【鉄面皮日記】23/03/25. ポンポコピーのポンポコナ.
昨日で終えました。
なんの感慨もないとはこのことか。
数日前には見るもの聞くもの終わりの予感で満ち溢れ、最初に戻ったかのように新鮮であったものが、みるみる腐って異臭を発してる感じか。
余命宣告されてもきっと同じように怠惰で穀潰しで、ふと消灯して終わりなのだろうか。
お仕事最後の日、曇天の空みたく、特にいつもと変わらず送迎をこなした後に温泉施設入れ替え、大鉢2本交換なり。
携帯写メってみるがまぁ白けてる。
TKくんに、彼が好きな遊戯王カードを買ってあげたが反応は薄い。
大喜びされても偽善っぽいからそれはそれでいい。
もう後半の入れ替えはこれで済ませたので、午後は内職手伝いでお茶を濁そうかと思ってたら、クズ上司がハウス作業をしろと仰るので、此奴マヂか!? やはり徹底的に腐ってんな、と思いながらも、僕は無宗教だけれども自身の神を信じてるのでこれも最後の試練と享受した。
とにかく酒も呑めないよーなヤツは信用ならないし、一緒に仕事して汗流さないヤツはクソ野郎だ。
でもね、そんな性根が腐ったような野郎はどでかくしっぺ返しを喰らうんですよ、かなりきっとたぶん。
ついでに枯れかかった植物も根こそぎ裏手の処分場所へ投げ込む。
こうなりゃ野となれ山となれ、僕もここまで成長しましたよ、戦争で人を殺めてる気で植物を廃棄した。
最後の送迎、5人を施設まで送る。
残った人達の前で一応最後の挨拶、特に反応は希薄、職員に「あっけらかんとしたもんですね」と言われ苦笑い。
要介護の人たちは、来週から僕の姿が見えなくても何ら生活に支障はないだろう、いや気にすら止めない。
YUくんは自分の額を壁に打ちつけ、KMくんはびしょ濡れになった雑巾をひきずり歩き、AMさんはずっと脳内リピートしてるその台本を繰り返し、TKくんはこれからも観葉植物を運び続けることだろう。
ありがとう、永遠のネバーランドの住人たちよ。
僕は死ぬまで変わり続けていくコトでしょう。
仕事がはけてから近所の居酒屋"M"(頭文字。店名をSNSなどで明かすなと教えられたので)ひとり打ち上げ、夕刻18時から生ビールを掻っ込む。
カウンターはいずれも肉体労働者が並び(年齢は60オーバー) ママが勝手にツマミを置いていく。
この店は注文を毛嫌いする、常連はママが出す料理を甘受しなければならない、つまりメニューで注文するヤツが素人となる。
マスターは現場の仕事を終えてから来るのが常であるが、今月は怪我をして入院、いかつい顔で根が優しく焼き鳥を焼くのが上手だ。
少し飽いてきたので、台湾料理"シキコー"に移動して、紹興酒。
なんか腹立たしくなってきたので、腹にここの大皿料理をぶち込んでやる。
なに終わったフリしてんだよ、何も終わっちゃいないんだよ。
衣食住のため、生活のため、これからも働き続けなきゃならないんだよ。
ひとつの職に区切りをつけても、これからも続かざる得ない労働に辟易しウンザリする。
これは山登りじゃないんだ、頂上を目指してるわけじゃなくて、ただ平坦な路を頓挫せず、トボトボと歩いかなければならない。道草しようが一休みしようが勝手だが、回れ右して後戻りすることは許されないオン・ザ・ロード。
酔いと飽満感で思考を堰き止め、さっさと寝床の中。
とてもヤンガーだった頃、この曲を留守番電話の待ち受けにしていた。
まだ携帯電話もなく固定電話だった時代だ。
僕は変化し続けていこう。それが生きてる証、じゃないか?
Ch-ch-ch-ch-changes (Turn and face the strange)
Strange fascination, fascinating me
changes are taking the pace I'm going through!