚えてなんかいない。

ここで1人インパクトのあった人。

エロい話では無いです。

多分、客にしては珍しく、聞き上手な方でした。

看護師をしているけど、とっても辛くて、考えられないくらいしんどい。
何もかもが嫌になる。
自分は向いていない。
でも辞めるにも次がなく、どうしたら良いにかわからない状態で堂々巡りで参っている。

この先が不安だ、みたいな話をあんな箱ヘルの空間で、本気でぶつけてしまって。
男性
「今からヨーロッパ出張行くんだけどさ、何か欲しいものある?」

と聞いてきたので、突然すぎて

私「えー!わかりません!」

男性「そっか、じゃあ、適当に選んでくるよ。」

流れで、寮の電話番号を渡しました。

忘れた頃に連絡があり、寮まで迎えに来てくれました。

はい!って渡されたものは、見たことのない、ナイロン系の真っ黒のカバンでした

私「なにこれ?」

男性「知らないの?」
???

ほんと田舎者なので分からないのです。

後で人に聞いたらプラダの新作で、10マンすると聞いて、はぁ?のこナイロンが?!

と、びびってしまいました。

後日、お礼も言いたいし、またその男性に会って

「あのさ、看護師辛いなら、方向転換しない?うちで働かない?

君はすごく真面目そうだし、合うと思うんだ。看護師の給料くらいは出せるよ。」

え。どこかの経営者らしい。ちゃんとした会社っぽかった。

ただ、普通に秘書仕事?をすれば良いとのこと。資格はいらない。

なにそれ?

そんな選択肢あり?!

えっ!?ええええー!

走馬灯のように、今まで、頑張ってきたことを振り返ったら、嫌で嫌でたまらない看護師生活が、

上手く言えないけど、惜しく?変な感情になりました。

それに新しい方へ行っても不安ですし、今辞めたら、いつか看護師に戻れる自信が本当に無くなってしまう。

私「やっぱり、私、もう少し頑張ってみます!」

男性「来て欲しかったのに。マジで考えていたのに。」

私「ごめんなさい!しかし、このバッグ、めちゃくちゃ高いものらしいですね、本当、知らなくてすみません。ありがとうございます。」

男性「そうかぁ?ふつうだよ。」

私にとっては初めて手にしたブランド物で、かなり長く愛用させてもらいました。一生忘れられないです。

こんな、一回の接客で、パン!と渡せるような甲斐性の人間がいる事にも驚きでした。
今だに感謝しています。

辛くて辞めたくて藁でもすがりたい気持ち、辞めたくて仕方ないのに、いざとなると、辞めることに気持ちは向きませんでした。

ところで私はなぜ看護師と風俗を掛け持ちしてるんだろう。

寮に入ってて、残金確認するのも面倒で、給料はたまにおろすくらいでほぼ放置。把握していませんでした。

お金には困っていませんでした。

客なんてほぼ、いや、全く覚えてないけど、ボーイさんとのおしゃべりは楽しかったなぁ。
私は究極の寂しがりやなのかなあ、と思う事もありました。
でも、きっと何か自分は特性があるのかな、次に思うことを書いていきたいと思います。







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