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【質問にお答えします】iBASE講師陣はどうやって入試傾向を分析してる?

適性検査の指導を行っている際、保護者の皆様からよく受ける質問の中にこんなものがあります

「入試傾向の分析はどうやって行っているんですか?」

…たしかに気になりますよね。

科目によって分析すべき資料や情報源は様々ですが、共通する情報としては、例えば

・志望する学校の教育理念
・志望する学校の過去問
・志望する学校がある都道府県内の他の学校の過去問
・全国の公立中高一貫校の過去問
・学習指導要領

あたりは当然リサーチや分析を行いますが、iBASEの講師陣はその他にも

・国の方針(特に英語)、リリース
・前年にあったニュース、トピック(特に理科・社会)
・PISAやTIMSSなどの国際学力調査(全教科)

などの情報も統合し、分析を行っています。

さらに忘れてはならない、この記事で扱うのが

・国内難関大学の入試問題

です。

これは、かれこれ10年以上適性検査に向き合う中で肌感覚から確信に変わってきたことですが、

公立中高一貫校の適性検査を作成される先生は、(特に地元に難関大学がある場合なおさら)大学入試問題をチェックしている

と考えています。

中高一貫校の校長先生や、問題を作成する先生の立場を考えてみれば当然かもしれません。大きく、2つの理由があるのではないでしょうか。

①学校の理念や教育方針

全国139校の公立中高一貫校それぞれに、理念や教育方針があります。
※2020年2月現在

中学高校の6年間は、子どもにとっても、保護者にとっても非常に貴重なものです。
どのような子どもに来て欲しいのか、そしてどのように育って欲しいのか、またどのようにご家庭と協力していきたいか…
そういった方針は、その学校の理念に凝縮されているといっても過言ではありません。

同様に、大学にも当然理念や教育方針などが存在します。

そして分析してみるとわかるのですが、ある中高一貫校の近くに大学(特に国公立大学)がある場合、その理念は似ていることが多いのです。

つまり、どんな子どもに来て欲しいかを表す理念が似ていれば、試験問題の傾向も似てくる。

だからこそ、iBASEでは大学入試問題もチェックしながら、適性検査分析を行っているのです。

※なお、iBASEでは全国の公立中高一貫校の基礎情報(教育理念含む)をまとめ、順番に公開して行っています。一覧はこちらです。

②難関大学の合格者数を増やす

こちらは①より生々しい話です。

中高一貫校の受検に合格した子どもたちが次に受ける大きな試験は、きっと大学受験であることが多いでしょう。

ここで、近くに難関大学がある公立中高一貫校の入試問題作成者になったつもりで考えてみましょう。
当然、自校から難関大学の合格者が多く出れば、入学希望者が増え、より良い教育が提供でき、さらに難関大学への合格者が増えるという好循環が生まれます。

では、そのためにできる入試問題作成の工夫はなんでしょうか?

そうです。お気づきの方も多いかと思いますが、「難関大学の入試問題のエッセンスが詰まった入試問題を作ること」です。
その入試問題を解くことができたということは、6年後にうけるかもしれない難関大学の入試問題にも対応しやすく、大学合格をつかむ可能性が相対的に高いと考えられるからです。

つまり、難関大学の傾向に沿った適性検査を出題することで、(間接的にですが)難関大学合格者を増やすことにもつながる。だからこそ、大学入試問題を分析することが、適性検査を正確に分析することにつながるのです。

iBASEだからこそできる、大学入試の速報類題

こういった意味で、iBASEでは「大学入試問題のエッセンスを抽出し、オリジナル問題として指導に活かす」ことを非常に重視しています。

ちょうどこの記事を書いている日、全国の国立大学で前期試験が行われています。

明日はその中から、みなさんにぜひチャレンジしてもらいたい大学入試速報類題を出題したいと思います。

ネットを中心に指導を行うiBASEだからこそ提供できる価値があります。ご期待ください!

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