自分がHSPかもしれないと思った話
この記事は、医師の診断は一切なく、私の経験と知識の範囲内での話を書きます。実際に診断されている方や、周りで支えている方など気分を害されてしまったら申し訳ありません。
HSP(highly sensitive person)という単語は2、3年前くらいから知っていた。
人一倍感受性が高く敏感で、生きづらさを感じる性質のこと。
妹や母と一緒に暮らしていた時には、私には全然当てはまらないだろうなあと思っていた。2人と比べると、物事を感覚で捉える度合が圧倒的に少ないと感じていたからだ。
中学の時に躁鬱傾向があるかもねって話になった時にはぴたりとまさにそうだと感じたし、現在でも度々その波を感じる(いわゆる双極性障害二型)。今のところ生活に支障が出るほどではないと思っているので病院に罹ったことはないけど、ネットに転がっている、双極性障害の人向けの対症療法とか凄く効く。
というわけで、10年くらいずっと、自分は躁鬱気質だと思って生きてきていた。
そんな中で、HSPかもと思ったのは、社会人になってからの世の中の出来ごとがきっかけだ。
昨年に起こった、ノートルダム大聖堂と首里城の火災、児童虐待の事件、放火殺人事件、園児の列に突っ込んだ事故。自分の関係者が巻き込まれたなど全くないのにひどく心がざわざわする。悲しみとか哀れみとかではなく、ざわざわする感じ。落ち着かない感じ。
そして今回のコロナ禍……世間のバタバタぶりに私は相当疲弊している。業務にはコロナの影響はほとんど無く、私が受けている実害はないに等しいのに、ニュースや街の様子などざわざわする。
そういえば、昔から新学期は苦手だった。新しい環境への不安もあるが、それよりは周りの人のバタバタする感じが苦手でざわざわする。小6の文集でも、学校の合併が辛かったこと書いたなあ。それだけインパクト大きかったんだなあ。とか。
……これもしかして、私、周りの人の影響受けやすいんじゃないか?
そこで、ふとHSPを思い出し、ネットに転がっているHSPのセルフチェックを覗いてみる。
1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
2. 他人の気分に左右される
3. 痛みにとても敏感である
4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
5. カフェインに敏感に反応する
6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
8. 騒音に悩まされやすい
9. 美術や音楽に深く心動かされる
10. とても良心的である
11. すぐにびっくりする(仰天する)
12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19. 生活に変化があると混乱する
20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた マドレクリニックHPより(http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/)
1,2,4,5,11,12,13,14,15,17,19,21,22…うわめっちゃ当てはまる……
特に先程から書いてる「他人の気分に影響される」とか、「カフェインに敏感」で午後にコーヒー飲むと夜眠れなくなるとか、「たくさんのことが起こると神経が高ぶる」とか思いたる節がありすぎる……
こういうのは度合いにもよると思う(逃げ出すほど耐えられないのか、耐えられるけど不快なのか)から、最終的にはやはり専門の医師に診てもらうのがいいんだろうけど、自分がこんなにHSPの性質と近いとは驚き。
妹や母の話に冒頭で触れたが、2人の感受性はとても高くてそこと比較していたので自分の感受性が見えていなかったような気がする。実家を出て2人と離れてみたことで気づけた自分の性質かもしれない。
ちなみに、別の方のnoteに、HSPの人はインターフェース的な仕事が適していると書いてあって、それに関してもなるほどと思った。SEはまさにシステムと人の間に立って問題を解決する仕事だし、特別支援教育とか通訳とか、これまでに興味を持ったものも似たような要素があると思う。
今回の発見は、わたしにとってすごく大きい。今までは自身の内部的な気分の波への対処しかなかったが、今後は外部的な環境要因への対処法も集められそう。それってとても心強い。
衝撃という意味でのショックがあるけど、このタイミングで気がつけてよかった安心感がすごい。これからが少しだけ明るい。
早く梅雨あけないかなあ。
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