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世界から消えるもの・生まれるもの

渋谷の女子高生9割が答えた「なくなると困るもの」


ある調査によると、
渋谷の女子高生に、「TikTokがなくなったら困るか」というアンケートをしたところ、
9割の人が、「困る」と解答しました。

「なくなったら困る」というのでは、インフラレベルに、
文化レベルで、浸透しているということです。

では、逆に、「なくなっても困らないもの」とはなんでしょうか?
ひと昔前であれば、

「MDプレーヤー」。「カセットテープ」。「VHSのテープ」。
「公衆電話」と「テレホンカード」。

これらは、「なくなっても困らないもの」として、
姿を消していきました。

これから「なくなっても困らないもの」に入ってるくるもの
まずは、テレビ。

昭和の物がない時代、娯楽の少ない時代の娯楽を支えたのはテレビでした。

今、テレビがなくなっても困らないのかもしれません。

「見たい番組があるんだ」
という方も、オンデマンド放送で見ることは可能です。

企業のCMによって、番組を無料で観るのか、
有料でコンテンツを観るのかの違いですが、

コンテンツは、テレビでなくても見れる時代です。

次に、紙の本。

紙の本でなければ、本当に伝えられないものとは
あるのでしょうか。

好き嫌いの問題で、
「やっぱ、私は紙の本がいい」
という紙文化は根付いていますが、

伝える媒体(メディア)は、
webや電子書籍や動画や多様化した中で、
紙の本でないと伝えられないことは、
ほとんどなくなっていくでしょう。

図にしてみる
・世界から消えたら困るもの
・世界から消えても困らないものを考えてきました。

4象限の図にすると、こんな形になるのではないかと考えました。

あと、2つあるのかと思います。

・世界からぜひ消えてほしいもの
・世界にあってもいいもの

の4つのゾーンに分けることができます。

なくてもいい・あってもいい

世界からぜひ消えてほしいもの

「世界からぜひ消えてほしいものと聞いて、何を思い浮かべますか?」

私が思うには、
「貧困」、「飢餓」、「環境問題」、「失業」
「不十分な教育の機会」、「医療を十分に受けられない状態」

いわゆる、社会的課題ではないかと思います。

消えてほしいもの

世界からなくなると困るもの

渋谷の女子高生で言えば、TikTokでした。

特に、昭和の時代の小学生・中学生の男性には、週刊少年「ジャンプ」が
なくてはならないものだったかもしれません。

なくては困るもの。
いわゆる「インフラ」。基盤となるもの。

「水道」、「電気」、「医療」。

現代社会においては、「スマホ」は、インフラでしょう。
日本においては、国内ユーザー数8,000万人を超える「LINE」は
コミュニケーションのインフラです。

インフラ

世界にあってもいいもの

世界にあってもいいものとは、利便性をたかめてくれるもの。

テクロノジーの進化などがあてはまるかと思います。
例えば、「AI」、「自動運転」、「バイオテクノロジー」、
「リニア中央新幹線」。

あってもいい

PPMと合わせてみる

この図を、ここで、「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)のマトリクスと合わせてみましょう。

1、世界からぜひ消えてほしい
⇒ これは、企業が取り組みべき「社会的課題」。
新しい事業を生み出すべき箇所です。

これは、時代によって変わっていきます。

例えば、「小学館」。
小学生向けの雑誌をつくる会社ということで、小学館でした。

戦前、戦後の時代の未来を生きる子どもから「失望」
を消したいという
「小学生に夢を与えたい」からはじまったのではないでしょうか。

時代は代わり、
夢を与える手段は、雑誌に限らなくて多様化しました。

そして、創業時の雑誌「小学●年生」はほぼ廃刊していきました。

多様化した結果、小学生のなりたい職業の上位にYoutuberがランクインしています。

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世界からなくなると困るもの=スター

これは、急成長している市場や、商品です。
今でいうTiktokのような、Youtubeのようなそういう商品です。

あってもいいもの(と競合する事業) = 金のなる木

DVDが売れれば、VHSが売れなくなる。
電気自動車が普及すれば、エンジンは売れなくなる。

あってもいいものの裏側には、いつかなくなるものがある。

利便性が高い「あったらいい」商品は、
既存の商品を売れなくさせる。

「あってもいい」が普及すると、
いよいよ、世界から消えてもいいものへとなっていってしまう。

大事なことは、世界から本当になくすべきことに注力できているのかということではないでしょうか。

小山

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