見出し画像

誰にも流されずに走る

LINE_ALBUM_びわ学さん写真_211002_4

昨年、丹後駅伝で大学史上初の3位という結果を残したびわこ学院大学駅伝部。そんなびわこ学院大学駅伝部に、今年のチームの状況や丹後駅伝への思いを聞いてみました。

1.全日本の悔しさをバネに

びわこ学院大学駅伝部は、2016年に創部し、今年で創部6年目になります。創部5年目に全日本大学駅伝対校選手権大会に初出場という快挙を成し遂げました。しかし、今年6月に京都で開催された全日本大学駅伝選考会では12校中6位に終わり、2年連続の全日本大学駅伝出場とはなりませんでした。その悔しさを胸に日々練習に取り組んでいます。

~選考会前と後で変化したこと~

「正直選考会前のチームの雰囲気にはあまり『勝つ』という雰囲気がありませんでした。しかし、そこで負けを経験してからキャプテンを中心に勝つためのチーム作りを始め、今はそれに向けて頑張っている途中です。」と駅伝主務の西芝さんは語りました。

チームの雰囲気は、昨年と比べると少し緩くなってしまった部分があるようです。しかし、それをキャプテン中心で立て直しており、今はその真っ只中です。きっと丹後大学駅伝では成長したチームの姿が見られると期待します。

LINE_ALBUM_びわ学さん写真_211002_1

2.うまくいかない中でも練習する

普段の練習はフリージョグとポイント練習を主に取り組んでいます。朝練は公園のロードを使って走り、放課後は陸上競技場で練習をしています。
当大学には、専用のグラウンドがありません。そんな中、日頃から練習場所に近所の道を使用したり、お金を払って競技場を借りたりして、自由が利かない中で工夫を凝らしながら日々練習しています。

また、私生活に目を向けると、びわこ学院大学駅伝部は現在、大学近くのレオパレスを借りて、寮として使用しています。1人で1室を使用し、寮長などもいない中、競技に集中した生活を送るためにはかなりの自主性が必要となります。そして、寮員の食事は近所のレストランに無理を言ってお願いしていて、食事の細かい要望などは少し難しいようです。
このように、駅伝に力を入れる上で普段の練習環境・生活環境が必ずしも良いとは言えないびわこ学院大学駅伝部ですが、そんな周りの環境を気にすることなく、走ることに集中することができるのは合宿です。そのため、びわこ学院大学駅伝部の全員が合宿を大切な時間と考えています。

今年10泊11日合宿を行った場所は、岐阜県にある国立乗鞍青少年交流の家です。ここでは山の傾斜を利用したコースやグラウンドなど運動しやすい場所となっているため、多くの選手が心肺機能を高めるために利用している場所でもあります。また涼しい環境であるため、長距離・駅伝練習に最適な場所となっています。びわこ学院大学駅伝部は屋外施設である高地トレーニングコース・クロスカントリーコースで主に練習しました。合宿は本来2回行うはずでしたが、今年は新型コロナウイルスにより1回しか行うことができませんでした。これには西芝さんも、本当に残念だったといいます。そんな状況の中でも、限られた時間の中で一生懸命練習に取り組んできました。実際に、設備や場所が整っていなくても結果を残すことが出来るということを昨年証明してくれました。今年も、コロナなどに負けないような走りを見せてくれることを期待したいです。

3.群れで走るな

今年のチームは2回生が多く、来年以降は下級生中心で進めていけるようにチーム作りを行っています。中でも、永井友也選手、九野耀太選手を注目選手として挙げてくれました。

「永井友也選手は、今後のチームを引っ張ってくれるような存在である。九野耀太選手は、誰にも流されずに練習に取り組んでおり、独自の世界観がある」と西芝さんは語ります。びわこ学院大学駅伝部の吉岡監督は、「日頃から群れを作らずに走れ。群れで行動する人は駅伝では使えない。」と指導しています。駅伝はチーム戦のように見えますが、実際は個人で走る種目です。そのため、駅伝=チーム戦であり、個人戦でもあるとびわこ学院大学駅伝部の選手は認識しています。群れずに独自で行動することは、選手一人ひとりが自らの現状に向き合うことにつながります。自分自身と向き合う姿こそ、真のアスリートであるという考え。2回生のうちからそのように行動することができている九野選手の走りには、今年の丹後駅伝はもちろん、今後の活躍にも期待です。

そして自身の陸上に対する思いと向き合い、今よりさらに高みを目指すために、気持ちを高めチーム作りに力を入れています。現在、チームは4回生の杉岡洸樹選手と井上亮真選手が引っ張って活動しています。来年から2回生が中心となってチームを導くため、土台作りや次につなげたいことを4回生を主としてまとめているところです。そんな4回生にとって最後の丹後駅伝での走りにも注目です。

4.丹後に向けて

チームは前回の記録よりさらに上を目指すと気合が入っています。また全日本大学駅伝選考会のリベンジをするため、ライバル校である大阪経済大学や関西学院大学、京都産業大学に勝ちたいと熱い思いを語ってくれました。

悔しい思いをして半年がたった今、限られた時間の中で練習を積み重ねました。その努力の結晶を丹後で発揮できるよう、チームの士気もあげています。「選考会で勝利したチームに勝つことはもちろん、去年の流れでもう一度3位、それ以上の順位を取ることを目標にし、全日本大学駅伝の悔しさを晴らしたい」と西芝さんは語ります。丹後駅伝でのびわこ学院大学の戦いが楽しみです。

LINE_ALBUM_びわ学さん写真_211002


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?