見出し画像

横浜ランオフの話

2021年2月21日(日)午前10時、横浜は2月とは思えないほど暖かかく、雲一つない青空が広がっていた。

この日、オンラインサロン・PLANETS CLUBのランニング部の企画として、横浜ランオフを開催した。この記事では、このイベントのレポートをお届けする。

私はここ20年、横浜市に住んでいるのだが、横浜・みなとみらい、山下公園あたりの海沿いのコースを走る楽しさをランニング部の方々に伝えたいという想いがあって企画した。

ランニングは本来、1人で完結するスポーツであるため、走り始めるまでにやる気が出なかったり、代わり映えしないことの繰り返しに飽きることがある。仲間を集めてイベントにすることによって、長い距離を楽しみながら走れる可能性が高まる。

画像1

待ち合わせ場所は、みなとみらい線・日本大通り駅から徒歩3分の像の鼻パーク。この公園の名前の由来は、象の鼻の形をした防波堤が近くにあるところから来ているそうだ。最近、復旧工事が完了した。

https://yokohamasuki.com/descriptionboard/zounohana/

待ち合わせ場所を象の鼻パークとしたのは、本イベントの幹事メンバーとのやり取りの中で、利用するランステからも近く、駅からのアクセスがよく、記念写真が撮れるような景色がいいところがいいという要望を受けて、私がgoogle mapを見ながら捻り出した場所だ。

ある意味、苦しまぎれで待ち合わせ場所に決めたこの場所だったが、象の鼻パークは、周り360度、横浜の名所が眺められる絶好のスポットだった。南側には、海、船・ASUKAⅡ号、大桟橋。東側には、赤レンガ、ランドマークタワー・クイーンズタワー。西側には、レインボーブリッジ。北側には、横浜三塔と呼ばれる、神奈川県庁・横浜税関・横浜開港記念館。

画像2

私はこのイベントのメイン幹事として張り切っていた。昨年の12月くらいから、自分のトレーニングを兼ねて、コースを考えるための下見ランを、5回程、繰り返していた。
最終的に考えたコースは以下の図の通り。

画像3

コース作りのポイントとしては、E地点以降、海沿いに「反時計周り」に進むところだ。走りながら右側に海、前方に赤レンガ倉庫、ランドマークタワーなどを見ながら走ることができる。実際に下見をしてみると、同じコースでも「時計周り」で走るのとは、全然満足度が違うということに気づく。また、桜木町駅の近くに昨年市役所が出来たので、ここを通過点に入れて、少しずつ変わる街並みを味わえるようにしたいと考えた。

コースの詳細は、以下の通り。

A地点⇒B地点⇒C地点⇒D地点⇒E地点(約2km):
象の鼻パークから、横浜三塔などのレトロ官庁通りに沿って走り、B地点の横浜スタジアムが見えるB地点で折り返す。B地点からは、イチョウ並木となっているので、秋にもう1度来たいところだ。完成したばかりのC地点にある象の鼻(堤防)先端まで行き、大桟橋(D地点)に行く。

画像4

E地点⇒F地点⇒G地点(約2.5km)
E地点まで戻り階段を上り遊歩道に沿って行き、橋を越えたらF地点に向かい海沿いの道へ。赤レンガ倉庫やマリーン&ウォーク、横浜ハンマーヘッドといったレストラン・ショッピングモールの建物を見ながら進む。

画像5

G地点⇒H地点⇒J地点(ゴール)(約3km)
G地点から右に観覧車のあるコスモクロック遊園地、左側にワールドポーターズが見える。「汽車道」という港湾の間を行く遊歩道に沿って桜木町駅方面へ。2021年4月に、桜木町駅からこの「汽車道」に沿ったロープウェイが開業するが、今は建設中でロープだけをみることができる。

H地点にある昨年できたばかりの新・横浜市役所、昨年開業したオークウッドスイーツ横浜というホテルといった新しい場所を通った後、横浜地方法務局などの昔からのレトロな建物をもう一度見ながらゴールのJ地点へ。

画像6

待ち合わせ場所の象の鼻パークに到着した。ここは待ち合わせ場所になることが多い場所のようで、公園内をうろうろしていると他の人と目が合うことが多かった。また、他のランニングサークルの人たちが10人くらい、公園近くでストレッチをしている姿も見かけた。
10時に横浜に集まった6名で挨拶をした後、私が事前に考えたコースに従い走り出した。

ところが、ところが・・・。
張り切って下見をして考えたコースだったが、実際には、E地点までしか行かなかった。
久しぶりにランニングをしたというメンバーがいて、その方がバテてしまった。その他の方も、ゆっくり歩いて横浜を見るという形でもいいんじゃないかという雰囲気になった。

そのために、E地点からコースを変更し、山下公園側の道を進んで、ガンダムを見に行くことになった。私が計画していた、コースの7-8kmのうち、2kmくらいしか進んでいなかったので焦ったが、状況をみて計画を変えることも大切と気持ちを切り替えた。

画像7

11:30に格納庫に収納されたガンダムを見届けた後は、中華街散策をすることに。やはり緊急事態宣言下ということで、通常の日曜の7割程度の込み具合だった。
ちょうど春節(旧正月)の時期ということで、山下町公園では、三国志の劉備・関羽・張飛模したものなど、様々なカラフルな色をしたランタンを見ることができた。「桃の木は本当はこんな大きくて、こんな付き方はしない」などとつっ込んで楽しんでいた。ランニング部部長が突発で、Facebook Liveでランタンのある公園などを動画で中継をしてくれたが、その時たまたま、サロンメンバーで動画を見てくれる人がたくさんいて、コメントを書きこんでくれた。

画像8

私はその時、中華街を案内をすることにいっぱいいっぱいの状況だったが、知っている中華のお店が何店舗が、閉業になっているのを見つけた。また以前、ホテルニューグランドという老舗ホテルに泊まった時に、隣にあったスターホテルという遊びに来てよく見ていた歩ていたホテルが閉業したことを知って驚いた。みなとみらい地区では、続々と新しいオフィスビルやホテルがこの1~2年で新しく建ってるのに気づいた一方で、廃業しているお店もあって、私の頭の中には、「街の新陳代謝」「スクラップ&ビルド」という言葉が頭の中によぎった。

画像9

そのような考えも浮かびつつ、最終的に翡翠楼(本店)というお店に入って、4名は看板メニューの翡翠チャーハンを食べた。色のインパクトが凄い。翡翠チャーハンは、私は「パッとしないぼやけた味だなー。店選びで失敗しかかなー」と思って黙って食べていたが、他の方は皆、美味しいと言っていた。
「えっ、私だけ!?」

中華街は狭くて話がしにくいお店も多いが、このお店は2F席の話しやすい場所で助かった。オンラインサロンで起こている様々な出来事の話や、PLANTES スクールという文章講座の課題についての話で盛り上がった。この後、解散となった。

下見時、企画時と全然違う展開となり、ただ、そうなったからこそ、でかいガンダムを実際に見ながら語ることができ、また、今の春節の中華街の街並みを味わうことができた。
この意外すぎる展開は何だったのだろう、と考えながら帰宅した。
久しぶりにランニングをしたメンバーからもリフレッシュできてよかったという声をもらえて、他の参加者とも、あれは楽しかったと後で語れるようなイベントだった。想定と全然違うことが起きるのも、イベント企画の醍醐味だと思う。

ランニング部のみなさん!
今回は参加できなかった方も含め、またオフ会で、横浜で集まりましょう。

画像10

画像11


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?