面接の時、なんでも質問できたらいいのに [ほぼ毎日書くコラム]

僕は朝起きてまず最初に、その日に何を着るかを考える。
その日の気候・気温と1日のスケジュールを鑑みて、その1日を過ごすのにベストな洋服の組み合わせを考える。「今日は暑いから半袖で、雨が降るらしいから丈が短めなズボンにしよう。仕事で人に会う予定があるので襟のあるものを着て……。」みたいな感じ。ちょっとしたパズルゲームみたいなもので、これをやらないとどうにも1日が始まった気がしない。

僕が毎日スーツを着るのがストレスな理由がここにある。別にスーツ自体は嫌いじゃないので、時々は着たいと思うんだけど……。毎日スーツしか着れないとなると、とにかくすごいストレスだ。
スーツを着るとなると服装選びにあたって選ぶ要素がいきなり減る。ジャケットとスラックスが強制的に決定、気温での選ぶ幅はせいぜい素材程度。色もまぁそんなにバリエーションが付けられない、突飛な色のスーツで会社行けないし。楽しむならまぁ、シャツとネクタイの組み合わせ程度。この振れ幅だと「選んだ」という感じはしないのだ。

「そんなこと程度がストレス?」と思われるかもしれないけど、実はこれが結構なストレス。半年とか、週三とか、頻度や期間がそこまででなければスーツを着ることも楽しめるんだけども……。週五で一年とかになってくるともう耐えられる気がしない。それをやっているサラリーマン、僕からしたら狂気の沙汰だとすら感じられる。

今はどうか知らないけど、僕が就職活動している時に「服装ってどんな感じです……?」なんてことは聞けなかった。僕からしたら、強制的に毎日スーツなのか、顧客対応がない日はオフィスカジュアルOKなのかでストレス度合いは全然違う。はっきり言って給与体系や昇進制度なんかよりも全然大事なことだ。でも聞けない。

僕のような「毎日の洋服選びが生きる楽しみ!」という人が存在していることを想定していない企業の方が多いという話なんだと思う。
世の中にはいろんな人がいる。“何”が“誰”のストレスになっているのか、そのバリエーションは僕らが想像しうる範疇を超えていると思うのだ。みんなが「いろんな人がいるんだなぁ」という想像をして、好きなように仕事を選べる世界が訪れるといいな、なんてことを思うのだった。

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