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Group1 : 内容

こんにちは、Yuyaです。前回、Group1 : 概要編を投稿したので、今回は内容編です。まだ、始まってすぐなので現在は授業内容に焦点を当てて話していこうかなと思います。のちに、他のPaperの対策や試験対策をしている時にはその内容も別に書こうと思っています。それでは、Group1 : 言語と文学の内容を見ていきましょう。

分析を行う授業

言語と文学の授業では、主に文学と非文学の分析を行います。また、この分析はPaper 1,2、そしてHL小論文まで全てにおいて利用できるため、他の教科に比べても繋がりが分かりやすくテスト内容も、とても一貫しているなと感じます。例えば、Paper1では非文学テキストの分析を行います。多くの学校が、広告分析をしていると多いますが、私たちはまだ行なっていないためまた機会があれば投稿したいと思います。次に、Paper 2ですが、ここでは文学作品の分析を行います。文学作品の分析では、3つの探究領域や7つの概念に沿って分析を行うだけでなく、生徒が考える自分が分析したいトピックから分析することが可能になります。これは、HLのみに存在するHL小論文にも個人的な分析として活かせることだと考えています。

観点と議論

現在は、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』という本を分析しています。もちろん、本なので文学の対象になっていますが、決まった読み方をしないといけないという今までの授業とは全く違います。まず最初に分析の観点について生徒が挙げていったもののまとめを下の写真で表しています。

クラスで出た分析の観点とその分析法や解説

決まった読み方がないため、時には議論をすることもあります。そこでも、多数決という考え方ではなく説得性によって解釈の仕方は変化していきます。どんなに客観的に正しいものでも、違うと思う自分の分析とそれを裏付ける根拠があればそれは正当な分析として評価されるのです。

授業の進め方

授業は、50分の授業を想定して話をしたいと思います。大体、1か月ごとに一つの文学作品を分析して、最終週に自分なりに文章化して提出します。最初は、読書会などで50分は一瞬にして終わりますが、中盤では自分の分析を必死に行なっていて、これもまた一瞬にして過ぎていきます。

コンビニ人間の相関図

これは、自ら作成した相関図です。この作成だけでも50分かかってしまいました。しかし、それは関係性をおさえる上で必要なことであり、他の人にとっても見やすくすることを心がけたので有意義な活用だったと思っています。そして、中旬には中間発表という題目で自分の分析についてクラスのみんなで議論することがあります。中間発表は、全員が絶対しなければならないものではありませんが、先生の「フルコミ」効果もあり10分程度の発表に対して議論が40分と、今まででは考えられないような授業になることもあります。ちなみに、場所は言及しませんが、この上に書いてある説明に対しても私の解釈と他の人の解釈が異なっていたため議論が起こりました。

議論すること

議論をするということは、決して悪いことではありません。むしろ、いいことだと個人的には考えています。中間発表では、自分の分析を共有しているわけなので、他人から新たなアイデアが得られることが多々あります。こう言っている人を疑うのは分かりますが、国語がもともと苦手だった自分にとってこんなにも面白い!と思えるようになったのは本当に今までの国語が苦手だったのかなと振り返って感じました。

中間発表でのまとめ

私は、中間発表で「表現」について扱いました。表現といっても広いので、色ごとで分けられている通り、自分なりに4つに分けて分析を行ってみました。そして、そこで気づいたことが他の人の分析に大きく関わっているということです。結末の分析、主題に対しての違いを見せることでどのような効果があるのかなどの分析など人によって異なる分析を行っていましたが、「表現」ではその分析の元となる「言葉」について深く触れるためとてもみんなが突っ込んでくれたり納得してくれたりと中間発表を行なってみて楽しさすらも感じれた回でした。

文章化

中間発表を通して自分なりに問いを立て、それを小論文のように文章化することが分析の最終段階です。なので、私は以下の写真のような問いを立て、分析を始めました。問い自体は自由ですが、2400-3000字という範囲の中で書く必要があるため、あまり抽象的でも具体的でもなくその中間くらいの問いを立てるということが難しかったです。

模擬HL小論文の例(書き出しだけ抜粋)

このように、問いは私も抽象的なものになってしまいました。しかし、定義の部分で幸せというものが何を表すのか自分なりに設定することで、長くなりすぎないように調整しました。今回は、物語から主に3つの場面を取り上げ、その場面ごとに古倉という主人公が幸せなのかどうか検証しました。分析はとても長いというわけでもなく、個人的には本からの抜粋と自分の意見とを含めば書ける量でした。

今回はGroup1 : 言語と文学の内容編を投稿してみました。今までとは異なる完全に自分の学校で行なっていることを書いたので、時間もかかりましたがこのような投稿の方がためになると信じているので、これからもIBのガイドラインに引っかからない程度にリアルを追求していけたらと考えています。それでは、次回はGroup2 : 概要編でお待ちください!

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