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Group4 : 概要

期末も終わり、今までなら短縮授業の楽しい時期でしたが、今は普段通り授業を受けています、Yuyaです。前回、Group3の歴史が終わり、この6つの科目グループも折り返しになりました。最初の一学期間は、こうなることが予想できていましたが、この作業意外と疲れます。これが終わったら、Core科目を書くのか悩んでいますが、多分書くことになりそうです。理由は、そのほうが後々お話しやすいからです。文章も進捗もまだまだですけど、がんばっていきます。

Group4とは

Group4とは、IBDPではScienceと呼ばれます。文字通り、「科学」で主にこのGroupの単元は日本でいう理系科目です。Group4は伝えないといけないことが盛りだくさんなのですが、教科は物理、生物、化学、そしてコンピュータサイエンスなどの幅広い学問が学べます。私は、Group4では化学をSLを英語で受講しているのですが、実は生物も受講しています。これは、またGroup6の時に詳細をお話ししようと思います。また、このGroup4は私たちの年代からカリキュラムが更新されました。良いこともある反面、難しくなったこともあるので一長一短ですが、それも踏まえてお話していこうかなと思います。

In all their investigative work, chemists must qualify confidence in their discoveries by considering potential errors related to methodology or limitations in measuring equipment.

Chemistry guide

上の文章は、DPの化学のシラバスからの抜粋です。Group4という科学を学ぶにあたって、どの教科でも厳しく全ての調査や実験を正確に書く必要があります。その背景として、技術の進歩をIBは取り上げています。今までの研究ではできなかったことが、マクロレベルでの人間の感覚の限界を超えて、分光法やコンピューター分子モデリングなどを使用することである程度正確にわかるようになりました。これが意味するのは、人間によるある程度の実験におけるエラーが発生するということです。それを踏まえて、Group4でのすべての実験などの調査においては、使用する方法や測定機器とその限界を示したり、安全性や結果から言える改善点など、実験を通した発見に対する自らの意見を述べる必要があります。これは、単に今まで実験を行ってどのような反応が確認されるのかということを覚える学習とは異なるものです。

NOS

Nature of scienceの略で、日本語では科学の本質と呼ばれます。IBでは、観察したものを公式化するような、自然界の根本的なパターンに分類することを指しています。そのため、反証可能な仮説の開発や再現可能なデータの要件などが問われます。実験結果を考える際も、信頼性を持たせるような検定を行うことで、客観性を強化して論理に説得性を持たせます。

Collaborative Sciences Project

このGroup4には、他の科目グループとは異なる少し特殊なカリキュラムがあります。それが、このCollaborative Sciences Projectです。私たちは、このアルファベットの頭文字をとってCSPや日本語で共同科学プロジェクトと呼ぶこともありますが、新カリキュラムになる前までは、Group4プロジェクトと呼ばれていました。このCSPでは、科学を通じて探求できる現実世界の問題に取り組みます。また、CSPの特徴として2つ以上のScience科目を受講している人と共同で各分野の研究を通じて培った事実、手順、概念の知識を駆使して行う必要があります。このCSPは最終試験には評価されませんが、IAの練習や学生のATLスキルの開発をサポートするいい機会となります。

Chemistryの評価

◎ 外部評価
【SL】
・Paper 1 - 多肢選択・データに基づく問題(1時間30分)[36%]
30問の多肢選択問題と、データや実験から読み取れる問題を続けて解く
・Paper 2 - 短答式および長文回答式の問題(1時間30分)[44%]
資料から読み取れる語句の説明や、公式に沿った計算式の問題を解く
【HL】
・Paper 1 - 多肢選択・データに基づく問題(2時間)[36%]
40問の多肢選択問題と、データや実験から読み取れる問題を続けて解く
・Paper 2 - 短答式および長文回答式の問題(2時間30分)[44%]
資料から読み取れる語句の説明や、公式に沿った計算式の問題を解く

◎ 内部評価
【SL】
・科学的調査(10時間)[20%]
自ら設定した研究内容に対して、3000 words以内のレポート形式で答える
【HL】
・歴史研究(10時間)[20%]
自ら設定した研究内容に対して、3000 words以内のレポート形式で答える

IBで、多肢選択問題は初めて出てきたのではないでしょうか。一応、日本ではマークシート型と呼ばれるPaperも存在していたのです。特に、Group4では、ほとんどのPaper 1がこの多肢選択問題を採用しています。理由はわからないですが、多分知識をしっかり取り入れられているのかという能力を見るためでしょうか。今の所、この問題を入れることで、IBらしさを感じられたことはないですが、一問一答ではなくて、正確に文章を読まなければならないため1つに時間をかけるというのは他の入試との違いなのかもしれません。

どうでしたでしょうか、最近の概要編は長くなる傾向がありますが、Group4も理解していただけたでしょうか。化学はSLですが、英語なのでやはり難易度は高く、授業を受ける価値はものすごく感じています。なので、それらをしっかり次の内容編で見せられればなと思っています。それでは、またお会いしましょう!

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