ジェンダーの話
性別というのはありとあらゆる部分に存在しているものだと思います。
服、食事、仕事等々。男性向けのもの、女性向けのものと分類されているものを多く見かけます。
どちらのものを見ていても面白く興味深いものではありますが、私にはよく理解できないものが多数あります。
例えば、レディースデー。何故女性だけ優遇される日があるのでしょうか?メンズデーの数が多くないのはどうしてでしょうか?
服屋も、女性のものが多くあるのに男性向けが表に出くることはあまりないです。それも不思議に思います。
あと、何故女性は化粧をすることがマナーなのでしょうか?それも不思議でなりません。
男性でいえば、短髪が多いのは何故なのでしょう?ロングも似合うかと思うのですが。
何故男は泣くな。と言う言葉があるのでしょう。泣きたければ泣いてもいいではありませんか。
そんなふうに考えている私自身。その性別を見失っているのが私です。
私は世間一般から見れば、「女性」なのだと思います。けれど、どうしても自分が女性であることに拭えない違和感があります。
昔からそうでした。オシャレすることが理解出来ず、恋バナにも入っていけない自分。楽しそうにおしゃべりする彼女らを見て、自分と同じ存在だとはどうしても思えませんでした。
どうしてオシャレをするんだ。どうして○○くんかっこいいなんて思えるんだ。不思議で仕方ありませんでした。
そして、胸があること自体も違和感がありました。だんだんと膨らみ始める胸を見て、親がブラジャーを買ってきてくれました。しかし、それをつけることがどうしてもできず、しまい込んでしまった記憶があります。「これは私にはいらないもの!」そう思っていました。生理が来た時もそうです。緩やかな絶望を纏って「私は女性でいるしかないのか」と考えていました。
これだけ「女性」という者を嫌がる自分。ならば私は自分を男性だと思っているのかも知れないとも考えました。しかし、それも違和感があるのです。確かに、昔から男の子と遊ぶことが多くてそれが当たり前の光景でした。女性といるよりはいてもいいという安心感があったのを記憶しています。
ですが、男性でも理解できない部分はあります。1番大きいところは「性欲」の部分でしょうか。人に、あの子かわいいや、付き合いたいと言う言葉を聞いても、エロ本やらDVDを見ている姿を見つけても、違和感が溢れます。
自分を女性と思えず、女性が嫌いな自分。では男性だと思っているのかというと、それもどうやら違ったようです。
いったい私は何なのでしょうか?それを考えた時にたどり着いたのが「Xジェンダー」と言う言葉です。
これは「両性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々を指す」ものです。具体的には
・自分は男女の中間の性別だと思う人(中性)
・自分には性別がないと思う人(無性)
・自分は男女両方の性別の要素を持っていると思う人(両性)
など、様々に分類されています。
私を正確に分類すると、この3つにはうまく嵌らないのです。
細かくいえば「自分を女性だとは考えられないが、男性だと分類しても違和感がある」と言う感覚です。
これを知った時、少し安心しました。ずっと自分はおかしいのだから「女性」でいなければならないものだと考え続けていたからです。
こういう人は少ないにしても、同類はいるのだろうと感じることが出来ました。
こんな私からすると、性別に違和感を持たずに生活している人々の感覚がよく分かりません。
そのせいで、人に誤解を与える行動をしてよく友人に怒られると言うのがお馴染みのパターンであったりします。
友人には、人との接し方をロジック的に教わり続けているので頭が上がりません。男性への対応って女性と同じじゃいけないんですよね…。ほんとに勉強になります。
男性への対応がつい適当になりがちな私にはとって、注意をしてくれる存在はありがたい限りです。
性差をうまく理解できない私の格闘はまだまだ続きます。
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