見出し画像

#1 【書評】アンクールな人生


はじめに

こんにちは。ページを開いていただきありがとうございます。

本日は、弘中綾香さんのエッセイ『アンクールな人生』の感想を書きたいと思います。
私はエッセイが好きなので、作家や芸能人のエッセイをよく読むのですが弘中アナの本もとても気になっていました。

今まで弘中アナは、可愛さと要領の良さでうまく世の中を生きているというようなイメージで、自分を曝け出したりすることはなさそうだなと思っていたので、エッセイにはどんなことが書いてあるんだろう、、、と思い手に取りました笑

内容

『激レアさんを連れてきた。』『あざとくて何が悪いの?』『ノブナカなんなん?』などに出演する人気アナウンサーがきっと誰にでもある思春期のあれこれをさらけ出した初エッセイ集! 「かわいいだけじゃやっていけない」と悟った幼少期、暗黒期と語る中学時代、そして現在のアナウンサー・弘中綾香の“骨格”を形作った高校時代……。 30代を迎えた今だからこそ紡ぎだす“アンクール”で等身大の自分。 進路に迷う学生から、目の前の仕事に悩むサラリーマンまで。 人生の次のステップに進むためのヒントが詰まった本書をぜひご覧ください。

では、書評スタートです↓ 


可愛いだけじゃ、通用しない


弘中アナの幼少期は、愛嬌があって何か不都合があった時は泣いたりして同情を買うタイプだったみたいですね笑
小学生には意外と多いと思います。

しかし、自分には何も武器になるものがないと気付き勉強に励んで受験する。

可愛いだけでは通用しなくなるというのに気付くのが結構早い印象でした。
大人になっても気付かない人が多い中、小学生で自分の意思で方向転換ができるって賢いなと感じました。


女子校出身者の逞しさ


実は私も弘中アナと同じ、女子校出身です。
なので女子校出身者特有の逞しさはとても共感できました。

エッセイでも語られていましたが、女子校だと体力仕事も女の子だけで全ておこなうので、重いものを持ってもらうという考えがないんですよね。

余談なのですが、私は女子校を卒業した後、大学では男子部活のマネージャーをしていました。
上下関係もしっかりしていたので基本的には下級生が部の荷物を運ぶのですが、私が荷物を運ぶとすかさず先輩の男性部員が持ってあげるよと声を掛けてくれました。

多少重くても自分で持てれば人を頼らない、ましてや先輩に持ってもらうなんて・・・というのが当たり前の感覚で、遠慮してるわけではなく
このくらい自分で持てるので大丈夫ですといつも断っていました笑

今思うと可愛げがなかった気もしますし、女の子に持たせていると思われるのが嫌な男性部員もいたかもしれないですね。

荷物を持ってもらうのを断っていたら、いつしか“逞しいマネージャー”と言われるようになったのを思い出しました。

女子校に限らないですが、何かを当たり前だと思うことは自分の置かれた環境が大きく影響するのだと改めて感じました。

さいごに

弘中アナのエッセイですが、文章が上手で吃驚しました。
小説っぽさも感じ、普段から本を読んでいる方なのかなと。

赤裸々に語っていましたが、やはり器用だなと感じました。特段大きな挫折もなく、目指していないけど気付いたらアナウンサーになっていたってすごいですよね笑
きっと女子校での演劇会の体験が、アナウンサーの仕事の原点になっているのだと思います。


就活前の方、女子校出身の方に特におすすめしたい作品です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?