特別編:(看護師が遭遇するおむつかぶれ)
皮膚を知って予防しよう〜!
おさらいです
褥瘡や、発赤の発生原因は
①圧迫②ズレ③摩擦
の認識ですが、最近はそれにプラスして
④皮膚局所の湿潤(高温多湿のオムツ内)
も重要な一因となりました。
これが持続し、びらんみが潰瘍→褥瘡となる。
そもそも皮膚の構造は表面から
※表皮🟰0.1㍉。皮脂膜によるphの維持、皮膚バクテリア機能、保湿保護、弱酸性。
※真皮🟰毛根、皮脂腺、汗腺血管、リンパ管、毛穴
※皮下組織🟰脂肪
皮膚の働きは、角質のバクテリア機能であり、バクテリア機能に大切なのはセラミド
バクテリア機能をいかに維持するかが大事。
◎皮膚は弱酸性が望ましい◎
便失禁🟰アルカリ性
尿失禁🟰出てすぐは無菌弱酸性だが、空気に触れて雑菌に分解され、アルカリ性になる
だから、オムツ内は、アルカリ性になりやすい
だから、弱酸性の洗浄剤が望ましい。
ビオレは弱酸性を歌っているが、アルカリ寄り?
本当に弱酸性の洗浄剤は高いし、泡立ちも良くない、汚れも落ちにくいが、ドラッグストアに存在する
↓
コ○ージュフ◯フル
ベビーソープは1番使ってはいけない。
固形石鹸はアルカリ性だが、泡立てれば良い。
浸軟は、オムツ内の高温多湿の状態でできる、
表面、見た目何ともなくても、オムツをしている人の肌の中身は浸軟し、弱っている。
これ以上浸軟させないために
外から入ってくる水をシャットダウンすること。
※プロペト🟰処方あり
※ワセリン🟰市販あり
※アズノール🟰処方あり
※皮膜スプレー🟰ストマ使用の方
日常生活援助をする看護師のソフトなケア
刺激を最小にする事。
保湿について
一般的にローションタイプがおすすめ。
おむつの選択
現在は便汁すら吸水する優れものもある🟰下痢が続く人にとっては優しい。
IAD🟰下痢による皮膚障害
肛門周囲皮膚清潔保持と保護。
排泄物をつけない、刺激を少なくする、機械的刺激を与えない。
持続する下痢便で、腫れ上がった臀部の処置の正解
↓
粉状皮膚保護剤ミックス(売っている)を臀部に振ってから
亜鉛華軟膏➕アズノールを、混ぜて練り上げたものを、広範囲に塗布。
真菌など感染症が疑われる陰部の赤みに対しては
弱酸性で洗浄しつつ
抗真菌薬を処方してもらって、※発赤が治ってからも、4週間は塗り続ける。
つまり28-42日連続塗布。
滲出液が出ているびらん状態では、油を塗っても意味ない
ますば水分をとってから(メロリンガーゼ)処置する事。
仙骨部にズレや、摩擦があって、フィルム剤で、外力を予防することは
可能だが、
貼りっぱなしは1週間が限界である。
臀部の中央部だけがカサカサする人は、座位姿勢に問題あり、座り姿勢から直してあげつつ、分厚くならない程度にニベアなどで、処置。
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