書類選考が通らない!?
書類選考を必ず通す方法は知らない。はっきり言ってほとんど不可抗力だからだ。
履歴書に書かれている過去は変えようがないし、志望動機や自己PRといったフリーテキスト部分で圧倒的に差がつくとは思えない。
だから書類選考が通らなすぎても、あまり落ち込みすぎないことだ。少なくともあなたの人間性や価値が否定されてるわけじゃない。
なぜ書類選考なんてするのか?
もちろんフィルターをかけているいるからだ。ただより良い人材を見極めているというには、少しだけニュアンスが違う。
面接官の人数は決まっている。だから面接できるコマ数に応募者数を合わせているのだ。ようするに業務効率化のための書類選考だ。
書類選考の通過率は、応募者と面接官のキャパで流動する。何かのはずみで応募者が殺到し企業があったとして、面接官の人数を揃えるのは非現実的だろう。選考基準を上げて、より良いと思える人材だけを通過させるはずだ。
なので「書類選考を通過させる方法おしえます!」の類いの情報は要注意だ。
不合格にする理由があると安心!?
人事だって不安だろう。自分が落とした人物が、本当にこの時点で不合格にすべき人材だったのか、一生答え合わせは出来ない問題にモヤモヤする。
だから明確に落とすべきポイントがあると、少しは安心して不合格のボタンを押せる。
履歴書序盤でそのポイントが発生すると楽だ。例えばよくあるのが現住所の未記載だ。媒体やWebからのエントリーなら、連絡の手段はいくらでもありそうだが、後々、入社手続きやらの際に面倒になると思うなら不合格ボタンの口実になるだろう。
免許必須の仕事で資格欄に記載がなければ不合格かもしれない。転勤がありえる企業で、転居不可の希望があると他の人にするかと思うかもしれない。まぁこの辺はコントロール出来ないが…。
エントリーに必要な書類では、自分を大きく見せることは難しい。書類選考ではコントロールできないことが多いからこそ、「アラ」を作らないこと、不合格の口実を与えないことだ。
書類選考ではこんなとろも見られてるかも?
例えば写真。通常のブルーやグレーの背景で、リクルートスーツで真顔というのが定番だろう。
容姿の美醜は表立って基準にはしないだろうが、「清潔感がある事」というのはよくある。
髪がボサボサだったり、ネクタイがよれているとか、「ここぞという時くらい身だしなみを整えられないようだ…」、という判断はあるかもしれない。
新卒ではあまりないが、履歴書の記載日「〇〇日現在」のところが古いと、使い回しかなと思わない事もない。中途採用だと、1年前の日付とかたまにある。面接中に「日付間違えたんですよね」とフォローする事すらある。
学歴はいまさらどうしょうもない。せめて西暦と和暦はごちゃごちゃにしないでほしい。
資格の部分もコンロールはできないが、最近たまに「SNSのフォロワー何万人」という記載がある。うーん、自己PRの部分に書く方がよいだろう。
自己PRや志望動機のフリーテキストパートだが、今時はChatGPTとかで書けるので、書類選考で人事がここをどれだけ重視するかどうかは疑問だ。
その他希望の欄は「貴社規定に従います」が通常だが、どうしても外せない要件は書いておくべきだ。内定が決まってから「実は…」と切り出されるよりよっぽどいい。ちなみに「御社」は口頭で使うので、文章では「貴社」が正しい。細かい事だが、何が不合格ボタンの口実になるかわからない。
エントリーシートには何を書けばいいのか?
もしも新卒の募集が多い企業なら、書類選考時点でESを読み込んでいる暇はそんなにないだろう。機械的にフィルターをかけるだけなら、それなりの決済者はわっていないだろうし、もしかしたら、派遣やバイトに手伝ってもらってるかもしれない。
もしも募集の少ない企業なら、面接のコマに余裕があるだけ会ってみようと思うだろう。
ESは書類選考の段階ではそれほど重要ではないかも知れない。昨今では就職支援ガイドの多くは生成AIを使って文章を書く、または補完してもらうよう勧めている。
ちなみに「400字程度で真面目さをアピールした自己PR文をつくって」とChatGPTに投げると、このようになる。
まずまずの文章だ。こんなESがあっても不思議はない。
人事もESが完全に本人によって書かれたものではないだろうと薄々勘づいているはずだ。となると、「会ってみなきゃわからないな」ということになり、やはり書類選考時点の「よくできたES」が軽視される時代はすぐだろう。
やっぱり書類選考は不可抗力だ。学歴あたりのいまさらコントロールしきれない情報でフィルターがかけられる。
人事としてもその辺りでフィルターをかけないと、判断材料がないわけだ。
まとめ
書類選考で落ちてしまうことはしかたない。それは人間性や価値の否定じゃない。企業側の「業務都合だ」くらいに割り切るしかない。
ためしに新卒就活のピークが終わったころ、媒体やリクナビ経由ではなく、企業のホームページのリクルート情報に応募してみるといい。「面接のコマ」数次第では話を聞いてくれるかも知れない。
しかしこのままだと、社会人として実績があるわけじゃない学生を差別化するポイントは「学歴」以外になくなってしまう。人事だって学歴が全てじゃないとわかっているのに、他に判断材料がないからしかたない。
つまらない社会だ。われわれIceClimbはこの採用周りの「しかたない」を変える仕組みを準備中だ。
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