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大分の空と大地と、異例だらけの「うみたまご」

オンラインサロン(PLANETSクラブ)のメンバーに誘っていただき、1/23(日)に「うみたまごタスキリレー」というリレーマラソンイベントに6名で参加することになった。大分の仲間にも会えるし、観光もできる!
妻と一緒の3泊4日の旅行にして、タスキリレー前日の前夜祭と当日は6名で過ごす予定を組んだ。楽しく走って食べて楽しく過ごす3泊4日の旅行にするつもりだったが、そんなことが起こるの!という出来事がたくさん起こった。

前日:イベント中止、雨の予報

1/23の1週間くらい前に、コロナの状況により、うみたまごタスキリレーイベントが中止に。あと1週間早い日程でイベントを実施していたら普通にできたのに!ただし、人との接触を最低限に心がけるようにして私たちの旅行自体は決行することに。また、タスキリレーの参加者2名は参加できなくなったが、残りのメンバーは、イベントとは関係なく「うみたまご」を自主的に走ることにした。
5日くらい前からイベント参加者とのメッセンジャーグループで、雨の予報というメッセージが。「冬は雨の日って少ないはずなのに、なんで。きれいな海を見ながら楽しく走るつもりが」と気持ちが落ちた。旅行の前日、仕事を3営業日休むために限界まで気を張って仕事をして疲れていた時でもあり、「参加者も減ってしまったし、雨だし、楽しみにしていたことの7割はつぶれたわー」と、ネガティブな気持ちを話せる人もおらず、お風呂や寝室で、1人で落ち込んでいた。

1日目(湯布院):素敵な旅館で過ごした後に人生で一番大きな地震を経験

朝早く出発して、海沿いに滑走路がある大分空港へ。バスを乗り継ぎ湯布院へ。別府から湯布院へ通じるバスから見える山々の景色が素敵だ。木がなく金色のススキで覆われているところがインパクトがある。

昼食は、「ゆふまぶし」というお店へ。豊後牛まぶしと鰻まぶしを注文。豊後牛が炭火で炙ってあって、薬味で味変できるのが嬉しい。美味しい出汁でおこげまで食べる。

湯の平通りを散策。歩いて湯布院駅前へ。駅舎がオシャレだ。

歩き疲れたので、カフェ「天井桟敷」で一服。2階の屋根裏部屋風の席に通してもらった。グレゴリオ聖歌が流れて、落ち着いた雰囲気。名物の「モン・ユフ」と「チョコレートのテリーヌ」を注文。

そして、今晩泊まる旅館「田乃倉」へ到着。1人の仲居さんが1組の宿泊者を担当してくれる昔ながらのスタイルだ。この時期、宿泊者が減っていたということで、部屋内露天風呂、中庭付きの部屋にアップグレードしてもらえた。超ラッキーである。正規料金でこの部屋には、なかなか泊まれない。

宿の温泉はとても気持ちよかった。2か所に入った後に夕食。夕食は、最高級大分牛のしゃぶしゃぶ。一品一品が手の込んだ和食であり、出汁がきいていて何を食べても美味しい。タイ、かぼすブリ、関アジのお刺身に大満足だった。

夕食後、イベント中止などで予定が変わってしまい、どういうタイムスケジュールとするかなどを話すために、タスキリレー参加予定だったメンバーでzoomを開催した。参加メンバーのM上さんは移動中の船からzoomに参加していた。また事前に、参加できなくなった方のために分身ロボット「OriHime」と一緒に「うみたまご」を走ろうという提案がされた。このzoom会議の中で、「OriHime」を使うまでの段取りの話がメインの議題になった。このクラブらしいシュールな展開だ。

そして、イベント参加者と過ごす3日目のスケジュールが確認できて安心して、部屋にある露天風呂にも入って、眠りについた後、1:08に日向灘(宮崎県沖)を震源とするM6.4の地震が起こった。泊まっていた由布市も震度5弱。和室の花瓶が倒れた。あっ、やばい!怖いっ!!妻のベットに歩いていき、布団に覆いかぶさって落ち着くのを待った。テレビで震度を確認して、僕の人生の中で一番大きい地震を経験したと分かった。

しかし、しかし。僕は睡眠への執着が強いのか、30分後には、「まだ旅行3日間が控えているから早く寝ないと」思い、睡眠用にしている音楽を聞きながら眠ろうとした。その時に寝ぼけながら地震情報をチェックしている妻に、「テレビの音がうるさいんだけど」と言ったため、「あの時の態度は酷かった」と旅行中、ずっと言われることになった。まだ1日目なのに事件が起こり過ぎる。

2日目(別府):竹瓦温泉が休館日。代わりの温泉が独特!

朝、地震のことを宿のフロントの男性としていたら、2016年の熊本地震のことを思い出したと言っていた。地震のことも気になりながら、温泉の後、朝散歩へ。金鱗湖から湯けむりが上がっている。

バスのゆふりん号で別府北浜バス停へ。そして、別府のパワースポットである別府朝見神社へ。

途中気づいたが、◯◯ハウスというアパートが多い。古い昭和の建物、お店が残っていて面白い。T島さんからも聞いたが、別府は昔からの歓楽街があり俗っぽく、昭和のまま取り残された感がある。一方湯布院は、ミニ軽井沢のような感じで観光地化に成功したような印象だ。妻の考えで、昼食は別府朝見神社に行く途中で偶然見つけた「トンカツの店ニシモト」に行った。有名店じゃないところにあえて挑戦。とり天とカツカレー。2人で1000円で、味もいい!

