アイボック

「仕事は見て覚えろ」で育った世代。だから、我々オジサン世代は教え方がわかないのが普通。…

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「仕事は見て覚えろ」で育った世代。だから、我々オジサン世代は教え方がわかないのが普通。だけど時代はかわりつつある。ほんとうに「知りたい」という人に向けて、現場で試行錯誤を重ねて身につけた機械に関する技能について、初心者のかたにも分かりやすく伝えたい。

最近の記事

勾配部品の調整

機械部品には先人の知恵が詰まっています。そして、多くのものが標準化されており、それらを組み合わせたり、つなぎ合わせることで機械として機能させています。 例えば、軸と穴の嵌め合いについても用途に合わせて仕様を決めるように規格化されていますが、回転軸の軸と穴の嵌め合いにおいて回転方向へのスベリ(ズレ)を防ぐためにキー溝を加工し、キーをはめ込む構造となる場合がほとんどなのです。そんなキーの中には勾配キーといって勾配をつけることでキーを強固に固定して高速回転や重荷重に適するようにして

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    • 機械屋 note記事について

      まもなく定年を迎えるこの時期に仕事を通じて身につけたノウハウについて基本的に有料記事としてまとめています。 私は学生時代は機械工学科を専攻し、自動車メーカーでは開発職として3年在籍、そして、約16年間サービス業を経験して製造業に復帰した異色の職歴をもつちょっと変わった人だと認識しています。 サービス業はお客の満足度を高めリピート率を高めることはもちろんですが、数字が全て。まさに成果主義の世界。 一方、製造業ではプロセスや仕事に向き合う姿勢なども重視されているように感じることも

      • 溶接穴埋め グラインダー仕上げのコツ

        一般的に機械は各種部品から構成されており、それぞれの部品に要求される製作精度にあわせて最適な加工法を選びます。例えば、プレス、鋳造、板金、機械加工や製缶といった加工法です。これらは金属を使ったモノづくりの基本となります。 その中でも、高い寸法精度を求めれる機械加工部品や精密板金部品においては、製品の手直しが困難であるため、時として、作り直すケースも出てきます。 それとは対照的に、製缶部品では加熱冷却により金属が収縮し歪みが発生する溶接作業の特性から機械部品などに比べると寸法公

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        • 精密水準器の使い方  発想の転換

          機械の据え付けではレベル出し作業を行います。しかし、レベル出しで使う精密水準器の気泡の長さってほぼほぼ毎回のように目盛にあってないから微妙な感じですよね。 かと言って、「ゼロ調整のネジをいじるのも怖いし、どうしよう?」と不安に思っているかたいるんじゃないでしょうか?そんな私と同じように少しビビりで慎重派の方にご紹介したいのが、ゼロ調整ナシ、気泡の長さ調整ナシの簡単な計測方法です。

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