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バカのいない未来を迎えたくない

青春!バカサミット2022(春)が終わった。数ヶ月の準備を経て、たった1日で終わってしまうイベントは儚い。まるで夢のように楽しかった一日が終わり、今でも名残惜しい。

今回、立派なホールを借りたが集客に失敗してしまい500名収容の空間にお客さんが100名弱という......必要以上にソーシャルディスタンスをとった会場でバカサミットは安全に開催された。

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バカは人をその気にさせる

以前にも触れたが今回のイベント開催のきっかけはCAMPFIRE CEOの家入一真さんのひとことだった。今回のバカサミットでは勢いで都知事選に出馬した話や、出家をして「家入出家」という並びがおもしろかったという話をしてくれた。

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「バカサミットの復活を求む」というtweetがきっかけになったのだが、イベントの中で「復活を求むとは言ったけど、別にやるとは思ってなかったw」と言っていた。そう、家入さんはいつも "YOUやっちゃいなよ" 的な軽いノリで人をその気にさせる。僕のような「間に受け力」の高いバカは動いてしまう。つまり今回のイベント開催は家入さんのおかげ...いや、家入さんのせいなのだ。

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バカに点数を与えてほしい

イベントの中で川田十夢さんは「日本の社会ではバカが点数がもらえない」、「バカなことやったね。とバカの点数を与えてほしい」と話していた。たしかに日本の社会でバカなことをやって減点されることはあっても加点されることはまずない。あったとしても時間を経て、そのプロセスでのバカがキレイに消え去った時だったりする。未来に繋がるために必要なバカだったとしても点数はもらえない。

今回のイベント開催自体もバカだったが、集客に失敗してもバカサミットの登壇者は誰一人不満を口にすることなく、それどころか「一体感があっていいイベントだね」と一緒にイベントを楽しみつつ褒めてくれた。正解至上主義の社会はバカに点数を与えてくれないが、バカな仲間や先輩方は「うん、いいバカだったぞ!」と点を与えてくれた(ような気がした)。そんな人たちが身近にいることって幸せなことだなとつくづく思った。

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以前イベントの中で土屋敏男さんが「バカは仲間を大切にしなさい(仲良くしなさい)」という話をしてくれた。バカサミットを通じて繋がった貴重な縁、今後も末長く仲良くさせてもらいたいとあらためて思った。

今回、登壇者や貴重なお客さんのやさしさに触れることで、現在に至る過程で助けてくれた人やお世話になった人への感謝の気持ちを当り前のように振舞って生きてきたなぁと猛省した。自分のことばかり考え、人との繋がりを疎かにし、周りを見ようともせずに生きてきたことが何よりもバカだったな(これは減点対象のバカ)と気づかされた。

堀江さんもバカ

今回、堀江貴文さんは細かい条件も聞かずに、ひとつ返事でリモート出演してくれた。このイベントに参加したところで、きっと堀江さんにとってメリットは何ひとつ無い。堀江さんといえば日本の未来を担うロケット・宇宙ビジネスに取り組む優秀な経営者だ。では何故今回バカサミットにお誘いしたのか。2011年に「バカな人の話を聞きたい!」と、はじまったバカサミットだが、実は堀江さんも登壇候補者の一人だった。時代の寵児といわれ、プロ野球への新規参入やテレビ局グループ買収などのニュースで日々メディアを賑わし、既存の常識をひっくり返しまくる堀江さんの姿は、僕の目には優秀な経営者という枠を越え、とてつもないバカとして映っていた。しかしバカサミット開催当時は、まだ堀江さんは刑務所の中。(何よりもバカな証拠)オファーができなかったのだ。あともうひとつ、数年前に堀江さんと話した時(たしか寺田有希さんの誕生日会の時)に僕が「またホリエモンチャンネル呼んでください!」と話したら堀江さんは酔っ払いながら、とろんとした目で「おいアイスマン。お前が早く成功して逆に俺を呼んでくれよ。」と言っていた。おそらく本人は酔っぱらって憶えていないと思うが、その言葉がいつも頭の隅にあった。そんな経緯で今回お声がけしたのだが、よく考えたら成功もしていないのに酷い条件で忙しい堀江さんを呼びだしてしまったのは完全にバカだったなと少し反省している。今回「ロケットバカ」としてお話いただいたが、人類の前進を目的に十数年前から何十億もかけてロケットビジネスに取り組む姿は、まさに本物のバカだと思った。繰り返しになるがこのイベントに出ても堀江さんにメリットは無い。それなのに付き合ってくれた堀江さんには感謝しかない。

