現状バイアス

伝統的な経済学の考えでは、人は合理的な判断のもと太っていると考えられています。

つまり、

食事をする際、もう一口食べる事で食欲が満たされ得られる喜びと、将来太るという損失を天秤にかけて、前者を優先して食事します。そしてそのバランスが取れたところで、食事を辞めるのです。

よって、仮に将来太ったとしても、それはそのような選択をしたのだから、後悔は無いという考えです。

しかし、実際の人間の行動はそうではありません。将来太りたくなくても、現在の欲求に負けて食べてしまうのです。(私もそうです。笑)

このように、人間は必ずしも合理的な選択をしている訳では無いという前提に立ち、

心の働きから人間の意思決定のプロセスや行動を研究しているのが、行動経済学です。

行動経済学の中で人間の特性として有名なものの1つに

「現在バイアス」があります。


人は現在の価値を優先する傾向にあります。

前述の食事の例では、現在の欲によって得られる価値を優先してしまっているのです。

明日からダイエットをしようというのは、まさに現在バイアスが働いています。

人間は現在バイアスにより決定を先延ばしにする傾向があるのです。

これがあるからダメなのではありません。なぜなら現在バイアスはとんどの全ての人に見られる特徴だからです。

大事なのは自分には現在バイアスがあると自覚し、コミットメント手段を利用し、それを防ぐことです。

コミットメント手段についてはまた別の記事で書きたいと思います。

現在バイアスを自覚するところから始めたいと思います。

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