見出し画像

日本物流システム機器協会マテハン塾特別講演の感想とマテハン塾の紹介

 日本物流システム機器協会という団体があります。
その名のとおり、日本の物流システム機器を扱う企業を参加しています。

 物流は今や喫緊の課題を抱えています。
コロナ禍の中で巣ごもり需要により、消費者に安定的に物を供給する必要があります。
その作業に携わるトラックドライバー、物流センターで働く方など、陰で物流を支える担い手が不足しているのです。

 物流センターの人手不足により、自動化・機械化は必須になっています。
その自動化・機械化を支える企業が所属する日本物流システム機器協会です。
(略称:JIMH)

 実は、私も前職時代に所属していた企業の窓口として関わっていました。
広報委員会副委員長
搬送系委員会副委員長
新規プロジェクト委員会など

 物流センターの自動化・機械化は、物流システム機器を納入するだけでは終わりません。
機械は一度設置すればおわりではありません。
性能を維持するためにメンテナンスが必要です。

 また、導入時に最適なものをいれないと効率的に運用できません。
そのため、導入時の技術者やメンテナンスや改造時に必要な技術者もまた不足しているのです。

 人手不足なのは、トラックドライバーや物流センターで働く人財だけではないのです。
これから益々必要になる物流関係者・・・
時代の担い手を育成する必要があります。

 そこで、JIMHでは教育部会として、マテハン塾を開校しています。
この度、第6回目になるマテハン塾が9月1日にスタートしました。

 そのスタートを飾るための特別講演が実施されてました。
まずは、そちらの様子をお伝えしたいと思います。

早稲田大学創造理工学部吉本教授講演

 吉本教授の講演を聴くのは2回目です。
非常にわかりやすく、沢山の理論を提唱してくれます。
吉本教授の講義内容の素晴しいのは、実践に基づくことです。
実際、現場で吉本教授が教える理論に基づいて実践して成果を出しているのです。

 実践の成果に裏付けされた、まさに実状に即した理論なのです。
この点が本当に素晴しいと思います。

 とかく物流学としての理論だけでは、今の日々進化する物流事情に即さない場面があります。
そこを、物事を捉える視点を実状にフォーカスして数値化して明確にしていく。
素晴しいと思います。

吉本教授

ここで、その一部をご紹介したいと思います。

1)MH・SCMってご存じですか?
基本中の用語になります。

SCMとは?
 「全体最適」を目指す経営管理手法で、サプライチェーンマネジメントの英語での頭文字をとった言葉です。
つまりは、原材料・部品調達から始まり → 生産 → 物流・流通 → 販売」という一連のプロセスの連鎖のことです。

MHとは?
 マテリアルハンドリングの英語での頭文字をとった言葉です。
物流業における物の移動に対して、よく使用されています。
実際には、物流センターや倉庫での積み卸し、運搬、積みつけ、ピッキング、仕分け、荷揃えの作業に対して効率化を図るための作業・設備・システムを設計していくことになります。

2)マテハン塾での範囲と対象は?
 工場/物流センターなどの構内物流を対象にマテハン設備/システム/運用を提案・販売・管理する人の育成になります。

3)構内物流の実務は多種多様
 構内物流は実に多種多様です。
どんな作業なのかをピックアップします。

(入荷)
荷受け、受入検品、開梱、荷姿変更
(保管)
払出検品、出庫、ピッキング、荷揃え、配膳
(出荷)
出荷検品、梱包、荷姿変更、荷揃え、出荷

いかがですか?

 あなたは、ネットで簡単に注文して届くのも待つだけですが、これだけの作業が絡んでくるのです。
大変だと思いませんか?
とても人だけでは対応できませんよね。

 物流課題の解決手法としてのシステム思考MD・MAICの説明もわかりました。
具体的な内容に落とし込みとてもわかりやすかったですね。

メディセオ ロジスティクス本部本部長若菜氏講演

 メディセオ代表的な医薬品卸の会社になります。
メディパルグループとして、他に日用品・雑貨を扱うPALTACなどがあります。

 医療品流通の課題の説明がありました。
調剤薬局については、今は物売りから事売りへ厚労省の指針により変革されているのですね。

 実際、私もよく調剤薬局を利用しますがかなり薬剤師の方が話しかけてくるのです。
急いでいる時にはうざいと思いますが、こういう事情があったのですね。

薬を飲んでいる状況・・・
何か変化はないか?
薬が変わる確認してくる・・
数値の変化は?

薬剤指導などもしてきますね。

 調剤薬局の薬の受け渡しも昔は大変だったようです。
薬一品毎に伝票との読み合わせをしてきた。
これが100年以上も続いてきたとのことでした。
これは無駄ですね。

今は、納品箱レベルになり1/60の時間に短縮されています。

メディセオ

 とはいえ、これからの医薬の物流の改善はまだまだ必要です。
今年の6月にメディセオは、ツルハと持続可能な社会を実現するための取組みを開始しています。
これからは、ESG経営も大きな柱になります。

受講生に対して、新たなニーズに対応した物流として、4つの提示がありました。
きっと参加されている受講生の会社で実現されることでしょう。

マテハン塾の紹介

 さて、最後にマテハン塾の紹介です。
本講座は、前期と後期コースがあり9月1日より始まったところです。
前期は既に締め切られていますが、単発講座受講も可能です。

会場 (1)

 また、東京と大阪で短期集中講義を実施します。
こちらは、毎週1回受講できない方のために、連続した3日間で開催されます。

挿絵

 もちろん、受講は対面だけでなく、オンライン受講も可能です。
日本物流システム機器協会(JIMH)が認定する『マテハンシステム管理士』の資格を取得できる国内唯一のマテハンの専門講座です。

 社内の物流教育の一環として是非活用してください。
JIMH加盟企業だけでなく、非加盟でも申込は可能です。
また、複数名の申込により2名以降の受講料が20%引きになります

詳しいパンフレットと申込用紙は、以下のリンク先よりダウンロード下さい。

マテハン塾のパンフレットダウンロードはこちらから


今日も記事を読んでくれてありがとうございます。いろんなテーマで書いています。あなたの心に届いた記事は、ありましたか?自営業として苦戦の毎日ですが、明るい心を忘れずに日々取り組んでいます。あなたの応援が、私の明日の糧になります。ご支援に大変感謝です。