推量れない人
昔ある人が、こう言っていた。
「人の魅力とは推量れなさである。」
たしかに、自分の持つ知識や常識内で理解できるものよりも、自分が生きていない時代、宇宙や未知の世界といったものには惹かれるものがある。人も同じなのかもしれない。
教科書通りの話には面白みがない。それに対して、いい感じに偏っている人や稀有な経験を持つ人、常識から逸脱した人の話は面白い。そういった類の人たちは、いつも常識という枠の外にいて優秀であるとか仕事ができるとか、そのような一般的な評価軸ではない自分独自の軸を持っていて、自分の信じる何かをコツコツと大事に育てあげている。
社会というレンズを通して見た時、ピンボケをしていても時流や価値観が追いつき、そのピントがバチッと合った瞬間、世に変革をもたらす。つまり世間の評価や世の人の理解が、ただ追いついていないだけなのだ。そして誰もが予想し得なかった愉快な未来をつくりだしてしまう。バカサミットのなかで土屋敏男さんが言っていた「バカがつくる未来」に通じるものがある。
周りから、なかなか理解や評価をもらえない人たちは、気にせず自分が信じているものを育て続けよう。そして理解してもらえる人たちと付き合っていこう。
挑戦や冒険をせずに、こなせる事ばかりをしていたら薄くて底の浅い人間になってしまう。変革を起こす人たちは時代に合わせているのではなく、自分の軸に時代が追いついてきたり、もしくは時代を手繰り寄せるような動きをしている。
自分独自の軸をしっかり持ち、他人には簡単に推し量れない人間になろう。
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