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出産で得たものは、果たして母性か

先日、無事第一子を出産しました。

これは産前に書いたnoteのanswer noteです。
妊娠したら母になると思っていたけどなれなかった自分は、出産したら母になったのか?

出産して母になったのか、何が変わったのか

新たな感情の誕生

これまでの人生で子どもを見て感じた「かわいいねえ」という感情とはまた別の「かわいいねえ」を感じている。泣きそうになるくらいの、食べたくなってしまうくらいの「かわいさ」をかつて感じたことはなかったし、不思議な気持ち。

この感情にいつか名前が付きますように。

とりあえず我が子は何よりかわいい

妊娠中の不安の1つに「お腹の子をかわいいと思えない」というものがあった。子どもは好きなのに、わたしの心と体を振り回してくるお腹の子どもに愛しさを感じる余裕は皆無。

さて我が子を目視できるようになった今、変わらず振り回されているが、迷いなくかわいい。これまでの不安はあっけなく取り除かれた。

母になるより先に、母と認識された

「母になれた?」に対する今のわたしの答えは「まだなれていない」だ。

定例作業はできるようになったが、イレギュラー対応はあたふたする。そんな時も母や祖母は動揺せずにさらっとこなす。それを見ると、自分はまだまだだなあと思わざるを得ない。

でも、我が子からわたしは母というか、どこか安全そうな人、食料をくれる唯一の人と認識されているのを感じる。

理由が何であろうと子どもから唯一の"誰か"として求められることで、自分が唯一の存在である自覚が生まれた。この自覚はものすごいパワーを持っていて、そのおかげで毎日の睡眠不足や解消しきれない疲労感にも耐えられている。

これからわたしの中の母を見つける

やはり母になるだとか母性が生まれるだとかは分からない。とはいえ自分に新しい役割ができたのは確かで、求められる限り全力投球していきたい。

今はすべてのことが初めてで、常に不安を片隅におきながら毎日を過ごしている。その過程で自分はわたしの母のようにはなれない気がしている。だから自分なりの試行錯誤で、わたしらしく、かつ、この子にとっての、母を育んでいければ十分なのかもしれない。

もっと深く、当時のことを

出産のときのこと、その後のこと、少しだけ詳しく書きました。ご興味ある方は是非進んでいただけると嬉しいです。
内容に興味はない方も、おめでとう&おつかれ投げ銭していただける方がいらっしゃればわたしが喜びます。(ちなみに公開した本日12/9はわたしの30回目の誕生日です。)

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