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【入試分析】都立高校「スピーキングテスト」から、公立中高一貫校の「英語」を予想!

今回は、全国に先駆けて「英語スピーキングテスト」の全面実施が決定している「東京都立高校」の入試分析から、

今後間違いなく増える公立中高一貫校の「英語入試」の傾向と対策についてまとめます。

東京都立高校の「英語スピーキングテスト」とは?

都内のすべての中3生が受けるテストです。
2017年に都内の中学生約1000人を対象に調査テスト、2018年・2019年にもプレテスト等が実施済みです。

2020年11月頃には最終調整の意味合いで、都内公立中のすべての中3生を対象に確認プレテスト(入試得点には換算されない)を実施し、2021年11月からは全面実施の運びとなります。

過去には岩手県の高校入試で面接形式のスピーキングテストが実施(現在は廃止)されたり、福井県も東京都に続いて導入準備を進めているようです。

このように都道府県単位で高校入試への導入が着々と進んでおり、東京都教育委員会は「小学校から高等学校まで一貫した英語教育の充実を目指している。」と明言していることから、公立中高一貫校の「英語」入試導入も目前に迫ってきているといえるでしょう。

難易度・出題形式

・難易度
現状「英検3級(中3修了レベル)」程度といえます。

・出題形式
「短文の質問への応答」・「まとまった文章の発音」・「3コマの場面を説明」・「テーマに沿った45秒スピーチ」(試行問題より)の内容で構成されていました。

1人1台タブレット端末が貸与され、画面を見ながら解答をマイクで吹き込む形式でした。

では実際に、各選抜の問題を見ていきましょう。(東京都教育委員会HPより各問題引用)

出題分析

全4問、20分程度で解答する出題でした。(下記、いずれも2017年試行問題より)

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英検3級の2次試験(面接形式のスピーキング試験)の出題と共通する部分が多く見られました。

東京都教育委員会HPに正答例も掲載されていますのでご参考ください。

分析からみる公立中高一貫の英語

いかがだったでしょうか。

従来の英語教育で重視されなかったスピーキング力が問われるため、対策やサポートに困るご家庭も多いかもしれません。

しかし、早めの対策と出題分析をすれば、十分に対応可能です。具体的には、英検3級合格を目標に学習してみてください。(公立中高一貫校を目指す小学生は「4級」に置き換えてお読みください)

英検は語彙数、難易度、問題など非常に練られており、スピーキング力だけでなく筆記試験も含めた4技能がバランスよく鍛えられます

なお、3級合格後は、準2級に進むより、3級で満点が取れる学習を続けることをオススメします。(合格点は60%で、すべて選択式のため、なんとなく解答して合格してしまう子も多いからです)

「iBASE」の英語専門チームでは、「自宅学習で公立中高一貫の英語入試対策を可能にする」をモットーに今後、勉強法や学習教材を提供予定です。お楽しみに!

※「小学校の英語必修化」・「中学入試の英語」の最新情報も記事にしております。あわせてご覧ください。


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