好奇心の赴くままに宇宙を冒険したい人に『Outer Wilds』
突然だが、惑星間航行をしたいと考えた事はないだろうか?
宇宙の海図を片手に、惑星から惑星へ宇宙船を駆ける。未知の生物を見つけ、古代文明の遺跡を探索、絶景を目の当たりし、宇宙船の故障を自力で解決、そして宇宙の真理へとたどり着くーーーーーーー。
そんなスペース・オペラをこの身で体験したいと私は常日頃考えている。
悪いニュースだ
生まれる時代を100年ほど間違えてしまったようだ。
人類が到達した最高地点は、地球の衛星である月だ。(厳密には最高到達地点は月表面ではない)
2023年12月25日現在では、惑星間航行の目処は立っていない。恒星間航行にはあと1000年はかかるかもしれない。
火星への有人航行が実現される日が待ち遠しい。
良いニュースだ
『Outer Wilds』の一員になれば、宇宙を自由に探索できる。
本作は、広大な宇宙を冒険するオープンワールドゲームだ。
宇宙船を操作し、太陽系の惑星を自由に冒険することができる。
あなたは、Hearhian(種族名)史上初めて、古代人(Nomai種族)の文字を翻訳する装置を携え宇宙の冒険へと飛び立つ…宇宙に秘められた謎を解き明かそう!
しかし、ひょんなことに22分間のタイムリープに囚われてしまった。
世界がまばゆい光に包まれる。目が覚める。眼前には満天の星々と、大きな惑星、そして不思議な射出装置。22分間のループが、また始まる。
好奇心の赴くままに宇宙を冒険する
・なぜタイムリープにとらわれてしまったのか?
・古代人(Nomai)はなぜ滅んでしまったのか?
・私達はどこから来てどこに向かうのか?
・なぜタイムリープは22分なのか?
上記はOuter Wilds の謎のごくごく一部に過ぎない。宇宙を冒険する中で、更に多くの謎と出会うことになる。
本作の特色は、一つの謎が複数の謎に枝分かれしていくところにある。
ある惑星で見つかった文章を解読した
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別の惑星に対する言及が含まれている。次はこの惑星に行こう!
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その惑星で見つかった文章で、また別の惑星とのやり取りが記載されている
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発見した情報をまとめてくれる航行記録があるのだが、中盤は「?」で埋め尽くされる。さぁ次はどの謎を解明しに行こうか?
宇宙には危険がつきもの
宇宙船は故障するし、燃料が尽きて広大な宇宙に取り残されたり、宇宙服に穴が空いて酸素が漏れ出すかもしれない。
はたまた恐ろしい生物に襲われるたり、足を滑らせてブラックホールに吸い込まれちゃったり、AIの自動操縦に運転を任せていたら燃え盛る太陽に真逆さまなんてことも。
好奇心がもたらす「引力」
死ぬたびに同じ一日を繰り返す。少なくとも百回は同じ日を繰り返すことになるだろう。終盤は真相にたどり着けず、成果のないまま一日を終えるが何日も続いた。
なぜ、私は冒険を止めないのだろう?いや、止められないのだろう?
それは好奇心という、ブラックホールの超重力よりも強大な引力が発生しているからだと考える。一度疑問が発生したら、辞書を引き、本を読み、追求するまで止まらない。そんな宿命を背負った人に大変オススメの作品だ。
Outer Wildsはその好奇心を遺憾なく発揮できる
また、BGMの素晴らしさも本作の魅力のひとつなのだが、ぜひ遊んで聞いてみてほしい。音楽が流れるタイミングが非常に良くできている作品。
行き詰まったら
仲間と一緒に焚き火でマシュマロを焼こう。
あとがき
記憶を消してもう一度最初から遊びたいゲームはなにか?と問われたときに、真っ先に挙げるのが「Outer Wilds」です。
初回プレイは2年ほど前だったのですが、今回の記事の為に最初から遊んでみました。記憶が消えたとまでは行かなかったが、ところどころルートを忘れている部分があり新鮮な体験となりました。
またいつか、記憶が薄れたタイミングで遊ぼうと思います。
今回の記事は、ゲームとことば アドベントカレンダー2023 の最終日25日目の記事となります。
「〇〇な人にオススメのゲーム」というお題で 12月1日から12月25日まで1人づつゲームに関する 『ことば』を紡いでいくアドベントカレンダーでした。
今年も25名+合作記事(3名)の方々に記事を紡いで頂きました。募集が1週間切ったタイミングだったのですが、皆さん本当にありがとうございました。
2021年から始まったこの企画、毎年バトンのように主催者が変わってきました。来年は別の人が手を上げてバトンを繋いでいただけると嬉しいですね。
他の24名の方の記事は、こちらから閲覧可能です。では、また来年。
https://adventar.org/calendars/9479