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【鉄日】24/06/17. クルモノは拒まずサルモノは追わず。

どっちがどっちだか判明しないけど、現職の方は休みなんで。
昼間っぱらから缶ビールやりながら、レコードの品出し作業。
僕はこれが主職と思ってやっていますが、なにしろ売上が安定しないので定賃金にはならず、
これを趣味と呼んでいただいても一向に構いませんが、やはり僕の中では軸の仕事なのです。
酒呑みながらって不謹慎な、と云われても、仕事は本来楽しいものであるハズであって、
気分良く作業ができるのが一番よいワケです。
各職場でもそれぞれが好きな音楽聴いて作業ができれば、然も効率のよい職場になると思います。
もちろん音が厭な方もいるのでヘッドフォンで各々がライド。
それで作業効率が上がるのであれば、なにも難癖つけるような規則はいらないじゃん。
けれどもやはり社会の仕事では、服装だの容姿を問い、同じ規格を求め、規律を乱さない兵隊を使う。
基準並でいいんですよ、数がいればそれで戦力ですから、昭和ではそういった人たちを"サラリーマン"って呼んでいた。
べつに"サラリーマン"が悪いワケではない。
表現する言葉として機械の部分品、交換可能な"歯車"、働き蟻を総称しての"サラリーマン"だ。
雇用された仕事は、できてればいいんです、基本的には。
一般社会では過程でなく、完成したところだけが問われるのだから。


こないだ石砂利のなか、健気に生えていた松を救出した。
「パーフェクト・デイズ」の平山を思い出しながら、石を掘り起こしていくが、かなり奥の奥にまで根を伸ばしていて、
健気にも程があるな、と苦笑した。
松ぼっくりから、じっと機が熟すまで石の間に身を潜め、そうやってようやく顔をもたげたところを捕獲されたワケだ。
そうしてプチ盆栽と相成りました。


多肉さん

さて、横にしてしまうと猥褻に見えますが(狙ってます)、
立派な多肉植物です。
これは東京に居た時からなので10数年生きてます。
最初はこの半分くらい、10cmくらいだった。(今は23cm)
だいたい僕の勃起時と同じくらいだったのでとても親近感が湧いていたが、
急成長し、もはや超絶なイチモツとなってしまわれた。

そんなふうに僕らとは違った時間軸で、ゆっくり生きていく植物を愛でるのでした。
植物だけではない、鉱物だって凄まじく長い悠久の時を経て、変化を繰り返している。
そんなことを考えると、もうその儚さにクラクラしてしまう。

「来るものは拒まず、去るものは追わず」
座右の銘。

沖縄の「美ら瘡(ちゅらかさ)」に近い。
美しい瘡蓋、天然痘を迎え入れる思想。

「病いといえども(他界からくる神だから)いちおうは護め迎え、快く送り出す習わしになっていたのである。
・・・海の彼岸より遠来するものは、必ず善美なるものとして受け入れるのが、大なり小なり、われわれに持ち伝えた信じ方であった。」

折口信夫

だから、いいものもわるいものも、迎え入れよう。
だけど去っていくのなら、追わない。
そうすると、翻弄されながらも、頓着せずに遣り過ごせる、やうな気分。


ハクくんは今日の元気でした。