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もしかすると最後の日記

沢山、記事を消した。
あるいは下書きにした。あまり見られていなくても、
スキやコメントを付けてくれた方々、今思い浮かぶのはこんぶさんや
ムクロジさん、ありがとうごめんなさい。
これがマイルドうえだの最後の投稿になるかも…
と少しだけ思いつつ。
ほんと、noteはやりやすい。
いまびっくりしています。(笑)
こんなやり易くて、なのに日々アップすることも叶わなかった…
なんて、要領が悪い以前の問題かもってやはり思ってしまう。

私はアナログが大好きです。
もう四年前になるのかも、2018年の秋に描いた漫画が山本直樹先生に批評してもらえた。その時『ゴトウユキコさんみたいな絵柄』って言ってもらえた。じつは名まえしか知らなかった作家さんで、観たらあまりにいい絵で全然似てない気がした(笑)
ただ…不思議なのか当たり前なのかわからないけど、いまのわたしの絵はゴトウさんに近づこうとしている。
何度も読んだ、ゴトウさんの水色の部屋と、36℃という短編集。
そこでか細いGの線があまりに良く、いいシーンでは胸が締めつけられるのだった。生身の弱さを、ふにゃ~んとした愛くるしい細い線がしゅるしゅる出していた(意味不明m(__)m私、線キチなんだろう)その線だけは今はわたしも近いのが出せるようになった。(と思う。)

──まあ、ただ、それだけなのだけど。
だから、デジタルの線では何度頑張っても思っているような雰囲気が出なくて、時間を大いに潰した。
そうしながら、全部デジタルにしたかったのは仕上がりまでの時間を短縮したかったからで、それって結果的に沢山の作品が描けること、沢山の漫画家志望者のなかでちょっとでも優位になりたかったこと…だったからだって思い返した。
ムクロジさんなんて今や連載も持っている。とっても忙しそうなのに、作品世界に流れる時間が心地いいほどまったりしてて、内世界が良くなったんだろうなって思う。熊と翼さんもいいところから声掛けを貰って、そして配信もされていて。量もさることながら絵も話も素晴らしくて…。
いや、もっとあったかもしれないけど、色々がんばろうって思っていた。
本気だったみたいだ、言い方はおかしいけど。

だけど、自分が引いた異様に雑なデジタルの線を見るうち、心が痛むようになっていた。あきらめる、というか丁寧にしたいとやっと思うようになった。あのド丁寧にデジでエロ絵を描き続ける山本先生もまた『雑だけど…上手ですよ』とかつてフォローをくれたことを重ねる。それ、アナログで雑だったのですが(笑)
そして速さを目的とせず、雑になって汚れやアラが目立たないような線を引けたらいいとデジ絵のほうは妥協した。

わたしはカラーイラストもやってみたかった、トーフビーツのアルバムみたいな、80’sな色合いで。そのテイストで掌編マンガも挑戦したい。

ああ、だからズレたんだ、速くしなきゃって私の苦手なことなのに。
好きなことをしたかっただけなのに。

どんどん時間は無くなるなあ、トシのせいもあるけど。絵以外にしないといけないことも増えて。だけど漫画を好きなままでいたい、凄くワガママだけど描く時間を多く確保した日の心は幸福と呼べる、こんな自分なのに。

このていどの『業』と思うのに、傍目から見れば棒振っている。
描きたい(書きたい)と思ったら、真剣になるほど捨てまくる必要がある。
時間かかりすぎるから。そして時間って関係すら捨ててしまう。
怖すぎる、独りになって当たり前や。

………

思い出せたからよしとします。
いい絵を描けたら置きます。

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