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フィルターの少ない楽器

本日はYouTubeの方でオカリナワンポイントレクチャー動画をアップしました。

 
 
#7  の続きで、アーティキュレーション「スラー」の実践的な練習方法についてです。
 
 
オカリナを、或いはその他の管楽器をやっているけどスラーについてあまり考えたことがないという人や、考えたことはあるけどまだあまり整理できていないという人にオススメの内容です。
是非ご覧ください。
 
 
▼オカリナ ワンポイントレクチャー #8 「アーティキュレーション『スラー』part.2」/ 茨木智博

 
 
 
 
この動画内でも言っていますがとにかくポイントは歌う事です。
シンプルに歌えないものは吹けないので。
 
楽器と言うのは拡声器みたいなもので、きれいな音色を出してくれたり大きな音を出してくれたりはするのですが、その元になるものはあくまでも自分自身から発するものです。
 
 
ある音からある音に移動する時に、管楽器の場合「タンギングをして次の音を出す」と「タンギングをせずにそのまま次の音に行く」という二つの選択肢があります。大きく分けて。
 
 
後者がスラーですね。厳密には「スラーを表現するための手段の一つ」と言っておきたい所ですが。
 
 
 
この二つの選択肢を常に選びながら演奏しているわけですが、日本語だったら次に何を発音するかっていう選択肢は50個くらいあるわけです。
 
 
多分そんなことを考えながら発音している人はいないと思うのですが「ありがとう」という5文字を言おうとしたときに、「あ」の次に「り」、その次に「が」…ていう感じに文字を並べているんですね。
 
 
平仮名覚えたての外国人の方が、初めてこの単語を見たらきっとそんな読み方をすることでしょう。
 
 
でも日本人の人たちはもう見慣れているのでパッと見ただけで読めてしまいます。
 
 
楽譜もそんな感じでシンプルな中にいくつかの情報が含まれています。新しい言語を読むようなものだと思うと、最初はスラスラ読めなくても当然ですよね。でもパターンも実はそんなに多くないので、経験値を増やしていくとだいたい目で見た楽譜の歌い方が自然に口に出せて、頭の中でもイメージできるという状態になってきます。
 
 
 
ここまでの話はオカリナの話でもなんでもなくて、管楽器全般に言えることなのですが、ここまで頭の中が整理できるとオカリナでそれを実現するのはそんなに難しい事ではないと思います。
 
もちろんそこについてもまた解説するかもしれませんが、以前作った「タンギング」の動画で近い事を話していたような気もします。(発音の仕組みについて)
 
 
▼オカリナ ワンポイントレクチャー #4 「タンギング」/ 茨木智博『オカリナトレーニングブック』第四章

 
 
 
あとは今回の動画で言っている通り口で言えてしまえばそのまま吹けてしまう楽器ですので、そこに違和感がある人は歌って吹く、歌って吹くというのを繰り返していくと良いと思います。
 
 
頭で思ったこと、口で歌ってることを楽器の演奏にする際に、オカリナっていうのは限りなくフィルターの少ない楽器の一つだと思うんですよね。
 
 
基本的にどの管楽器も口で何かしら歌ってそれがそのまま音になっているのですが、多少変換が必要なんです。喋る時とは違う位置でタンギングをするとか、強さが違うとか。
 
 
僕が経験したことのある楽器の中で圧倒的にその変換が少なくて済む、つまりほとんど喋っているそのままが演奏になってしまうのがオカリナです。
 
 
アーティキュレーションもどんどん色んなパターンを口に出して歌ってみるのが良い練習になると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
▼トランペット&オカリナ奏者 茨木智博 詳細プロフィール

 
 
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