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誰も参加していない種目で1位になる

ひとつのテーマを深堀していくことはとても楽しい。僕がここ十数年間向き合ってきたテーマは昔から老若男女問わず誰もが好きな「アイスクリーム」だ。目新しさはまったく無いが、実はとても奥が深い。

ガラ空きの椅子

何かに取り組む時、大きな目的や目標を持つことは大切だけど、僕にはそういったものは無かった。"めちゃくちゃおもしろそう" ただそれだけ。これだけメジャーである キング・オブ・スイーツ であるアイスクリームに本気で向き合っている人が日本中を探しても誰一人いないことのほうが逆に不思議だった。気づいたら「やります!」と手を挙げて、そのガラ空きだった椅子に腰掛けていた。

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ガラ空きの椅子

評価される科目

学校教育では決められた科目を学び、点数を競い合って優秀な結果を得ると褒められる。一方、自分で自由に決めたテーマを学んでも大して評価はされない。例えば昆虫が大好きで研究をしてものすごく詳しくなったとしても "少し変わった子" として扱われ、褒められるどころかそんな暇があったら(決められた科目の)勉強をしなさいと叱られたりする。学校だけでなく社会に出てもそれは続く。余計なことはするべきではない。仕事に関係ないことに時間を割けば「本業が疎かになる」といい顔はされない。それが繰り返されているうちに、決められたこと以外のことにチャレンジすることに消極的になり報酬や何かしらのメリットがないと動けない人間になってしまう。

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本来は何を学んでも何から学んでもいい。

好きなことに時間を注ぐことは最高の贅沢

でも、純粋におもしろそうだと思えることに取り組むことは、とても大切なことで自分にとっての報酬やメリットにもなるんじゃないだろうか。好きなことに時間を注ぐことこそ最高の贅沢だと思う。

僕は趣味が本業なので誰よりもアイスに時間を注ぐことができる。多くの種類のアイスを食べてブログにまとめたり、アイスの歴史を調べたり、昔の情報をスクラップしたり、パッケージを集めたり、全国をまわりその地域の地元の人ですら知らないマニアックなアイスを発掘してみたり、それを多くの人に知ってもらうこと自体にも喜びを感じている。

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ご当地アイス巡り

自分で勝手にテーマを設ける

誰も参加していない種目に全力を注げば当然日本一になれる。気がついたら僕は日本中の誰よりもアイスに詳しくなっていた。競争に勝つことや功を成すことに執着して生きていくよりも、自分で勝手にテーマを設けて、そこに時間をつぎ込んで楽しむことができれば、それも十分素敵な人生だと思う。

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勝手に手をあげる

最弱の相手に圧勝する喜び

僕はオセロゲームで絶対に負けない一番レベルの低いコンピューター相手と対戦をして自分の石で埋め尽くして圧勝するのが好きだ。圧勝というか負けることがないので勝負でもない。「それで何がおもしろいの?勝負をするのがおもしろいんじゃん!」とよく言われるが、僕はとにかく勝負事が嫌いなのだ。最弱の相手と対戦していれば上達する必要もない。なのでたくさんのオセロアプリをインストールし、その中で一番弱い相手を見つけて全滅させることを楽しんでいる。あと、打ち手を誤った時に戻れるアンドゥ機能も必須だ。油断をして形勢が不利な状態に陥ったらその前の状態まで戻してしまうので負けることは絶対にない。

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負けないオセロ

そんな僕と同じようなタイプの人は、今すぐ競争をやめて誰も参加していない種目で1位になることをおすすめする。

世の中にはガラ空きの椅子がまだまだあるはずだ。



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