2.Fantaisie Caprice（G.パレス） 12/22リサイタルのプログラムについて
昨日の記事に引き続き12月22日のリサイタルで演奏するプログラムをご紹介していきます。
▼この記事は声のブログでも配信しています。内容はちょっとずつ違います。
おそらく1曲目からトークも無しで続けてもう一曲トランペットとピアノの森浩司さんで演奏するのは、ガブリエル・パレス作曲の「Fantaisie Caprice」という作品。
パレスは作曲家、指揮者、トランペット（コルネット）奏者として活躍した方で、吹奏楽の老舗中の老舗ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の第4代楽長も務めました。
Fantaisie Capriceというタイトルはフランス語で「気まぐれな幻想曲」というような意味になります。
幻想曲というのがそもそも自由な曲想の作品のことなので、おそらくタイトルにはそこまで深い意味はないのかもしれませんが、確かに曲想がコロコロと変わっていく展開の早い曲です。
つまりこの曲はトランペットとピアノのためにオリジナルで書かれたクラシックの作品ということになりますが（厳密にはコルネット）
どちらかというと、若いうちにコンクールや試験で演奏されるようなことが多い曲かなと思います。
僕自身も実はこの曲を浪人生時代に何度か演奏していました。
1曲目のオンブラマイフと近い理由にはなるのですが、やはりこの貴重なリサイタルの機会に、青春時代にやり残したというかやれなかったトランペットでの演奏表現を実現したいという思いで、こういったトランペット作品を一つ入れたいと考えて、数ある曲の中からこれを選びました。
数ある曲の中からこれになった理由は、そんなマニアックなレパートリーの中でもサクッと聞いて誰でも良い曲だなと思える、奏者の良い所が出てくる、良い作品だと思っているからです。
あとは時間もそんなにかからないし、何より今まで上手くいかないことの方が多いトランペットソロ演奏の中でも比較的そこまでこの曲で大失敗したことはなかったよね、という若干の安心感も求めて選んだことをここに白状します。
金管楽器の華やかな音色、高らかな歌心、軽やかなテクニックの気持ち良さと色んな要素が詰め込まれた素敵な作品ですので是非聞いてみてください。
▼12/22(木)茨木智博オカリナ＆トランペットリサイタルのご予約はこちらから
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