一夜明けての、

昨日、コロナウイルスの影響拡大を受けてのIccoka #4「マザーズ&ガールズ」の延期発表をしてから、どっと疲れが出たと思ったのです。すごく体が重くなって、「こりゃ、あかんわ」とも思いました。

でも、しばらくすると、無性に涙が出てきて、止まらなくなりました。それまでは調整や、今後の方針、いろんなやり取りをしてて、そういう感情が大きく育っていることには気づきませんでした。

公演をするのに稽古を始めた段階で延期に方向転換した私がそうだったから、公演を中止された他の団体さんのことを思うと、言葉にできない想いです。

そんな私が今、noteを書いている理由は、前に進む為です。

会場主の真室さんはとても前向きな人で、いろんなアイディアを伝えてくれます。それは今日も同じで、でも私はすぐに向き合えず、一個人としてはこういう時もあって良いんだと思う。でも、今の私は先頭切っている訳だから、もう切り替える必要があって、その為には書くことが一番と思ったのです。

こういう非常時というか、心を揺さぶる出来事がある時にはいつも過去が浮かび上がります。それは、繰り返し再生されているビデオのように、擦れてるけど、まあ鮮明で、その時の私の気持ちを強制的に体験させられるというか、…まあ、あまりいい気持ちはしません。見る度に悲しくなるもの。たぶん、誰しもそういうものを持っているのかもしれません。ここに、それを書く気にはなれないので進みます。


その時にいつも思うことがあります。

「私には何があるんだろう?」


私には、何もないんです。そして、すべてある。

よくわからないことを書いているんですけど、これは私にとっては信じることのできる真理で、でも言葉の通りなので説明のしようがなく、うまく伝えられないんですけど…

行動して、これを体現できるのが、台本を書くことなんです。
もう日常の一部になっていますが、始まりは初めて公演をした後、お世話になった専門時代の先生から「とにかく書け!」と言われ、半ば強制的にやることになったもの。私は真面目な人間じゃないので、日に15分だけ書いています。

強制的に加えられた行為は、発表までの不安な間、そして、発表後の悲しみから私を救ってくれました。書くまでは大変ですけど、始めれば、やっぱり書いてる時は何も考えない、湧いてくるまま流れに乗って楽しむので楽しいです。ないをあるのをこの時、ずっと体験できる不思議さも私の好奇心を離しません。エネルギーも湧いてくる。好きなんです、書くのが。


それは、これまでは私一人のものだった気がします。

でも、今は違うんだなと思っています。

Iccokaの作品を好きと言ってくださる方がいます。
観る側の人だったり、関わる側の人だったり、様々。


私自身、とても弱い人間です。
この東京で生きていくことを端から心配されるくらい。
でも、その弱さがIccokaの作品を創っています。


しかし、その弱さを発動したままでは、集まっている方には申し訳ない。
もう次のフェーズです。やることは始めないとです。
流れが来てる分、自己満足な文章かもしれないですけど、足元を見ないと進めないのです。
今回のことを、次の糧にして、繋げる。そして、作品を観てもらう。

これが今、私がやる一番のことです。

心機一転、今日から改めてやって参ります。


読んでいただき、ありがとうございました。



出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!