お腹がいっぱいになったところで本日メインの砂湯で有名な竹瓦温泉へ。ところが、休みでした。ショック!!昨日の地震による点検とのこと。

代わりの温泉ということで、「駅前高等温泉」へ。

行く前に営業しているか確認する電話をしたところ、要領を得ない受け答えだったので大丈夫かな、と思いつつ向かう。ところが、店主のおじいさんは、(耳が少し遠いのかもしれないが)とてもいい方だった。出入口で待っている時に座布団を出してくれるなど親切にしていただいた。

最初に、「「ぬる湯」と「あつ湯」は、どちらにした方がいいですか?」と妻がおじいさんに聞いたところ、「初めての方は、「あつ湯」は無理です」という回答。「まったくもって無理です」という雰囲気で話していたが本当にそうだった。「ぬる湯」でも、水でかなり薄めないと入れなかった。でもいいお湯だった。「あつ湯」に入れたらもっと濃い温泉成分を味わえるのに。また、建物の造りが独特で、高い場所にある脱衣場から、1段の高さが高く手すりがない階段を降りて洗い場、浴槽に行く構造になっていた。すべってケガをしたくないので慎重に降りないといけない。

突然だが、僕は旅行の醍醐味というのは、普段の日常ではできない体験をすることだと考えている。それは口に合わないものを食べるとか、慣れないことをして大変な思いをするといったことも「込み」だと考えている。その意味で、「駅前高等温泉」は、今回の旅行で一番の旅行の醍醐味が味わえる場所だった。いや。もちろん、いい意味で!!

別府のホテルに行き、ひと休みした後で、別府の海岸沿いを走るランニングへ。みんなと走る明日(3日目)は大雨の予報なので、充分に走れないかもしれない。天気がいいのは今日までだ。

別府大分毎日マラソン大会でも、この海沿いのルートを走ると分かると気分が上がる。実際のマラソン大会は国道を走るが、僕はもっと海が見えるところを走りたかった。
6.7kmほど走って、昨晩寝られなかったためホテルで休んでいる妻のいるホテルへ戻った。

その後、H松さんにホテルに迎えに来てもらって前夜祭の宮崎地鶏のお店「まんとく」(大分市)へ。H松さんの同級生のお店だ。今回、H松さんには、車の送迎など、おんぶにだっことなりました。ありがとうございました。妻も含めて5名で、地鶏の焼き、たたき、刺身をいただく。焼き鳥の盛り付けが面白い。とり刺しは初めてだ。


クラブの話、M上さん・H松さんの今日の大分で立ち寄った場所の話や、大分は山に囲まれていて昔は海路が中心だった話などをした。話した内容は忘れてしまったが、楽しい場だった。

3日目(別府):「うみたまご」自主ランからの「だんご汁」

妻と別行動の日。H松さんに運転していただき、O野さん、M上さんと一緒に「うみたまご」近くの田ノ浦ビーチへ。車中で「OriHime」を試す。雨も降っていたがカッパなど来て、3kmほど走る。

移動して、「甘味茶屋」でだんご汁をいただく。ここで言うだんごとは、モチモチの麺(平べったいうどん)の意味だった。zoomで繋いで、他のクラブメンバーともおしゃべりをする。クラブメンバーも、それぞれだんご汁を用意して一緒に味わうという企画だ。

海じごく温泉へ。湯けむりがすごい!文字通り地獄。コーヒーと地獄プリンを食べて休憩して、ホテルに送ってもらう。

4日目(最終日。大分市):お城、倒れた灯篭、飛行機でも事件

僕は、日本100名城スタンプ集めをライフワークにしていることもあり大分府内城へ。2020年夏からコロナの影響で公園内に入れなくなったことは残念だったが、この場所はとても運気がいい!

合わせて、松栄神社でお参りをしたら、灯籠が2本共、倒れていた。地震のリアリティを別の形で感じることになった。

バスに乗って高崎山自然動物園へ。お猿さんがいっぱいだ。

B班が670匹。C班が230匹くらいいて、結局、1000匹もいる。最初は怖かったが、人慣れしている猿たちだと分かる。オスは年功序列で実はケンカをしない。今はメスが先代のボス猿にケンカを仕掛けて勝ち、ボス猿になったなど興味深い話がたくさん聞けた。その後、おさる館(※1)へ行き、昔はA班もあったなどの知識を得る。
※1:タイトルの海の画像は、このおさる館の2Fから撮った別府の海。

大分駅前へ移動し、H松さんオススメのラーメン・鶏ネギラーメンへ。山菜ごはんセットにして餃子も頼む。途中で高菜を追加して味変する。寒い体に染みてうまい。

飛行機までの時間調整も兼ねて赤レンガ館の中にあるタウトナコーヒーへ。コーヒーとケーキを。おしゃれないい空間である。


バスで大分空港へ向かい飛行機に乗り込み、これで旅も終わりと思っていたら、また事件が。搭乗後にも関わらず、手荷物検査でミスがあって乗客全員が飛行機を出て手荷物検査をやり直すことに!出発が1時間遅れた。

始まる前日はネガティブな気持ちでいたが、実際には思い出に残る本当に素敵な旅になった。
今回、初めて大分に行って、海も山も素晴らしく、飛行機が離陸してしまうのが残念なくらいだった。せっかくなら、こういう旅がまたしたい!

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