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星と歩く、たまにコケる…天王星と踊ろう!

天王星とは。
1781年に、イギリスの天文学者ハーシェルが望遠鏡を用いて発見した、太陽系第七惑星である。
実はハーシェル以前にも、単発の観測記録はあったらしい。公転軌道の距離によっては、ギリギリ肉眼で見えることがあるからだ。ただ『それ』が太陽系の惑星だとは、天体望遠鏡が開発されて初めて分かったことだ。

ガス型で、水素とメタンからなる大気を持ち、核はおそらく氷と岩石、そしてなぜか公転軌道に対してほぼ横倒しで自転している。
他の太陽系一家は、だいたい公転軌道に対してだいたい垂直で自転するのに、なぜか彼だけ横倒し。

天王星が星としてできかけの頃に、他の星がぶつかったからではないか……とか、昔は巨大な衛星があって、それに引っ張られて傾いたのではないか……とかいう説があるそうなんだけれど、ともあれ地球が公転面に対して23°くらいの傾きで回っている本日ただいまも、彼は公転面に対して97.86°の横倒しで回っている。

そんな星だから、だろうか。
西洋占星術上での天王星の扱いは、保守的で常識的でごくまっとうなものを良しとする感覚の持ち主からは、眉をひそめられるであろう単語に彩られている。
奇妙、非常識、破壊的、変人、予期せぬ事態、不意のショック、突発的な事故、等々。天王星とのハードアスペクトに関する記述とか読むと、もう本当にそんな感じの記述がオンパレードだ。

……そうなんだけど。
……確かにその通りなんだけど。

ちょっと待って頂きたい。

太陽と月、水星、金星火星と木星土星。
人間が己の生まれ持った目、つまり動物と同じ生物としての目ではっきり捉えられる世界は、土星までしかなかった。

天王星は、人間が意思と知識をもって、道具として獲得した新たな目によって、初めて認識できたものだ。

それを災難の象徴と捉えるのはおかしいと思うんだ。

まあ確かに災難もあるけど、天王星がつれてくるのはそれだけじゃあない。
古い価値観に苦しむ人たち、既成概念だらけの世界で大変な目に遭ってる人たち、この先にはもうゆっくりと閉塞する未来しかないと悲観してる人たちにとって、天王星は希望の星となり得る。

荒っぽいのは本当。
一時的には何もかも失う羽目になって、どん底……と思うかもしれない。
それでも、更地からで結構、やり直そうぜ!という気概さえ失わなければ、天王星は素敵な奇跡をつれてきてくれる星だと、私は思っているのだ。

私が割と閉塞した状況で育ったのは、以前の記事でもちょっと書いた。
それでも何とか生き延びてきたのは、占星術的に言うとだいたい『天王星が力を貸してくれたから』だと思ってる。

星読み教わった先生にも言われた。
『話聞いてると、君本当に天王星効いてるよね』と。
……よく考えたら、占星術それ自体が半分くらいは天王星の道具だ。

そんな訳で今回は、天王星と一緒に踊るには?というお話。

尚、書いてる奴の出生図上には、射手座の天王星に対して、誤差0.03度で水星が60を、さらには金火0が90を組んで鎮座している、という点をご留意ください。
(訳:何かしようとするとだいたい天王星がついてくる輩が書いています)

いつもの注意事項

今回もやっぱり、あくまで一個人の意見、「私はこんな感じだったよ」という体験記のようなものです。万人に当てはまるとは限りませんし、これが唯一の正解であるとも限りません。こういう考え方もあるんだな、というスタンスでお読みください。

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