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2020年免疫力の上がる映画の名言・名シーン

※4分程で読める記事ですが、大した情報はありません!

この記事が意外と20もスキを頂いてるので、
味をしめて映画verを書きます!
映画は好きですが、2020年はあまり観られず…。
早く書こうと思いながらもう2月も終盤とタイミングは逃し切ってますが、
それでも書くぞ!なぜなら暇だから!!!

※極力ネタバレしませんが、多少はあるのでご注意ください

「ジョジョ・ラビット」

ジョジョ「ぼく踊りたくない。ダンスって仕事ない人がやることでしょ」

ロージー「ダンスは自由な人たちのためのものなの。あらゆることから自由になれるのよ」

ニュージーランドの奇才、タイカ・ワイティティが送り出した本作。
観た後は、「めっちゃ良かったけど、結構変な映画だぞ…」と独特の後味を感じましたが、やっぱり良かったです!

特にこの全ダンサーへの強烈な悪口シーン!
「確かに無職多いなぁ…」
と肩を落としたのも束の間、ロージーの天才的フォローによって、
うちでもうちじゃなくても踊ろう!!!と、
これまた全ダンサーの自己肯定感爆上がりでした!
下げて上げる憎い演出です。

しかも、これがラストの名シーンに繋がると思うと…。
エンドロールの間も、二人が楽しそうに踊っているのが易々と想像出来ました。
また、タイカ・ワイティティは、本作を作った理由として、

「第二次世界大戦の時代が舞台となっていて、シリアス要素もある作品だ。僕らは物語を語り続け、お互いに心に留めておかなければならない。」
https://fansvoice.jp/2019/09/10/tiff19-jojo-premiere/

と語っていました。このワイティティ監督のインタビューは必読です。

「WAVES」

劇中の楽曲 backseat freestyleより「72時間あれば世界をファ○ク出来る」

劇中の楽曲 how greatより「偉大なる神 讃えます 偉大なる神 全てを知る」

マハーシャラアリーが光る映画を作ったと思ったら、
ひたすら嫌な気持ちになる映画を作ったりと、
節操の無いことで有名なA24の製作した映画です。

若手の監督によるプレイリストムービーとのことで、
音楽に重きを置いている映画と聞いていましたが、
ぶっちゃけ全く期待していませんでした。
めちゃくちゃ面白かったです。(語彙力)

A24は、現代を生きる人にストレートに迫る映画が多いと思うのですが、
本作は「赦し」が一つのテーマになっています。

どこにでもいそうな青年が道を踏み外し、
それが発端となって、父親も母親もそれぞれが家族と向き合えていない。
妹のパートでは、加害者の家族というレッテルを受け入れながらも、
自分と家族、そして誰かを赦していくストーリーでした。

音楽のプレイリストのセンスもさることながら、
無音の使い方も効果的で、要所要所で音楽が効果的に響く映画でした。
夏あたりに、もう一度観たいと思います。
how greatは名曲なんですが、何となく物足りなく感じてしまったので、
jay electronicaが好きなんだな〜と再確認も出来ました。


「フォードvsフェラーリ」

シェルビー「君のパパは・・・」

ピーター「友だちだった」

シェルビー「そうだ。友だちだった。その通りだ。それに君が自慢だった」


お待たせしました!BLですよ!(違う)
前評判が高い映画で、そりゃマットとチャンベーなら外れねえだろう!
と思いましたが、やっぱり面白かったです。

ギリギリの予算で何とか間に合わせる下町ロケット感、
口よりも先に手が出るジブリの良い脇役おじさんっぽさ、
レース以外は頭に無いスポ根ドラマ感、
など空気感も含めて「あの時代の良いところ」を凝縮してたのも良かったです。
(いや、事実じゃないじゃん!というツッコミも多々あるそうですが…)

目まぐるしい展開のレースから、ラストシーンの苦々しさまで楽しめた作品でした。

「TENET」

ニール:「僕にとっては、これは美しい友情の終わりだね。」


皆さんお待たせしました!BLですよ!
これは本当に熱かった…。

もうね、時間の逆光は全然ついていけませんでした!
楽しかったけど!
「これから逆光シーン行くぞ!」みたいな前振りのシーンは、
やめて!!!って心から思いました。


コロナ禍で興行収入を捨ててでも、
劇場公開に踏み切ったクリストファー・ノーランの漢気もさることながら、
主演とヒロインのニールの間柄には友情を超えた何かが確実にありました。



バットマンも楽しみです!


「パブリック 図書館の奇跡」

とあるホームレス「神は人に声を与えた。声を上げて主張するんだ、黙ってはいけない」


有名な俳優が出ているわけではなく、
ホームレスが図書館を占拠するという社会派かつ、比較的地味なストーリーです。
これ2020年に観た映画で一位でした。

時を同じくして、日本では、
渋谷宮下パークがホームレスを追い出し、商業施設を作りました。年末には凄惨な事件も起きました。
「自業自得」「そんなに助けたいなら自分の家を空けろ」「皆大変なんだぞ」
といったテンプレートの不寛容さにすらも、
このまま慣れてしまいそうで怖いなと思います。

映画に戻ります。
上司、行政、利用者、同僚などに揉まれながら日々仕事に精を出す図書館のスタッフが主人公です。

歴史的な寒波の夜、
身の危険を感じたホームレス達が、
図書館に立て篭もることでストーリーが進みます。

すぐにでも逃げ出したくなるような極めてカオスな状況で、
警察、マスコミ、政府までもが介入してきます。
そりゃあ主人公の目も座り始めます。

自分語りで恐縮ですが、障害者福祉系の仕事をしていました。大体8年くらいです。
この手の社会貢献性が高そうな仕事は、
ミスや行き違いが重なると、
権限や優先順位が不明なまま混乱していくことが多いです。

関わる人が多い分、
皆が自分の責任の無さを主張して、
誰かになすり付けてしまうことは実際あると思います。
特に、当事者を守ろうとした現場のスタッフに皺寄せが行くことも多々…。

映画では、
「何のために何の目的で仕事をしているか分からない地獄」
に主人公は置かれていたように思えて仕方ありませんでした。

そして、主人公の勇気を振り絞った行動も、
空振りどころか事態を悪化させる始末。
最後のシーンは、是非ご覧下さい!

ダッサいので!!
もうめちゃくちゃダッセぇ!!!


でも、それこそ仕事に身を捧げた姿だと思えて美しくもありました…。

スマートでクールに仕事なんて出来ないし、
泥臭く実直にダサい姿を晒しても、
職務を全うしたことを誇るべきなんじゃないのかと、
この映画に語りかけられた気分になって、
帰り道でこの映画を思いだして泣くという奇行に走りました。
今思い出しても泣きそう…。
胸に沁みいるサラリーマンムービーでした。


最後のパブリックだけ長々と書いて分かったのは、
いや、パブリックのことだけ書けば良かったな!
という反省です!
せっかくだから残しますが!

それでは!

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