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日本が破壊されている原因はこの5つ

「グローバリズム植民地ニッポン」(2022/10/8,ワニブックスPLUS新書)藤井聡より

豊臣秀吉、徳川家康の時代から続く欧米列強による植民地侵略の魔の手から抗い続けて400年の平和の時代を過ごしてきた日本ですが、黒船来訪か
ら明治維新を経て太平洋戦争の敗戦により、英米による日本の植民地支配は完成しました。サンフランシスコ講和条約により表向きは独立を果たし
ましたが、日米安保条約により、いまだに米軍は日本国内に駐留し続けています。戦後のGHQによる占領政策により私たち日本人は何を奪われたの
でしょうか。
①自主防衛権とその能力
・日本を弱体化させ二度と連合国に歯向かわないために日本は自分で自国を守る権利とそのための戦力を奪われました。その法的な裏付けが憲法9
条第2項です。
・自主防衛のできない日本はアメリカに逆らうことはできません。米軍を撤退させられれば日本は丸腰になり他国からの侵略を防衛することができ
ないからです。
・それでもアメリカが同盟国として本当に核兵器で日本を守ってくれる(いわゆる核の傘)のならまだ良いのですが、それも全くあてにはできませ
ん。アメリカが日本を守るために自国を危険にさらして中ロと核の打ち合いをするはずがないからです。日本は自国を守るために自主防衛できる権
利とその能力を取り戻す必要があります。
②日本古来の伝統的な思想とそれを教える教育
・戦後GHQは戦争責任を日本だけに押し付け、日本の思想が戦争を招いたとして大量の書籍を焚書にしました。その中には教育勅語など日本人の教育の根本となった思想も含まれており、日本人は子供たちに日本の良さや愛国心などを教えることを奪われました。
・その結果今の教育は偏差値の高い学校に進学し、大企業に就職して高い給料を得ることが目的となってしまっています。自分の国を愛し良くしようとする自主性を持った子供たちを教育するような仕組みにはなっていません。
③正しい情報を伝えるマスコミ
・GHQは徹底した情報統制を敷き連合国に都合の悪い情報は日本国民に知らさないようにしました。そのためにマスコミ(新聞、テレビなど)を自分たちの都合のいい人物を介して支配しています。
・現在のマスコミも国民のために真に重要な情報を発信してくれているとは思えません。しばしば意図的に偏った情報を流して国民を誘導しています。新型コロナとワクチンの薬害やウクライナ戦争に関する報道をみれば明らかです。欧米の製薬会社やアメリカ兵器産業に都合のいいニュースしか流れてきません。すべてのニュース報道・ワイドショーを疑ってかかる必要があります。
④日本の経済的成長、私たちの豊かさ
・戦後日本は朝鮮戦争を契機とした高度成長期を迎えて大きく成長しました。GDPはアメリカに次いで世界第2位の経済大国となりました。しかし、バブルがはじけ長期の不況、デフレ状態が続いています。30年間日本の経済成長は止まったままで私たちの賃金も上がっていません。一人当たりのGDPは27位(2021)でプエルトリコに抜かされそうです。
・その原因は国債発行による経済成長を禁じる「財政法4条」の存在です。これもGHQの指示のもと制定されました。連合国に対抗するほどに国力を付けるには国債発行による経済の成長が必要だからです。財政の面から日本の自主防衛力を奪っているのです。
・そして、それを利用して自らの省益のみを守ろうとする財務省の存在です。緊縮財政が続けば予算の編成は財務省の裁量となり他の省庁は財務省に逆らえなくなります。
・財務省は緊縮財政と増税により日本の国力を弱め続けています。今や日本の土地や名の知れた大会社さえ外国資本に買われて日本の会社ではなくなっています。外国資本に買われた土地(観光地)や会社がどんなに利益を上げてもその配当は海外に流れてしまって日本国内で循環しません。日本が成長をやめ競争力を失った結果として日本が安く売られています。
・日本人の賃金が上がらないために日本は以前とは比較にならないほどの貧乏な国になっています。海外から多くの旅行者が訪れるのは日本の安い物価で良質なサービスを受けられるからです。価格が安いので売り上げが賃金に反映されません。逆に海外旅行に行けば物価の高さに驚きます。日本だけが貧乏なまま取り残されているのです。いまや東南アジアの諸国からも、日本は出稼ぎ先として魅力のない国に成り下がっています。賃金が安いからです。
⑤食と健康
・戦後日本はアメリカ農家が生産する小麦、牛肉、果物などの農産物を日本国内の生産者を犠牲にして買わされています。そのために日本の伝統的な食文化が奪われました。政府は小麦の消費量を増やすために減反政策によりコメの生産量を制限しています。
・日本は世界一添加物の使用規制の緩い国です。海外でレストランを開く事業者は日本国内で使っていた食品等をそのまま海外の店では使えません。添加物が多すぎるからです。逆に海外の食品メーカーは自国では売れない食品を日本に輸出して日本人に食べさせています。海外では添加物や遺伝子組み換えなど食品に関する規制は厳しくなっているのが当たり前なのに日本では逆に規制が緩くなってきています。海外の圧力に負けて輸入させられているからです。自国民の健康より海外企業の利益の方が大事だというのが日本政府の政策なのです。
・その結果、日本ではがんの患者が増え続けています。アメリカなどではがんの患者は減ってきているのに。海外で売れない食品を買わされ、がん患者が増え、海外の製薬企業の抗がん剤を投与され苦しんで死んでいきます。海外では抗がん剤によるがん治療を止めて来ています。
<私たちにできること>
これまで述べてきたことは地震や台風などの「自然現象」ではなく、人の手によってそのように意図され、計画的に実行されてきたことです。それ
を推し進めてきたのはアメリカなどの連合国であり、日本での協力者は自民党と公明党の政権与党です。
ただし、日本は民主国家ですから、自公政権にこのようなことを許してきたのは日本国民です。国民が選挙で選んだ議員がやってきたことなのです。私たちにできることは、選挙権を行使して意思を政治に反映させることです。私たちが政治に無関心でいる間にこのような事態になってしまいました。私たちが投票に行かなくて喜ぶのは今の国会や地方の議員たちです。子や孫の代に引き継ぐべき大切な日本をこのような人たちに任せていて良いのでしょうか。

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