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絶望はせめて美しく在ってほしかった

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黒歴史と思い出を文字にしたもの
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#音楽

特別で在り続ける音楽の話(SURRENDER/Lostage)

アジカンの「夜のコール」が聴きたくて「NANO-MUGEN COMPILATION 2009」を借り、その中に「SURRENDER」が収録されていた。

頭を殴られたような衝撃だった。
その時の私は20歳になったばかりで、色々なことに振り回されていて、もう自分の未来ぐらいしか拠り所がなかった。
「今日に明日を混ぜる」という詞に言い様のない希望を感じた。
「もう逃がすよ」という詞にそろそろ色々なこと

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特別で在り続けるアルバムの話(Hell-See/Syrup16g)

特別で在り続けるアルバムの話(Hell-See/Syrup16g)

2008年の冬。
TOWER RECORDSでおすすめされていて、ジャケットが綺麗で値段も普通のアルバムよりは安かったから手に取った。
それがSyrup16gの「Hell-see」だった。

そういえばボーカルが鬱病だって公言しているバンドだったっけ。
大学生になって何もかも上手くいっていると思った私はその病をどこか他人事のように感じていて、少しの偏見すら持っていた。

一曲目、「イエロウ」。

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