非常事態宣言が解除されたからといって、なんとなく動き始めるのではなく、どういう状況なのか、しっかり 《自分で考える》 ようにする (大変な状況のなかでの暮らしのヒント)

自分で考える


非常事態宣言が解除されてから、だいぶ人の動きが出てきたようですね。

そのように、動きが増えてきたというのは、とても心配です。


たしかに、人の動きが止まると商売や仕事が成り立ちにくく、経済が停滞してしまいます。

また、学校を長く休校にしていると、子どもたちの学習の進行に影響が出てしまうでしょう。

そのため、いつまでも非常事態宣言を出しておくことは、政治的な責任問題や補償の必要性の関係で難しいものです。それは、理解できます。

しかし十分に意識しなければならないのは、現在、感染のリスクが無くなったわけでも弱まったわけでもないということです。

単に宣言が解除されただけであり、感染のリスクは何一つ変わっていないのです。

ワクチンが完成したり、効果的な治療法が見つかったわけでもなく、感染に関する状況は変わっていないのです。

それゆえ、今も、これからも、十分に注意しなければならないのです。


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その意味で、様々な活動・動きが活発化している日本で現状は、とても心配な状況です。

世の中には、様々なリスク感覚の人がいます。

また、個人的には納得していなくても、組織の方針等で、動き出すことを余儀なくされている人たちもいます。

ですので、多くの人たちが動き出し始めたのは、不可解なことではありません。

だからといって、もう大丈夫なんだ」と考えるのは早計です。

感染のリスクは、何も変わっていないからです。


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こういう状況では、周囲がどうであれ、《自分で考える》ことが本当に大切です。

自分で考えて、自分の行動を決める

自分の身を守り家族を守り、さらには、その先の社会(の人々)を守るため、自分の行動を律する

このことの大切さは、非常事態宣言下の時期と同じです。

いや、それどころか、宣言が解除されたからこそ、ますます《自分で考える》ことの重要性が増したと言ってよいでしょう。

何が大丈夫で、何が危ないのか? 

いま取ろうとしている行動・活動は、そのリスクに見合う重要なものなのか?

自分で考える》ということを、今一度、しっかりと意識していきましょう!

自分で考える


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自分で考える》は、「ラーニング・パターン:創造的な学びのためのパターン・ランゲージ」に収録されている学びのコツです。

もともとは、自分がしてきた活動・テーマを、今の自分の関心・興味・状況に合わせて、現在も妥当なものかどうかを自分で考えよう、という趣旨のものでした。

このイラスト、今の状況にとても似ていませんか?みんなが動き出し、それに流されずに、《自分で考える》ことを実践している人が描かれているように見えます。

誰かが責任をもって守ってくれない状況においては、自分でしっかり考えていくしかありません。

なんとなく、なし崩し的に、大丈夫だと思うのではなく、《自分で考える》ことを大切に暮らしていきましょう。



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