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バカのつくらない未来なんていらない

イベントでの打上げの際、登壇者のみんなが「実際どのくらい赤字なの?」と聞いてきた。「おそらく〇百万円くらいですかね」と答えると皆が笑い、とくに土屋敏男さんは嬉しそうに「いいね〜(バカ)だね)」と笑っていた。

打上げ写真(おくりバント高山さん撮影)

ふと1時間前のトークセッションで土屋さんはこう語っていたことを思い出す。「今、正解といわれているもので未来がつくられるなんて本当に面白くないし息が詰まる。いつの時代にもバカがいて、そいつらがやったことで想像もできない未来がつくられる。だから、バカのいない未来を迎えたくないんだ。」十年前に会った時から「バカは応援しなきゃ」と言ってこのイベントに関わってくれている土屋さんはバカの親分的存在だ。バカを続けるにはやはりバカの応援者(保護者)が必要。

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僕自身は登壇している先進バカの皆さんと違い土屋さんが言う「未来をつくれるバカ」ではないが、いちバカの端くれとしてまったく想像ができない余白のある未来をつくるお手伝いをしていきたいなと思った。

バカの皆さんありがとう

きっかけをくれた連続起業家キャンドル・ジョンさん & いい声バカの川田十夢さん。唐揚バカの八木さん、自然体バカのザリガニワークスさん、アニメそっちのけでExcelを語るエクセルバカFROGMANさん、今回時間足りなくてごめんなさい!マグロ船齊藤さん、おっぱいの吉永さん、赤の他人の証明写真大ブレイク中の寺井広樹さん、相変わらず扱いがわからない株式会社人間のおふたり。

今回「NEWカマ―バカ」として、はじめて登壇してくれた伊良コーラ小林さんおくりバント高山さんトライアングルの北山さん、忙しい中リモート出演してくれた堀江さん、バカ繋がりとしてビデオメッセージをくれた 御馬鹿会議・平成ノブシコブシの吉村さん、イベントのコンセプトに快諾いただき(怪しい名前のイベントにも関わらず)参加いただいたことに深く感謝します。

あと、毎回不参加で今回もビデオメッセージをくれる面白法人カヤックの柳澤さん。今回の内容は却下しますので今後も引き続きよろしくお願いします。あとビデオメッセージを送り忘れたシモダテツヤさん!またどこかの機会に!イベント台本を書いてくれた放送作家の穂坂さん、アシスタントMCを引き受けてくれたしまだあやさん。ほかイベントスタッフとして関わっていただいた多くの皆さま、たくさんの人に支えられて今回のイベントが実現できました。あれ?まるで成功したイベントのように書いてるけど、一般的には赤字の大失敗イベントです。

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今回の「青春!バカサミット2022(春)」では各登壇者がバカについてたっぷり語ってくれましたがここでは紹介しきれません。近々アーカイブ動画を公開する予定(有料になりますが)なのでご興味あるかたは、是非暇な時間(5時間)をつくってご視聴ください。

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最後に

今回バカサミットにご参加いただいた暇なお客さまへのお願いです。世の中にバカを増やすため「バカサミット!超おもしろかったよ~」と、できるだけ多くの人に(大袈裟に)伝えてください。そして、また開催された暁には(できればお友達を10人くらい連れて)暇な時間をつくってご参加ください。バカになって、デタラメで予想不可能な未来を楽しみましょう。

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